騎手の上手さと回収率ランキング

競馬 Python

競馬ファンなら馬券で回収率100%越えを達成したいと思いますよね。

そこで今回は、どの騎手を買えば回収率を高めることができるのかを調べてみました。

単勝回収率、複勝回収率、単勝複勝平均回収率で騎手をランキングしてみました。

また回収率に補正を加えて、騎手の上手さランキングも作成しました。

最初に結論からどうぞ!

単勝回収率ランキング:1位 丸山元気、2位 横山和生、3位 田中健、4位 森一馬、5位 藤井勘一

複勝回収率ランキング1位 中井裕二、2位 西村淳也、3位 国分恭介、4位 北村友一、5位 川田将雅

単勝・複勝平均回収率ランキング1位 丸山元気、2位 シュタルケ、3位 伊藤工真、4位 横山和生、5位 森裕太郎

上手さランキング:1位 伊藤工真、2位 酒井学、3位 菅原隆一、4位 丸山元気、5位 横山和生

netkeiba.comから取得した2013年から2020年の中央競馬のレースを、Pythonを用いて解析しました。解析に使用したコードも証拠として残しておきます。

2021年度最新版の騎手の回収率と上手さランキングはこちらの記事に掲載しています。

また解析に使用した前20000レースで、騎乗数が500レース以下の騎手はランキングから削除しました。まぐれで回収率が高かっただけの可能性を排除するためです。

単勝回収率のランキング上位30人は以下の通りです。

丸山元気騎手の成績が圧倒的によく回収率も100%を越えています。

単勝の馬券を購入する際には丸山元気騎手に注目しましょう。

2, 複勝回収率

続いて、複勝回収率ランキング上位30人は以下の通りです。

中井裕二騎手、西村淳也騎手、国分恭介騎手が回収率約90%と頭ひとつ抜けています。

複勝の馬券を購入する際には中井裕二騎手、西村淳也騎手、国分恭介騎手がいないかを探してみましょう。

3, 単勝・複勝回収率ランキング

単勝と複勝の平均回収率ランキング上位30人は以下の通りです。

単勝回収率上位のメンバーと複勝回収率上位のメンバーが名を連ねていますね。

(筆者の予想では、シュタルケ騎手やルメール騎手はネームバリューがあるため余剰に馬券が買われてしまい、回収率が低いと考えていましたが逆の結果になっていました。)

この丸山元気騎手、シュタルケ騎手、伊藤工真騎手といったランキング上位の騎手は単勝でも複勝でも購入しておけば回収率を上げられることが期待できます。

4, 上手さランキング

さて、ここまで単勝・複勝の回収率の騎手ランキングを見てきました。

しかしながら強調しておきたいことがあります。

単勝・複勝回収率ランキング上位の騎手 ≠ 上手い騎手

どういうことか説明します。

まずは以下のグラフを見て下さい。

これは人気と単勝・複勝回収率のグラフです。

注目して欲しいのは「人気が低い馬ほど回収率が低い」という点です。

騎手の立場で考えてみて下さい。回収率が低くなる低人気の馬ばかりに乗せられていたら、いくら騎手が上手くても回収率が低くなってしまいますよね。

そこで今回筆者は、上記の人気に対する回収率を補正してやることで、騎手の本当の実力を反映した上手さランキングを作成しました。

結果は以下の通りです。

伊藤工真騎手が頭ひとつ抜けています。

また、そのほかにも酒井学騎手、菅原隆一騎手といった上手さランキング上位の騎手はどの馬に騎乗しても高いパフォーマンスを発揮することが期待できますので、馬券購入の際にはかなりのプラス材料と考えて良いでしょう。

5, 解析に使用したコード

以下に解析に使用したコードを記載します。必要な箇所を修正して使用可能です。

コードをそのまま使用したい方は、こちらの記事で解説している方法で解析元のデータを取得して下さい。その上で、こちらの記事で解説している方法でデータを整形して下さい。

1, 騎手の単勝回収率を解析するコード

2, 騎手の複勝回収率を解析するコード

3, 騎手の単勝・複勝平均回収率を解析するコード

4, 騎手の上手さを解析するコード

今回は以上になります。ご覧いただきありがとうございました。

他にも馬体重の増減と回収率の関係などについても考察しています。

また、競馬データの解析ではPythonのプログラミングスキルが必須になります。

Pythonの基本が完全には身についていない方は、以下の本で勉強するのがおすすめです。

特に、Pythonを使って機械学習の理論について学びたい方はこちらの本がおすすめです。