[SEKIRO] 仏師の正体について考察

SEKIROの重要キャラの一人が「仏師」です。

なんでも、忍義手の元使い手で、かつて修羅に落ちかけたんだとか、、、、

そこでこの記事では、仏師の正体について考察していきます。

仏師はエマの育ての親です。

エマの正体ついてはこちらの記事で考察しています。

仏師がエマを戦場で拾って育てたことは、以下の2つの会話をつなぎ合わせることでわかります。

エマ
はい、何せ、私は猿に拾われた子です
…信じて、いませんね
……幼き日
戦場に、一人
私は、呆然と立っていました
何も…泣くことも、怒ることもできず
ただ、呆然と…
そうしたら、猿が、握り飯を食っていた


猿がか…

エマ
はい、それは旨そうに
うらめしいと、思いました
そうしたら、今度は猿が、握り飯をくれたのです
とても、うまかった…


親切な、猿だ

エマ
ふふ…、まことに、親切な猿でした


エマ殿とは、長い付き合いなのか

仏師
ああ、ずいぶん前に…
戦場で拾った


…戦場

仏師
じーっと、ずーっと、握り飯を睨んできてな
面倒だから、くれてやった
そしたら、何やらついてきてな…
それから…
………
フンッ、何だ彼んだあって…
共に葦名に厄介になることになった
道玄の養女になったのも、その時よ
………
ま、どこだろうが
忍びといるよりゃ、よほど幸せじゃろう

上テキストで、エマが仏師のことを猿と呼んでいるのは、仏師のかつての名前が「落ち谷の猿」であったためです。

飛び猿の忍び斧
落ち谷の飛び猿と呼ばれた忍びが、
かつて愛用した忍具
だが飛び猿は、左の腕と共にこれを失った

忍びであった仏師がエマを戦場で拾って育てているのは、忍びであった梟が狼を戦場で拾って育てていたのと似た構図ですね。

また、仏師がエマに握り飯を与えたことと、梟がおはぎを狼に与えたことも似た構図になっています。

おはぎ
腹を空かせた狼に、
黙って義父は、おはぎをくれた
あのおはぎは、とてもうまかった
このおはぎも、きっと、とてもうまい

また、梟が狼を拾って育てていた理由はほんの「戯れ」だったそうですが、仏師がエマを育てることにした理由も似たようなものだったんでしょうか、、、、

戦いの残滓・義父
戯れに拾った飢えた狼
これを忍びとして育て、己が技の粋を
叩き込んでゆくのは、存外に面白いものだった
いずれ命を賭した真の戦いを、願うほどに…
古い記憶の中なれど、その梟の願いは叶った

梟

梟についてはこちらの記事で解説しています。

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怨嗟の鬼の正体は仏師

SEKIROの最強ボスの一人である「怨嗟の鬼」の正体は仏師です。

怨嗟の鬼

怨嗟の鬼の正体が仏師であることは、怨嗟の鬼を忍殺した時の狼のセリフからわかります。

仏師
お前さん、頼む…


さらばだ、仏師殿…

仏師
お前さん… ありが…とうよ…

狼

狼の正体についてはこちらの記事で考察しています。

ここで気になるのが、なぜ仏師が怨嗟の鬼になってしまったのかということですよね。

仏師が怨嗟の鬼になってしまった理由は、仏師がかつて修羅に落ちかけたためであると考えられます。

修羅エンド

修羅についてはこちらの記事で解説しています。

上のリンク先の記事で詳しく解説していますが、修羅に落ちかけた人物は怨嗟の炎の積り先となってしまうことが「戦いの残滓・怨嗟の鬼」のテキストに記載されています。

戦いの残滓・怨嗟の鬼
ある男が、修羅になりそこない、
怨嗟の炎の積り先となった
因果ゆえ、なかなかに死にきれぬ
だが、鬼となり、ようやく逝けた

そして、葦名と内府の戦で大量の怨嗟の炎が発生したことが原因で、仏師は怨嗟の鬼になってしまったというわけです。

老婆
用がなければ、もうお行き
…もうすぐ、戦になる。惨い戦にね
屍は山と詰まれ、怨嗟は大火のように渦を巻き…
きっと、鬼が生まれっちまうよ

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川蝉と落ち谷で修行

仏師はかつて川蝉という女性と一緒に落ち谷で修行をしていました。

仏師
猿どもの棲む谷…
そこで、忍び修行をしておった


…一人か?

