九十九由基の「声が増えない」の意味を考察!! [呪術廻戦]

九十九の声が増えない 呪術廻戦

呪術廻戦の中でも謎に包まれているキャラが九十九由基(つくもゆき)です。

九十九の話は抽象的でわかりにくいものが多いのですが、中でも「どうりで声が増えないわけだ」というセリフは謎が深いです。

そこでこの記事では、九十九由基の「どうりで声が増えないわけだ」というセリフの意味を考察していきます。

九十九由基は、作中に4人しか存在しない特級呪術師の一人です。

しかし、術式や強さはほとんどが謎に包まれています。

式神のようなものを連れていることから、この式神が術式に関連しているのではないかと考えられています。

また、特級という肩書きを考慮すると相当な実力であることは間違いないです。

九十九由基の術式や目的などの詳細はこちらの記事でまとめています。

九十九の性格は典型的な陽気です。

ラスボスと見られている羂索と対峙した場面でも、「どんな女がタイプだい?」と冗談をかます余裕を見せています。

九十九由基
引用:呪術廻戦16巻

陽気である一方、頭は相当キレるように思われます。

九十九の目的は「呪いの生まれない世界を作ること」であり、この目的達成のために一人で研究を進めているようです。

また、羂索の野望はかなり抽象的に表現されていたのですが、九十九だけがその意図を理解しているような感じでした。

引用:呪術廻戦16巻

羂索の目的についてはこちらの記事で解説しています。

以上が九十九に関する簡単な基本情報です。

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「声が増えない」とは

九十九のセリフの中でも解釈が難しいのが、「どうりで声が増えないわけだ」というセリフです。

天元
12年前、星漿体との同化に失敗してから老化は加速し、私の個としての自我は消え、天地そのものが私の自我となったんだ。

九十九(心の中)
あの時、もう一人星漿体がいたわけではなかったのか・・・

九十九
どうりで”声”が増えないわけだ

このセリフの意味について、ネットの仮説や筆者の予想を以下でまとめていきます。

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九十九が元星漿体であった説

ネット上で本命予想とされているのが、九十九が元星漿体(せいしょうたい)であった可能性です。

天内

星漿体の正体についてはこちらの記事で解説しています。

九十九は「私も天元と向き合わないと」という発言をしており、さらに天元と仲が良くない感じでした。

天元
引用:呪術廻戦17巻

天元についてはこちらの記事で解説しています。

実際、呪術廻戦17巻で天元は九十九にだけ挨拶をしていませんでした。

九十九
私には挨拶なしかい?天元。

天元
君は初対面じゃないだろう、九十九由基。

これは、九十九が元星漿体であり、同化を拒んだことで天元と仲が悪くなったという解釈が可能です。

そして、脹相が血の繋がった兄弟の異変を察することができたことを考えると、星漿体同士はお互いの状態を察知できる可能性が考えられます。

「天元との同化に失敗すること=声が増えない」であることを考慮すると、「天元と同化すること=声が増える」となると考えられます。

したがって、九十九は元星漿体であったからこそ天内理子(星漿体)が同化に失敗したことを察知でき、これを「声が増えない」と表現していたと考えられます。

2022年10月追記
呪術廻戦202話で九十九が元星漿体であることが判明しました。
また、202話では九十九は天元と同化した星漿体の声を聞くことができることも判明しました。
しかし、九十九は天元と同化した星漿体の声を聞くことができる理由については依然として不明です。
また、202話を読む限りでは、九十九は天内理子というより良い星漿体が出現したことで星漿体候補から外された可能性が高いと思われます。

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九十九の術式説

ネット上で他に考えられている可能性が、九十九は術式の効果で「死者の声を聞くことができる」というものです。

九十九の術式の詳細は判明していませんが、渋谷事変では裏梅の氷を広範囲にわたって無力化していました。

九十九の術式
引用:呪術廻戦16巻

また、羂索が1000万体の呪霊を放った後には、「すまない、あの時迷った」と、あたかも「祓おうと思えば1000万体の呪霊を祓えた」とも取れるようなセリフを述べています。

この発言から九十九の術式は広範囲の時空間を操作するものではないかと予想されています。

ここからさらに、九十九の術式は「この世とあの世の空間をつなげるもの」という予想が生まれました。

九十九の術式があの世とこの世をつなげるものだとすれば、九十九が死者の声を聞くことができても不思議ではないです。

したがって、「どうりで”声”が増えないわけだ」というセリフは、「同化に失敗→あの世に来るはずの星漿体の声が増えない」と解釈できます。

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新しい星漿体が生まれなかった説

「声」とは「新しい星漿体」を指している可能性も考えられます。

先程の「どうりで”声”が増えないわけだ」の発言を見返すと、その直前に「あの時、もう一人星漿体がいたわけではなかったのか・・・」と述べています。

さらに、天元と六眼と星漿体が因果で繋がっており、六眼の術師が同時に二人存在できないことを考慮すると、星漿体も二人同時には存在できない可能性が考えられます。

六眼を失う可能性
引用:アニメ呪術廻戦2期 OP

六眼についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

こう考えると、九十九の「どうりで”声”が増えないわけだ」の発言は「新しい星漿体が生まれなかったのか」と解釈できます。

実際、天元は新しい星漿体が生まれたことを遠隔で察知できることが公式ファンブックに記載されています。

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したがって、九十九も何らかの方法で新しい星漿体が生まれたことを察知できると仮定すると、「新しい星漿体が生まれなかったこと」を「どうりで”声”が増えないわけだ」と表現したと考えられます。

要するに、九十九の言う「声」とは「新しい星漿体の産声」を指しているという考えです。

新しい情報が入り次第追記していきます。

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同化によって天元の声が増える説

筆者は英語版の呪術廻戦も読んでいます。

そして、九十九の「声が増えない」というセリフは、英語では「And, that’s why your “voice” doesn’t proliferate」と表記されています。

注目すべきは「your」と「doesn’t」です。

この「your」は天元を目の前にしていることから、天元を指している可能性が高いです。

そして「didn’t(過去形)」ではなく「doesn’t(現在形)」を使っていることから、今の天元の状態を指していると考えられます。

つまり、英語の表記的には「現在の天元の”声”が増えていない」と解釈できます。

一番単純な予想としては、同化することで声が二重になる(ドラゴンボールのベジットみたいな!?)とかですかね、、、、

いずれにしても、英語の表記からは”声”というのは”天元の声”を指していることがわかります。

しかし、英訳担当者に作者の意図がどの程度伝わっているのかはわからないので、英訳者が勝手に「声=天元の声」と解釈した可能性もあります。

ですので、英語からニュアンスから作者の意図を探ることがどれほど妥当かはわかりません、、、、

一応こういう可能性もあるかなあと思って記載しました!

2022年10月追記
202話では九十九は天元と同化した星漿体の声を聞くことができることも判明しました。
したがって、「your voice」とは「天元の中の星漿体の声」を指していると考えられます。
英語表記でも矛盾がないことから、英訳担当者は呪術廻戦の裏設定を作者に聞いている可能性が高いと思われます。

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おわりに

以上で九十九由基の「声が増えない」の意味の考察を終了いたします。

他の記事では、羂索の額の縫い目が変化した理由の考察などもしています。

ぜひご一読ください!!