競馬AIで歴代最強馬ランキングを作ってみた!!

競馬 Python

競馬ファンなら誰しもが疑問に思ってるのが「歴代最強馬って誰??」ってことですよね。

しかし、過去の馬を実際に戦わせることはできないので、結局「歴代最強馬って誰??」という疑問に答えを出すのは難しいです。

そこで筆者は、AIに歴代最強馬を決めさせてみてはどうかと考えました。

そしてこの記事では、実際にAIを使った歴代最強馬のランキングを紹介しています。

筆者の作っている競馬予想AIは、レースに出走する馬の名前と過去のデータを与えることで、それぞれの馬の単勝オッズを算出してくれます。

そこで今回は、(筆者が独断と偏見で選んだ)歴代最強と名高い以下の18頭の馬が同じレースに出走した時に、それぞれの馬の単勝オッズを算出してみました

出走馬
・ディープインパクト
・オルフェーヴル
・エルコンドルパサー
・テイエムオペラオー
・キタサンブラック
・トウカイテイオー
・ナリタブライアン
・アーモンドアイ
・オグリキャップ
・ウオッカ
・サイレンススズカ
・スペシャルウィーク
・キングカメハメハ
・ジェンティルドンナ
・ブエナビスタ
・メジロマックイーン
・ダイワスカーレット
・ゴールドシップ

予想にはPyhonというプログラミング言語を使用し、LightGBMという機械学習のアルゴリズムをベースにしています。

競馬AIのアルゴリズムの詳細はこちらの記事で解説しています。

ちなみに、競馬AIの予想を元に実際の馬券を購入して回収率が100%を超えるかを検証しているので、興味のある方はTwitterをフォローしていただけると嬉しいです。

購入馬券をレース発送前に公開ししているので、全くのイカサマなしです笑

仮定として、芝2000メートルのレースかつ斤量の差と枠順の影響はないこととしました。

また、能力値は各馬の全盛期ではなく引退レース直前のものを反映しています。

全盛期を基準にすることも可能っちゃ可能なんですが、どこを全盛期とするのかが難しいので、とりあえず今回は引退直前の能力値を統一の基準としました。

具体的には、引退レースを含めた直近5レースをオッズの算出に使用しています。

また、使用するデータは1988〜2021年であるため、1987年より以前の馬(シンボリルドルフなど)は対象外です。

予測に使用したデータはこちらの記事で解説しています。

では早速、各馬の予測単勝オッズを見ていきましょう。

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18番人気:ゴールドシップ(予想単勝オッズ:88.2倍)

18番人気は、芦毛のアイドル・ゴールドシップでした。

今回の出走馬の中では割と圧倒的な最下位人気となってしまいました。

おそらく、引退レース直前の能力値を採用しているため、引退直近の有馬記念8着、ジャパンカップ10着、宝塚記念15着が影響しているのだと推察されます。

全盛期の能力ならもっと上位人気になると思います。

そんなゴールドシップがランキング18位です。

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17番人気:トウカイテイオー(予想単勝オッズ:42.9倍)

17番人気は、引退レースでの奇跡の復活を見せたトウカイテイオーでした。

筆者のお気に入りの馬なのでもっと上位人気になって欲しかったのですが、残念ながら17番人気となってしまいました。

トウカイテイオーの引退前5走には有馬記念11着、天皇賞秋7着、天皇賞春5着が含まれていたため、人気を落とす形になったのだと推察されます。

ゴールドシップ同様に、全盛期ならワンチャンといったところでしょうか。

とりあえず今回は、筆者推しのトウカイテイオーはランキング17位となりました。

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16番人気:ジェンティルドンナ(予想単勝オッズ:33.2倍)

16番人気は、三冠牝馬・ジェンティルドンナでした。

クラシック三冠を獲っただけでなく、あのオルフェーヴルにも勝利したことのある馬であり、もっと上位人気になっても良いのかとも思いますが、今回は16番人気という結果でした。

