競馬ファンなら馬券で回収率100%越えを達成したいと思いますよね。
そこで今回は、馬券別に何番人気を買えば回収率を高めることができるのかを調べてみました。
netkeiba.comから取得した2013年から2020年の中央競馬のレースを、Pythonを用いて解析しました。
解析に使用したコードも証拠として残しておきます。
最新2021年度の人気と回収率の関係はこちらの記事で紹介しています。
まずは、結論からどうぞ!
・単勝の回収率は5・6・7番人気で高い
・複勝の回収率は1・2・3番人気で高い
・ワイドの回収率は1・2・3番人気と6番人気の組み合わせが高い
・馬連の回収率は1・2・3番人気と6・7番人気の組み合わせが高い
・馬単の回収率は2・3番人気と6・7番人気の組み合わせが高い
それぞれの結論について、データを示しながら考察していきたいと思います。
まず最初に単勝と複勝の人気と回収率のグラフを示します。
重要な点としましては、
1, 単勝では5・6・7番人気で回収率が高い
2, 複勝では人気が高いほど回収率も高い
3, 単勝・複勝ともに13番人気以下の回収率が低い
1の「単勝では5・6・7番人気で回収率が高い」という点について考えてみたいと思います。
上位人気の馬は「1番人気だから単勝買っておこう」や「手堅いやつに全ツッパや!」といった理由で余剰に買われてしまうためオッズが低くなり、回収率が低くなると考えられます。
その結果中位人気の5・6・7番人気のオッズが高くなり、回収率が高くなったと考えられます。
このような馬券購入者の心理によってオッズが歪み、回収率に高低差が生じます。
2の「複勝では人気が高いほど回収率も高い」という点について考えてみたいと思います。
これは、上位人気の馬の複勝はオッズが1倍台になってしまうため、旨味が低く必要以上に敬遠されてしまうことが原因であると考えられます。
また「JRAプラス10」という「通常の払戻金が『100円元返し』になる場合に、10円を上乗せして110円で払戻す」システムも関連していると考えられます。
これらの要因で上位人気の回収率が高まったと考えられます。
3の「単勝・複勝ともに13番人気以下の回収率が低い」について考えてみます。
これは俗にいう「穴馬バイアス」が働いていると考えられます。
「穴馬バイアス」とは、「オッズが高い馬券を買って一攫千金や!」、「とりあえず全通り買ってみて、荒れたら大儲けや!」と考える人たちによって、穴馬のオッズが必要以上に低くなってしまう現象です。
この穴馬バイアスによって単勝・複勝ともに下位人気の回収率が低いのだと考えられます。
結論として、単勝は5・6・7番人気、複勝は1番人気を買うのが良さそうです。
2, ワイド
続いて、ワイドの組み合わせと回収率のデータを示します。
ワイドで重要な点は以下の通りです。
1, 1〜3番人気と1〜7番人気の組み合わせで回収率が高い
2, 中でも1〜3番人気と6番人気の組み合わせで回収率が高い
1の「1〜3番人気と1〜7番人気の組み合わせで回収率が高い」という傾向は複勝の傾向と似ています。
上位人気とのワイドは払い戻しが少ないため魅力的ではないのでしょう。
穴馬バイアスの逆ですね。
2の「中でも1〜3番人気と6番人気の組み合わせで回収率が高い」という傾向は、単勝の傾向と似ています。
6番人気というのは手堅くもなくかといって穴馬でもない中途半端な立ち位置であるため、馬券を買う人が少ないのかと思われます。
ワイドを買う際には1〜3番人気と6・7番人気の組み合わせがおすすめです。
3, 馬連・馬単
続いて、馬連と馬単の組み合わせと回収率のデータを示します。
重要な点としましては、
1, 馬連の回収率は1・2・3番人気と6・7番人気の組み合わせが高い
2, 馬単の回収率は2・3番人気→6・7番人気の組み合わせが高い
3, 特に2番人気→4・5・6・7番人気の回収率が高い
3, 馬単では1番人気を1着とした時の回収率は低い
馬連と馬単でも6・7番人気との組み合わせで回収率が高くなることがわかりました。
一方、4の「馬単では1番人気を1着とした時の回収率は低い」はどのように解釈できるでしょうか。
おそらく馬単を買う際には「とりあえず1番人気から流そう」、「2着にどれか人気薄が来る読み」という人が多いためではないかと思われます。
それによって、1番人気の馬単は回収率が低くなったと考えられます。
馬単を買う際には2番人気から流しましょう。
三連複や三連単は組み合わせの数か膨大になるため、正確なデータが得られないと考えて今回は解析しておりません。
今回は以上になります。
皆様の馬券購入の際にご参考にしていただけましたら幸いです。
他の記事では、馬体重の増減と回収率・成績についての考察や騎手と回収率に関する考察などもしています。
またマーチンゲール法を使った馬券購入についても検討しています。
ぜひご一読ください。
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最後に使用したコードをまとめておきます。
ご活用下さい。解析に使用する元データはこちらの記事で取得できます。
またこのコードを使用する前に、こちらの記事のようにデータを整形する必要があります。
以下は単勝と複勝の回収率を計算するコードです。
以下はワイドの回収率を調べるのに使用したコードです。
以下は馬連・馬単の回収率の算出に使用したコードです。