仏師
…いや、二人で、じゃな
儂らは、はぐれ忍び…
まともな師は、もはや、おらなんだ
ゆえに、落ちれば死ぬる谷で
ただひたすらに、駆け、飛び、刃を交える
そのような修行を重ねた
…じき、猿と変わらぬほどには、動けるようになったわ
…修行に飽きると、儂はこの猿酒を飲んだ
そして、あやつの、泣き虫の指笛を聞いた


泣き虫…?

仏師
変わった指輪があってな…
それをはめて、指笛を吹くと…
谷に…、悲しげな音が、響き渡るのじゃ
不思議と儂は、その音が好きでな
よう、吹いてもらったものよ

上の会話の「二人で」というのが、仏師と川蝉のことを指していると考えられます。

この川蝉ですが、獅子猿に食われてしまったのだと考えられます。

獅子猿

獅子猿についてはこちらの記事で解説しています。

川蝉が獅子猿に食われてしまったことは、獅子猿の腹の中から川蝉のものと思われる指が出てくるためです。

ほそ指(細指)
年若い女の、ほそ指
忍義手に仕込めば、義手忍具となる
獅子猿の腹の中にあったもので
溶けかけている
指笛という、忍びの術である
獣の類を狂わせる術だ
それを用いたものは、指に穴を開けている
このほそ指には、その跡がうかがえる

泣き虫の指輪
ほそ指に似合う、古い指輪
指輪の裏には「川蝉」と彫られている
「指笛」の強化義手忍具の作成に使える
この指輪をはめて、指笛を吹くと
悲しげな音が、響き渡る
泣き声は、寂しく美しい
燃える怨嗟を、ほんの一時、忘れるほどに

仏師
お前さん、そいつを…
その指を、どこで手に入れた


落ち谷の獅子猿が、食らっていた

仏師
…そうか
猿の腹の中とはな
そいつを、貸しな
お前さんの義手忍具に、仕込んでやろう

また、「燃える怨嗟を、ほんの一時、忘れるほどに」というテキストにもあるように、川蝉の吹く指笛は怨嗟の炎を鎮める効果があったことがわかります。

つまり、「泣き虫の指輪」は仏師にとっては思い出の品であったため、わざわざ忍義手に仕込んでくれたのだと推察されます。

そしてゲームをプレイした人ならお分かりかもしれませんが、怨嗟の鬼となった仏師に対してこの「泣き虫の指輪」は特殊効果(=怨嗟の鬼が頭を抱えながら一定時間スタンする効果)を持ちます。

仏師は怨嗟の鬼となった後も、この笛の音色を忘れていなかったと解釈できます。

何だか切ない話ですね、、、、

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時系列

ここまで、仏師の過去について解説しました。

最後に仏師の過去の時系列についてまとめてみました。

仏師の過去
・忍び(落ち谷の猿)として暗躍
・エマを拾う
・修羅に落ちかけたところを一心に救われる
・エマと共に葦名の傘下となる
・道玄が忍義手を作る
・忍義手を使って川蝉と修行、忍び(猩々)として暗躍
・怨嗟の炎が積もりすぎて、忍義手を捨てる
・仏を彫る

この時系列について解説していきます。

まず、仏師は「落ち谷の飛び猿」という忍びであったことが、「飛び猿の忍び斧」のテキストに記載されていました。

飛び猿の忍び斧
落ち谷の飛び猿と呼ばれた忍びが、
かつて愛用した忍具
だが飛び猿は、左の腕と共にこれを失った

そして、「落ち谷の飛び猿は左の腕を失った」とありますが、これは仏師が修羅に落ちかけたところを一心によって救われた話であると考えられます。

一心
…昔、儂は…
修羅を…、いや、修羅の如きものを、斬ったことがある

奥義・葦名十文字
疾く斬ることを一意に極めた
葦名流の奥義である
儂の十文字は、修羅の腕をも斬り落とす
剣聖・葦名一心は、そう嘯いた

仏師
…いや、うまい
…プハァー!
じゃが、傷がうずくのよ


その左腕か

仏師
ああ、この酒を好きな御方に…
くく…斬り落とされたのじゃ


それは…

仏師
一心様よ…


…何故、一心様が

仏師
……
…斬って…くださったのじゃ
飲まれかけた、儂のためにな


何に、飲まれかけたのだ?