おそらく、ジャパンカップ4着と宝塚記念9着が人気を下げる主要因ではないかと推察されます。

ジャパンカップ4着って普通に考えたら超すごいことですけど、この出走馬の成績からすると今ひとつということなのでしょうね、、、、

そんなジェンティルドンナがランキング16位となりました。

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15番人気:ブエナビスタ(予想単勝オッズ:28.5倍)

15番人気は、最強牝馬・ブエナビスタでした。

個人的には、ブエナビスタ、ローズキングダム、エイシンフラッシュ、ヴィクトワールピサ、ペルーサあたりがG1で戦っていた頃の競馬がまさに群雄割拠みたいな感じで一番好きでしたね、、、

まあ個人の趣味嗜好は置いておいて、ブエナビスタも全盛期を過ぎた頃に引退だったのが人気を下げる要因だったと思われます。

ブエナビスタの引退直前のレースには、有馬記念7着や天皇賞秋4着が含まれています。

ウオッカ以来の最強牝馬・ブエナビスタがランキング15位です。

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14番人気:ナリタブライアン(予想単勝オッズ:24.5倍)

14番人気は三冠馬・ナリタブライアンです。

ナリタブライアンも全盛期を過ぎてからの引退の印象が強いです。

菊花賞(3000メートル)を勝っている馬の引退レースが高松宮記念(1200メートル)ってもう2度と見れない気がします、、、笑

実際、ナリタブライアンの引退直前5レースの成績は4-2-1-4-6着であり、たった1回しか勝利していません。

それにも関わらず、ブエナビスタやジェンティルドンナよりも強いと判定されているのがAlによる分析の面白いところですね。

そんな三冠馬ナリタブライアンがランキング14位となりました。

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13番人気:ダイワスカーレット(予想単勝オッズ:24.5倍)

13番人気は、名牝・ダイワスカーレットでした。

ウオッカとダイワスカーレットとディープスカイが対決した天皇賞秋は、筆者的には競馬史上最もアツいレースでした。

ダイワスカーレットの引退直前5レース成績は1-2-1-2-1着と抜群の安定感を誇ります。

この成績で13番人気に甘んじているのは、勝った時の着差があまりないからではないかと推察されます。

まあ個人的には、このメンバー相手だとダイワスカーレットの順位はこれくらいが妥当かなとは思っています。

そんなダイワスカーレットがランキング13位となりました。

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12番人気:オグリキャップ(予想単勝オッズ:20.7倍)

12番人気は、芦毛の怪物・オグリキャップでした。

オグリキャップの引退レースは伝説ですよね、、、、

データを確認してみたところ、オグリキャップの引退直近5レースには、ジャパンカップ11着と天皇賞秋6着が含まれていました。

にも関わらず1-2-1-2-1着のダイワスカーレットよりも人気ということは、それだけの強さを秘めた馬だとAIも判定したということでしょう。

そんな芦毛の怪物・オグリキャップがランキング12位となりました。

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11番人気:エルコンドルパサー(予想単勝オッズ:19.3倍)

11番人気は、世界に最も近づいた馬・エルコンドルパサーでした。

エルコンドルパサーの凱旋門賞2着は、日本馬が世界に最も近づいた瞬間と言えるでしょう。

エルコンドルパサーを歴代最強と言う人もたまに見かけます。

しかし、今回のAIによるランキングでは11位という結果になりました。

ただし凱旋門に出走した日本馬のデータが少ないので、予想の精度がどこまで正しいかはわからないです。

個人的にも、エルコンドルパサーは日本での出走が他の馬と比べて少ないので、実力は未知数という所見です。

そんなエルコンドルパサーがランキング11位でした。

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10番人気:テイエムオペラオー(予想単勝オッズ:19.1倍)

