呪術廻戦の中でも謎が多いのが「存在しない記憶」です。
作中では、東堂(とうどう)と脹相(ちょうそう)の脳内に存在しない記憶が溢れ出しています。
この記事では、「存在しない記憶」について解説&考察していきます。
「存在しない記憶」のシーン
まずは、「存在しない記憶」に関連しているシーンをまとめていきます。
東堂と虎杖の中学時代
「存在しない記憶」が初めて登場したのは、東堂の「どんな女がタイプだ?」という質問に対して虎杖が「タッパとケツのデカい女の子」と答えた場面です。
この時、東堂の脳内に溢れ出した存在しない記憶の内容は以下です。
東堂の脳内に溢れ出した存在しない記憶
・虎杖と東堂が同じ中学
・東堂が高田ちゃんに告白する
・フラれた東堂に虎杖がラーメンを奢る
虎杖も述べていましたが、虎杖と東堂は同じ中学ではありません。
また、おそらく高田ちゃんと東堂も同じ中学ではないです。
したがって、東堂の脳内に溢れたのは架空の出来事です。
東堂の脳にこのような存在しない記憶が流れた理由は後述しています。
平和に暮らす脹相と虎杖
次に存在しない記憶が登場したのは、瀕死の虎杖に脹相(ちょうそう)がトドメを刺そうとした場面です。
この時、脹相の脳内に溢れ出した存在しない記憶の内容は以下です。
脹相の脳内に溢れ出した存在しない記憶
・壊相、血塗、脹相、虎杖が仲良く食卓を囲んでいる
・「ほら兄ちゃんも!!」と虎杖が脹相にご飯を差し出す
虎杖と脹相は過去に出会っていないため、脹相の脳内に溢れ出した記憶は架空の出来事です。
また、脹相は血の繋がった兄弟の死を感じ取れることが呪術廻戦7巻で明らかになっています。
だからこそ、血の繋がった虎杖の(瀕)死も感じとれたと考えられます。
虎杖と脹相の血が繋がっている理由は両者とも羂索の血を引いているためだと思われます。
虎杖が羂索の血を引いている理由はこちらの記事で解説しています。
したがって、虎杖の死の感覚が存在しない記憶として脹相に伝わったのだと思われます。
存在しない記憶は虎杖の能力?
上記の「存在しない記憶」はいづれも虎杖に関連する場面で発生していました。
したがって、「存在しない記憶」は虎杖の術式なのではないかと噂されていました。
しかし、この説に関しては漫道コバヤシで作者がコメントしています。
作者コメント
・存在しない記憶は虎杖の術式ではない
・東堂の場合は妄想
・脹相の場合は脹相の能力
上記の作者コメントから、存在しない記憶は虎杖の能力ではないことがわかります。
一方、東堂と脹相に存在しない記憶が溢れた理由については後述しています。
元ネタ
存在しない記憶の元ネタは、元々一般的に使用されていた「存在しない記憶」という言葉だと思われます。
存在しない記憶
それまでの頭の中には全く無かったものが、突然記憶として想起されること。
この「存在しない記憶」という言葉を元にして、呪術廻戦作者の芥見先生がギャグ的に作中で使用したのだと思われます。
実際、公式ファンブックでは「存在しない記憶のくだりは漫画の師匠に”笑った”と言ってもらって嬉しかったのを覚えています。」と芥見先生がコメントしています。
また、「脹相の脳内に溢れ出した存在しない記憶」に関しては、「天丼(同じネタを被せるという笑いの手法)として、東堂の時のくだりを真似しただけ」と漫道コバヤシで芥見先生がコメントしています。
以上の状況から、「存在しない記憶」の元ネタは一般用語で、芥見先生がギャグ的に作中で使用していると考えられます。
まとめ
以上の状況をまとめると「存在しない記憶」の解釈は以下のような感じだと推察されます。
東堂の場合
東堂の妄想を「存在しない記憶」という一般用語を元ネタにしてギャグ的に表現した。
脹相の場合
脹相と虎杖に血の繋がりがあったため脹相が虎杖の死を感じ取ったことを、東堂の時にウケた「存在しない記憶」の天丼として表現した。
おわりに
以上で存在しない記憶に関する考察を終了いたします。
他の記事では、呪術廻戦の最強キャラランキングや、領域展開の掌印の元ネタ一覧なども作っています。
是非ご一読ください!!