競馬ファンなら馬券で回収率100%越えを達成したいと思いますよね。
そこで今回は、2021年度の騎手と回収率を調べてみました。
具体的には、2021年度の単勝回収率、複勝回収率、単勝・複勝平均回収率で騎手をランキングしてみました。
また回収率に補正を加えることで、騎手の上手さランキングも作成しました。
最初に結論からどうぞ!
単勝回収率ランキング:1位 田中健、2位 高倉稜、3位 中井裕二、4位 亀田温心、5位 宮崎北斗
複勝回収率ランキング:1位 西谷凛、2位 田中健、3位 国分恭介、4位 柴田大知、5位 北村宏司
単勝・複勝平均回収率ランキング:1位 田中健、2位 高倉稜、3位 中井裕二、4位 亀田温心、5位 柴山雄一
上手さランキング:1位 中井裕二、2位 菊沢一樹、3位 亀田温心、4位 太宰啓介、5位 田中健
netkeiba.comから取得した2021年の中央競馬のレースを、Pythonを用いて解析しました。
解析に使用したコードも最後に載せております。
また解析に使用した2021年度の約3500レースで、騎乗数が150レース以下の騎手はランキングから削除しました。
騎乗数が少ないと回収率の信頼性が低いためです。
1, 単勝回収率
2021年度の単勝回収率ランキングの上位30人は以下の通りです。
田中健騎手が回収率165%でトップとなりました。
田中健騎手の2021年度の成績を実際に見てみると、2021年2月27日に152.7倍の馬を1着にしていますね。
仮にこの勝利を除いた場合、回収率は約90%位だと思われます。それでも十分期待以上の仕事をしていると言えると思います。
2位は回収率146%の高倉稜騎手でした。
高倉稜騎手の2021年度の成績を見てみると、1月11日に114.8倍の馬を1着にしています。
また8月21日に56.4倍の馬を1着にしています。
単勝購入の際には、高倉稜騎手にも注意しておくべきでしょう。
そして、特に筆者が注目しておくべきだと思うのが中井裕二騎手です。
以前の記事で2013〜2020年の騎手と回収率の関係を調べました。
その際に中井裕二騎手は複勝回収率ランキングで1位でした。
そして今回の2021年度単勝回収率ランキングでも3位に入っています。
馬券購入の際に、中井裕二騎手が騎乗していれば好材料と考えて良いでしょう。
2, 複勝回収率
続いて、複勝回収率ランキング上位30人は以下の通りです。
1位は回収率115%で西谷凛騎手となりました。
西谷凛騎手は、なんと2002年生まれの19歳の若手の騎手です。
2021年の3月にデビューしてからいきなりの複勝回収率1位という結果でした。
超若手ということで将来性も期待できます。
今後複勝を買う際には、西谷凛騎手に注目してみて下さい。
2位は回収率101%の田中健騎手でした。
田中健騎手は単勝回収率ランキングでも1位にランクインしていました。
単勝および複勝を買う際に、田中健騎手は好材料と考えられるでしょう。
単勝購入の際には、高倉稜騎手にも注意しておくべきでしょう。
そして、特に筆者が注目しておくべきだと思うのが国分恭介騎手です。
以前の記事で2013〜2020年の騎手と回収率の関係を調べました。
その際にも、国分恭介騎手は複勝回収率ランキングで3位でした。
そして今回の2021年度複勝回収率ランキングでも3位に入っています。
2013〜2020年という長期的なデータでもランクインして、2021年度もランクインしているということは、国分恭介騎手の複勝回収率はフロックではないということでしょう。
現時点では国分恭介騎手の複勝は買いであると言えます。
3, 単勝・複勝回収率ランキング
単勝と複勝の平均回収率ランキング上位30人は以下の通りです。
1位、2位、3位は田中健騎手、高倉稜騎手、中井裕二騎手となりました。
先程の単勝回収率上位のメンバーと複勝回収率上位のメンバーが名を連ねていますね。
この田中健騎手、高倉稜騎手、中井裕二騎手といったランキング上位の騎手は単勝でも複勝でも購入しておけば回収率を上げられることが期待できます。
4, 上手さランキング
さて、ここまで単勝・複勝の回収率の騎手ランキングを見てきました。
しかしながら、以前の記事でも触れましたが以下の点は重要です。
単勝・複勝回収率ランキング上位の騎手 ≠ 上手い騎手
どういうことか説明します。
まずは以下のグラフを見て下さい。
これは人気と単勝・複勝回収率のグラフです。
注目して欲しいのは「人気が低い馬ほど回収率が低い」という点です。
騎手の立場で考えてみて下さい。回収率が低くなる低人気の馬ばかりに乗せられていたら、いくら騎手が上手くても回収率が低くなってしまいますよね。
そこで、上記の人気に対する回収率を補正してやることで、騎手の本当の実力を反映した上手さランキングを作成しました。
結果は以下の通りです。
中井裕二騎手が頭ひとつ抜けています。
先程も述べましたが中井裕二騎手は長期的に高い回収率を出し続けているので、馬券購入の際はプラス材料となります。
また新しく菊沢一樹騎手が2位にランクインしています。
また、そのほかにも亀田温心騎手、太宰啓介騎手といった上手さランキング上位の騎手はどの馬に騎乗しても高いパフォーマンスを発揮することが期待できますので、馬券購入の際にはかなりのプラス材料と考えて良いでしょう。
5, 解析に使用したコード
以下に解析に使用したコードはこちらの記事のものを使用しています。
今回は以上になります。ご覧いただきありがとうございました。
また、この記事では回収率の高い騎手などの馬券を自動で購入するプログラムの作り方を紹介しています。
また、競馬データの解析ではPythonのプログラミングスキルが必須になります。
Pythonの基本が完全には身についていない方は、以下の本で勉強するのがおすすめです。
特に、Pythonを使って機械学習の理論について学びたい方はこちらの本がおすすめです。