10番人気は、賞金王・テイエムオペラオーでした。

テイエムオペラオーは、2017年まで獲得賞金の世界記録を保持していました。

特に2000年の記録は凄まじく、出走したG1とG2を8連勝するという成績を残しています。

ただし、成績だけ見たら歴代最強なのだとも思うのですが、圧勝したレースが少ないためかテイエムオペラオーを歴代最強とする声は少ない気がします。

個人的には、テイエムオペラオーの主戦を務めて以来ずっとG1を勝てなかった和田竜二騎手が、テイエムオペラオーが亡くなった1ヶ月後に17年ぶりにG1を勝利した際の「オペラオーが後押ししてくれたと思う」というインタビューが印象的でした。

そんなテイエムオペラオーがランキング10位となりました。

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9番人気:キタサンブラック(予想単勝オッズ:15.5倍)

ここからいよいよ上位人気となっていきます。

9番人気は、北島三郎の持ち馬・キタサンブラックでした。

引退前5レースの成績は1-3-1-9-1着となっています。

9着という大敗を含んでいるにも関わらず、この人気とはさすがの一言です。

しかし個人的には、内枠から逃げられればかなり強いが、外枠だとあまり力を発揮できないイメージです。

また、着順に安定感はありますが、テイエムオペラオー同様に圧勝したレースが少ないので、歴代最強というイメージとはちょっと違うのかなとは思います。

キタサンブラックは最強ではなく最優秀という表現が近いかと思っています。

そんなキタサンブラックがランキング9位となりました。

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8番人気:ウオッカ(予想単勝オッズ:15.4倍)

8番人気は、ダービー馬・ウオッカです。

牝馬によるダービー制覇や、ダイワスカーレットと牝馬2強時代を築くなど、まさに記録にも記憶にも残る名牝です。

そして今回は、ライバルであるダイワスカーレットを大幅に上回る人気だとAI判定されました。

ウオッカの引退直前のレース結果は、1-3-2-1-1着と安定感は抜群です。

また、ヴィクトリアマイルでの大楽勝が人気を押し上げた要因になっているのかもしれません。

そんなウオッカがランキング8位となりました。

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7番人気:スペシャルウィーク(予想単勝オッズ:12.8倍)

7番人気は、馬娘の主人公にも選ばれたスペシャルウィークです。

スペシャルウィークはグラスワンダー、セイウンスカイ、キングヘイローの代表ポジションとして、今回出走馬に選出しました。

スペシャルウィークの引退直近5レースの成績は2-1-1-7-2着であり、個人的にはなぜここまで人気なったのかは不明です。

ですが、AIが過去のデータから総合的に判断したことなので、スペシャルウィークには着順以上の何かがあるのだと思われます。

「優秀な馬」であることに疑いようはないのですが、キタサンブラックと同様にあくまで「優秀な馬」であり、スペシャルウィークが「歴代最強」という意見はあまり聞かないような気がしています。

そんなスペシャルウィークがランキング7位となりました。

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6番人気:サイレンススズカ(予想単勝オッズ:11.3倍)

6番人気は、悲劇の名馬・サイレンススズカです。

競走中止となった天皇賞秋をもしも完走していた時の結末は、競馬ファンなら誰しもが気になるところだと思います。

全盛期に競馬界から姿を消したこともあって、サイレンススズカを歴代最強だと言う声は結構聞く気がします。

さて、サイレンススズカの引退直前5レースの成績は脅威の全1着です。

しかも、金鯱賞では圧倒的大差で勝利を収めています。

着順と着差だけ見るともっと上位人気になっても良さそうですが、G1での勝利が1回しかなかったため若干順位を落とす結果になったのだと推察されます。

そんな実力未知数のまま競馬界から去ったサイレンススズカがランキング6位となりましました。

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5番人気:アーモンドアイ(予想単勝オッズ:11.3倍)

