[サルでもわかる] 現代貨幣理論(MMT)を分かりやすく解説!

最近、現代貨幣理論(MMT)ってよく聞くけど、一体どんな理論なんだろう?

今回は、現代貨幣理論について、分かりやすく解説するよ。

最近、“現代貨幣理論”ってワードをよく聞きますよね。

なんでも、現在アメリカで大論争を巻き起こしている理論なんだとか。

「国はどんどん借金をしろ!」

「税金を納める意味はない!」

など、かなり尖った主張をしています。

そこで今回は、現代貨幣理論についてどのサイトよりも分かりやすく解説します。

現代貨幣理論(Modern Monetary Theory; MMT)をザックリ言ってしまうと、

「国どんどん借金をするべきだ!」

と言う理論です。

にはかには信じられないね、、、、

莫大な借金をしたら何か悪いことが起きるはずだよ

確かに借金は悪いものっていうイメージがあるよね。

でも現代貨幣理論によると、借金は悪いものではないんだよね。

現代貨幣理論を理解するためにはまず、お金の貸し借りが通常のモノの貸し借りとは異なることを理解する必要があるよ!

2. お金がなくてもお金を貸し出せる!?

例えば、あなたが筆箱を忘れてしまった時、誰に筆記用具を借りるでしょうか?

隣の席の人?隣のクラスの友達?先生?

いずれにせよ、筆記用具を持っていそうな人に借りますよね。

筆記用具を持っていない人に筆記用具を借りにいくバカはいないですよね、、、、

なぜなら、筆記用具を持っていない人から筆記用具を借りることはできないのですから。

そんな当たり前のことをわざわざ言わなくても、、、、

それが何の関係があるの?

確かに当たり前の話だよね。

でも実は、この筆記用具の話はお金には当てはまらないんだよね。

つまり、お金を持っていなくてもお金を貸すことができるんだよね。

ちょっと何言ってるかわからないな、、、

お金がなかったらお金を貸せるわけないじゃん!

例えば、あなたが会社の社長だとしましょう。

あなたは銀行から1000億円のお金を借りることにしました。

そして、あなたの通帳にはきっちり1000億円が振り込まれていました。

ここで質問です、「あなたは銀行が1000億円を本当に持っているか確認しますか?」

答えはNOだと思います。

なぜなら、銀行が本当に1000億円持っているかを確認しなくても、あなたの通帳の1000億円を使う上で何の問題もないのですから。

つまり、銀行は1000億円を持っていなくても1000億円を貸し出せるのです。

銀行が実行したことは、パソコンの画面であなたの通帳に1000億円と記入するだけですから、実際に1000億円を持っている必要はないですよね。

理屈は分かるけど、納得できないな、、、、

1000億円持っていないのに貸し出すなんて、そんな詐欺みたいなことを法律が認ないんじゃないかな。

いい指摘だね。

準備預金制度と呼ばれる法律があって、貸したお金の内一定の割合(準備預金率)は持っていないといけないんだよ。

例えば、準備預金率1%の時に10億円持っていたら、1000億円まで貸し出すことができるんだ。

3. 経済活動は借金からはじまる

現代貨幣理論の主張のコアは、経済活動は借金からはじまる」ということです。

学校の授業では、銀行は我々の預金をはじめとする余剰のお金を使って貸し出し(借金)を行います。

しかし現代貨幣理論では、全く逆の流れをでお金が動くと解釈します。

つまり、借金によって余剰のお金が生まれると解釈します。

あなたが銀行に1000億円借金した時、銀行には1000億円の余剰のお金ができます(これは信用創造と呼ばれます)。

銀行がこの余剰のお金を他の必要な所に流すことで経済が回っています。

この考えに基づくと、経済活動は借金からはじまるといえます。

逆にいうと、借金がなければ余剰のお金が生まれず経済が停滞します。

したがって国の借金とは、国に流通している余剰のお金を反映しています。

車で言うところの総走行距離、人間で言うところの血液総量といったところでしょうか。

経済発展においては、国の余剰のお金は増える(=インフレがすすむ)のが望ましいと考えられているため、現代貨幣理論では国の借金(=余剰のお金)が増え続けるのは望ましい状態であると言えます。

これが、国はどんどん借金をすべきだと主張する根拠です。

4. 税金は無意味!?

ここで税金について考えてみましょう。

一般的な認識では、国民から集めた税金を用いて社会公共や福利厚生を提供していると考えられています。

一方、現代貨幣理論の考えではこの認識は誤りになります。

なぜなら、税金を納めるという行為は、せっかく国の借金によって生成した余剰のお金を余剰を破壊する行為だからです。

先程考えた通り、国は税金ではなくまず借金によって余剰のお金を生成します。

税金なんてなくても余剰のお金を生成して、社会公共や福利厚生を提供できます。

これが、税金は無意味であると主張する根拠です。

5. まとめ

今回は現代貨幣理論について分かりやすくまとめました。

みなさまの理解のきっかけになりましたら幸いです。