呪術廻戦において全ての黒幕とされているのが羂索(けんじゃく)です。
羂索が領域展開「胎蔵遍野(たいぞうへんや)」を発動する際には手の甲をくっつけるような手印を結んでいます。
この記事では、羂索の領域展開「胎蔵遍野」の手印と元ネタについて解説&考察しています。
胎蔵遍野(たいぞうへんや)とは?
羂索(けんじゃく)の領域展開の名前が「胎蔵遍野(たいぞうへんや)」です。
胎蔵遍野を発動すると、不気味な像で囲まれた亡者の魂の柱が出現します。
見るからに邪悪な感じがしますね、、、、
羂索が3つの術式(肉体を渡る術式、呪霊操術、重力の術式)を所持していることを考慮すると、胎蔵遍野ではこれら術式のいづれかか必中になるのではないかと予想されます。
呪術廻戦206話で、胎蔵遍野をくらった九十九が地面に叩きつけられている描写があることから、おそらく「重力の術式」の術式が必中になっているのだと考えられます。
また、特級である九十九をワンパンしていることから、かなり強力な領域展開であることが推察されます。
また、胎蔵遍野は宿儺の領域展開「伏魔御廚子」と同じく、結界を閉じない領域であることが判明しました。
呪術廻戦14巻では、「結界を閉じずに生得領域を展開することは、キャンバスを用いずに空に絵を描くに等しいまさに神業」と言われています。
宿儺の場合、結界を閉じずに相手に逃げ道を与える縛りによって、術式の必中範囲を拡張していました。
したがって、胎蔵遍野の場合も結界を閉じない縛りによって何かしらの能力向上を受けていると考えられます。
ちなみに筆者は、領域の押し合いに強くなる恩恵を受けているのではないかと予想しています(九十九との領域展開の打ち合いの場面で胎蔵遍野を発動したため)。
また、宿儺の領域は外側から領域を攻撃することができるため、五条の領域すら破壊していました。
おそらく羂索の領域も外側から領域を攻撃できるため、押し合いにはかなり強い考えられます。
漢字の意味と元ネタ
胎蔵遍野(たいぞうへんや)は難しい漢字を使っています。
漢字の意味は以下です。
「胎蔵遍野」の漢字の意味
・胎蔵:仏教用語。仏の慈悲が大衆を救済することを表す。
・遍野:非常に多いこと。一面に広がった様子。
「胎蔵」は仏教用語における「胎蔵界」が元ネタになっていると考えられます。
胎蔵界とは(金剛界と対になる世界で)、母胎が種子を生育するように、人の仏性を育て仏とする理法の世界のことを指します。
胎蔵界では仏の慈悲が大衆を救済するとされています。
この胎蔵界における「慈悲」と「救済」は、ちょうど「羂索」の漢字における「羂(慈悲)」と「索(救済)」に対応していると考えられます。
一方、「遍野」は「多数の何かが一面に広がった様子」を表します。
例えば、「遍野」を使った言葉としては「尸横遍野(死体が一面に横たわっている様子)」があります。
以上の考察から、胎蔵遍野の漢字の意味は「多数の魂(=遍野)を救済(=胎蔵)して導く領域」といった意味ではないかと予想されます。
掌印(手印)は反叉合掌
領域を展開する際には独特の掌印(手印)を結ぶ必要があります。
領域展開の掌印(手印)の元ネタ一覧はこちらの記事でまとめています。
そして、羂索の領域展開の際の掌印(手印)は「反叉合掌」であると考えられます。
これは完全に一致していますね、、、、
反叉合掌は、数千個を超えるとされる仏教手印の中でも18個しか存在しない基本印の1つです。
反叉合掌を結ぶことで、仏の体、心、言葉と一体化して悟りの境地に達するとされています。
通常の領域展開の印は何かしらの神様と対応(五条→帝釈天、宿儺→閻魔天、乙骨→荼吉尼天)しているのですが、羂索の領域展開の印は仏教の基本印の1つと対応している点でやや特殊です。
羂索が複数の術式を所持していることを考慮すると、もしかしたら羂索は複数の領域展開を会得しているのかもしれません。
そして、羂索が他の術式を付与した領域を展開する時には、その他の仏教の基本印である「十二合掌」や「虚心合掌」を使うのかもしれません。
今後新しい情報が入り次第追記していきます。
おわりに
以上で、羂索の領域展開「胎蔵遍野」の手印(反叉合掌)と元ネタの解説を終了いたします。
他の記事では呪術廻戦の最強キャラランキングや、領域展開の最強ランキングも作っています。