5番人気は、G1歴代最多勝利数の記録を塗り替えたアーモンドアイです。

牝馬三冠をはじめとして、引退レースのジャパンカップでは三冠牝馬と三冠牡馬を抑えて優勝しています。

また、最近は顕彰馬に落選したことでも話題になっていました。

アーモンドアイの引退直前のレースは全てG1であり、結果は1-1-2-1-9着です。

9着という大敗を含みながらも、今回5番人気とAIは判定しました。

おそらく、出走していたのが全てG1であったため9着という大敗もそこまで大きな減点にはならな勝ったのではないかと推察されます。

そんなアーモンドアイがランキング5位という結果になりました。

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4番人気:オルフェーヴル(予想単勝オッズ:11.1倍)

4番人気は、暴れ馬・オルフェーヴルです。

牡馬三冠をはじめ、凱旋門賞2着2回など間違いなく10年に一人の逸材だと思います。

個人的には、阪神大賞典で競走中止レベルの逸走からの追い込み2着が一番印象的ですね。

ムラっけはあるが調子がいい時は圧倒的な強さを発揮するところに魅力を感じている人も多いと思います。

歴代最強馬の議論でしばしば登場するオルフェーヴルですが、今回のAI予想では4番人気という結果になりました。

オルフェーヴル特有のムラっけがAIの評価を下げる要因になっているのは間違いないでしょう。

個人的には、調子のいい時の強さでいったら歴代最強になる可能性は高いと思っています。

そんなオルフェーヴルがランキング4位となりました。

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3番人気:メジロマックイーン(予想単勝オッズ:7.7倍)

3番人気は、長距離の絶対王者・メジロマックイーンです。

メジロマックイーンが、オルフェーヴルより上位人気になったのは個人的には意外でした。

しかし、メジロマックイーンの成績を見返してみると、ほとんどが1着か2着であり、相当のポテンシャルを持っている馬だなあとあらためて思いました。

実際、メジロマックイーンの引退直前の成績は1-1-2-1-1着と安定感抜群です。

唯一の2着は、3連覇がかかった天皇賞春でライスシャワーに敗れたレースです。

メジロマックイーンが最強馬候補にあまり出てこないのは、長距離限定だからですかね、、、

確かに3000メートル前後のレースの方が2200メートル前後のレースよりも好成績ではあります。

しかし、今回のAIによる予想では、メジロマックイーンが不得手な2000メートルという条件でも3番人気に推されました。

地力の違いといったところでしょうか。

そんなメジロマックイーンがランキング3位となりました。

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2番人気:キングカメハメハ(予想単勝オッズ:6.8倍)

2番人気は、変則二冠馬・キングカメハメハです。

今回の選ばれた優駿たちを抑えて堂々の2番人気です。

個人的には、キングカメハメハは引退が早かったのでその実力は未知数という印象です。

さて、キングカメハメハの引退直近5レースですが、着順は全て1着であり、さらにどのレースも余裕を持った勝利です。

また、生涯でたった一度しか負けていません。

さらに得意距離も2000メートル前後と今回の条件にピッタリハマっています。

あらためて、早く引退することになってしまったのが悔やまれる馬ですね、、、

ちなみに、1位のあの馬とオーナーが一緒です笑

そんなキングカメハメハがランキング2位となりました。

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1番人気:ディープインパクト(予想単勝オッズ:6.1倍)

一番人気はやはりこの馬、ディープインパクトでした。

現役時の成績はもちろんのこと、種牡馬としても大活躍しているまさに日本競馬界の至宝です。

凱旋門賞は失格となってしまいましたが、国内でもたった一度しか負けていません。

また、勝利レースどれもが圧勝であり、歴代最強馬の議論では必ず最有力候補として挙がってきます。

個人的な意見ですが、筆者もディープインパクトが歴代最強なんじゃないかと思っています。

また今回の検証で、競馬AIがディープインパクトに関して妥当な順位をつけてくれて安心しました。

ディープインパクトが10番人気とかになってしまうと、流石に信頼性がないので、、、、

そんなディープインパクトが堂々のランキング第1位となりました。

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おわりに

以上で競馬AIによる歴代最強馬ランキングの紹介を終了いたします。

好評でしたら、短距離最強などもやってみようかと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。