仏師
…修羅
…まあ、信じるか信じないかは、お前さんしだいじゃが…
せいぜい気をつけな
修羅の影にな…

葦名一心の正体についてはこちらの記事で考察しています。

そして、一心に恩を感じた仏師は、以下の会話にあるように、エマと共に葦名の傘下に入ったのだと考えられます。


エマ殿とは、長い付き合いなのか

仏師
ああ、ずいぶん前に…
戦場で拾った


…戦場

仏師
じーっと、ずーっと、握り飯を睨んできてな
面倒だから、くれてやった
そしたら、何やらついてきてな…
それから…
………
フンッ、何だ彼んだあって…
共に葦名に厄介になることになった
道玄の養女になったのも、その時よ
………
ま、どこだろうが
忍びといるよりゃ、よほど幸せじゃろう

そして、「道玄の養女になったのも、その時よ」とあることから、葦名の傘下となった時に道玄と知り合ったのだと考えられます。

そして、この道玄こそが忍義手を作った人物であるため、仏師が忍義手を手に入れたのもこのタイミングであると考えられます。

空中義手忍具
空中で義手忍具を使う、忍びの体術
忍義手は、鉄と絡繰りの塊ゆえに重い
だが遣い手の修練と、
作り手たる道玄の技巧が
空中で扱うことを可能にした
やはり地に足つけずに使ってこそ、忍具である


エマ殿の父上…とは

仏師
道玄…
あいつは稀代の薬師だった
そして、絡繰りにも明るい
…いや、絡繰り馬鹿の域か
ちと、ふざけたやつだが、儂の恩人よ…
ああ… お前さんの恩人でもあるぞ


どういうことだ?

仏師
腕を失った儂に、道玄が作ってくれた
今は、お前さんの左腕にある、そいつをな
もっとも、義手作りも、始めは思うようにいかず…
幾度も、幾度も、作り直してくれた
くくく…


どうした

仏師
忍義手を、まともに動かす習練じゃと言ってな…
エマにせがまれ、独楽やら何やら、彫らされたものじゃ
そうしたことを重ね、忍びの牙と呼べる、代物となった
いわば、忍義手は… 道玄の忘れ形見じゃ


忘れ形見

仏師
…ああ… ずいぶんと経つ
……
忍びを捨てた儂じゃが
それだけは、捨てられなんだわ

道玄に作ってもらったこの忍義手を使って、仏師は忍びとして暗躍していたのだと考えられます。

仏師の忍びとしての暗躍は、以下のテキストに示されています。

仏師の業・血錆び
形代は心残りの幻である
ゆえに業深いものには、形代が多く憑く
忍義手には、業がこもっている
浴びた血は、今は錆びとなり決して消えぬ
使いこなすほどに、
その業を背負うことになる

仏師の業・刻み傷
刻み込まれた大小の傷は、
重ねた死闘の証だろう
使いこなすほどに、
その業を背負うことになる

そして、落ち谷で忍義手の修行をしている際に、川蝉と知り合ったのではないかと推察されます。

というのも、「泣き虫の指輪」のテキストにあるように、川蝉と修行している時の仏師はすでに怨嗟の炎に取り憑かれているため、時系列的には修羅に落ちかけた後であると考えられます。

泣き虫の指輪
ほそ指に似合う、古い指輪
指輪の裏には「川蝉」と彫られている
「指笛」の強化義手忍具の作成に使える
この指輪をはめて、指笛を吹くと
悲しげな音が、響き渡る
泣き声は、寂しく美しい
燃える怨嗟を、ほんの一時、忘れるほどに

そして、任務のためとはいえ人を殺しすぎてしまったことで怨嗟の炎を抱えきれなくなったため、仏師は忍びを引退したのだと考えられます。

奥義・纏い斬り
牙と刃が一体となる、忍義手法の奥義である
この奥義を最後に、仏師は忍義手を捨てた
極め、殺しすぎた。怨嗟の炎が漏れ出すほどに

その後、怨嗟の炎を押しとどめるために仏師は仏を彫るようになったのだと考えられます。

仏師
エマよ…
何度聞いても、変わりゃあしない
いくら仏を彫ろうとも、怨嗟の炎は消せぬ
押し留めるが、せいぜいじゃ

結局、内府と葦名の戦争で生まれた大量の怨嗟の炎に飲み込まれた仏師は、怨嗟の鬼に変化してしまいました。

老婆
用がなければ、もうお行き
…もうすぐ、戦になる。惨い戦にね
屍は山と詰まれ、怨嗟は大火のように渦を巻き…
きっと、鬼が生まれっちまうよ

しかし、怨嗟の鬼となりながらもかろうじて意識は存在しており、介錯してもらった狼に感謝を述べながら仏師は死んでいったのでした。

怨嗟の鬼

仏師
お前さん、頼む…

隻狼
さらばだ、仏師殿…

仏師
お前さん… ありが…とうよ…

以上が、仏師に関する時系列であると考えられます。

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おわりに

以上で仏師に関する考察を終了したします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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