十種影法術を解説!種類や残りの式神、元ネタを考察!

十種神宝と式神の対応 呪術廻戦

呪術廻戦の中でも強力な術式とされているのが、伏黒恵の十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)です。

この記事では、十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)の効果や式神の種類、元ネタ、残りの式神を考察しています。

十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)とは

十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)とは、伏黒恵が使用する禪院家相伝の術式です。

伏黒恵
引用:呪術廻戦2巻

宿儺が「いい術式だ」と褒めていることや、400年前に六眼持ちの無下限呪術使いを葬っていることから、かなり強い部類の術式であると考えられます。

十種影法術の効果は以下の3つが明らかになっています。

十種影法術の効果
1, 影を媒体として、あらかじめ調伏した式神を召喚する
2, 式神を調伏する儀式に相手を巻き込む
3, 影に物を格納する

それぞれの効果について詳しく解説していきます。

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影を媒体とした式神を召喚する

十種影法術の最もスタンダートな使い方が、あらかじめ調伏した式神を召喚することです。

十種影法術使いには最初に玉犬(白・黒)の式神が与えられます。

手持ちの式神をもとに新しい式神を調伏していきます。

そして、調伏した式神は自由に使うことができます。

オーキド博士からもらった最初のポケモンを使って、どんどん手持ちポケモンを増やしていく感じです。

ポケモンと異なるのが、「完全に破壊させた式神は2度と召喚できないが、その能力は他の式神に引き継がれる」という点です。

例えば、伏黒の玉犬(白)は少年院の特級呪霊によって完全に破壊されてしまいますが、その能力は玉犬(黒)に引き継がれました。

(破壊されたとしても他が強化されるので、むしろお得かもしれません。)

伏黒は、玉犬(白・黒)、鵺、大蛇、蝦蟇、脱兎、満象の6種類の式神を調伏しています。

そのうち、玉犬(白)と大蛇は完全に破壊されてしまっているので、伏黒が使用できるのは玉犬(渾)、鵺、蝦蟇、満象、脱兎の5種類です。

これに加えて、伏黒の体を乗っ取った宿儺は、円鹿、貫牛、魔虚羅を使用することができます。

それぞれの式神の効果は以下です。

式神の特徴・効果
・玉犬:攻撃、防御、走力に優れた式神
:呪力が電気を帯びている、飛んで移動する手段にもなる
・大蛇:噛みつき攻撃、登場してすぐ破壊されたため詳細不明
・蝦蟇:舌で敵の動きを止める/物を引き寄せる
・脱兎:撹乱
・満象:水責め、重さで相手を押しつぶす
・円鹿:反転術式
・貫牛:突進攻撃
・魔虚羅:事象への適応

また、それぞれの式神を組み合わせた式神を召喚(拡張術式)することもできるようです。

作中では、鵺と蝦蟇を組み合わせた不知井底という式神を召喚していました。

ちなみに、この拡張術式で召喚した式神は完全に破壊されても再召喚可能とのことです。

以上が十種影法術の最もスタンダートな使い方の解説です。

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式神を調伏する儀式に相手を巻き込む

十種影法術は、式神を調伏する儀式に相手を巻き込むという使い方も可能です。

式神の調伏は一人で行う必要があるため、相手を巻き込んで式神を調伏しても儀式は無効になります。

ですので、この使い方は式神の調伏ではなく相討ち狙いのようです。

作中では、歴代の十種影法術の使い手が誰一人として調伏できなかった最強の式神である「八握剣異戒神将魔虚羅」を調伏する儀式に相手を巻き込むという使い方が描かれていました。

魔虚羅
引用:呪術廻戦14巻

渋谷事変で伏黒がこの使い方をした際には、宿儺が魔虚羅を倒したことで調伏の儀式がなかったことになりました。

しかし、400年前の禪院家と五条家の御前試合では、当時の禪院家当主がこの使い方をして五条家当主(六眼持ちの無下限呪術使い)と相討ちになっています。

おそらく五条悟と同等に近い実力である六眼持ちの無下限呪術使いですら相討ちに持っていけることから、切り札としては非常に役に立ちます。

しかし、伏黒の場合はこの切り札に心のどこかで頼っていたため、本来の実力を発揮できていなかったようです。

実際、このことについて五条悟は「死んで勝つと死んでも勝つは違う」と指摘していました。

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影に物を格納する

十種影法術では、影の中に物を格納することも可能です。

伏黒自身が影の中に入ることもでき、18巻ではに近づくための潜入任務で役に立っていました。

また、影の中に呪具を格納しておくことで、いつでも呪具を取り出すことができます。

ちなみに、影の中は酸素も浮力もありません。

なので、術式などで何かしら外付けの浮力を発生させない限り、自力での脱出は困難です。

レジィは命令を付与していない車がたまたま影の中にあったため脱出できましたが、相手の手札次第では影の中に落とした時点で勝ちが確定します。

ただし、影の中に格納した物の重さを自身で引き受ける必要があるというデメリットがあります。

なので、あまりに重い物は格納できません。

デメリットはあるにせよ、影の中に引き込んだ時点で高確率で勝ちが確定するので、普通に式神召喚するよりも強い気がします。

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元ネタは十種神宝

十種影法術の元ネタは「十種神宝」であると考えられています。

画像引用元

十種神宝とは、先代旧事本紀という歴史書に登場する十種類の神の宝のことです。

その霊力はすさまじく、国家の隆盛も滅亡も操作できるほどの霊力が備わっているとのことです。

そんな十種神宝を以下にまとめました(引用元)。

・沖津鏡(おきつかがみ)
高い所に置く鏡。太陽の分霊とも言われる。裏面には掟が彫られている、いわば道しるべ。

・辺津鏡(へつかがみ)
いつも周辺に置く鏡。顔を映して生気・邪気の判断を行う。フツと息を吹きかけて磨くことが、自己の研鑽につながる。

・八握剣(やつかのつるぎ)
国家の安泰を願うための神剣。悪霊を祓うことができる。

・生玉(いくたま)
願いを神に託したり、神の言葉を受け取ったりするとき、この玉を持つ。神の言葉が心で聞ける。神と人をつなぐ神人合一のための光の玉。

・足玉(たるたま)
全ての願いをかなえる玉。この玉を左手に載せ、右手に八握剣を持ち、国家の繁栄を願う。

・死返玉(まかるかへしのたま)
死者を蘇らせることができる玉。左胸の上に置き、手をかざして呪文を唱え由良由良と回す。

・道返玉(ちかへしのたま)
ヘソ上一寸のところに置き、手をかざしながら呪文を唱える。悪霊封じ・悪霊退散。

・蛇比礼(へびのひれ)
魔除けの布。もともとは、古代鑪製鉄の神事で、溶鋼から下半身を守るための前掛け。のちに、地から這い出して来る邪霊から身を守るための神器となった。毒蛇に遭遇したときにも使用する。

・蜂比礼(はちのひれ)
魔除けの布。振ったり身を隠したりして、天空からの邪霊から身を守る。または、邪霊や不浄なものの上にかぶせて魔を封じ込める。

・品々物之比礼(くさぐさのもののひれ)
物部の比礼。ここに物を置くと品々が清められる。死人や病人をこの比礼を敷いて寝かせて、死返玉により蘇生術を施す。また魔物から、大切な品々を隠すときにも使う。

そしてそれぞれの式神の対応関係は以下の通りだと思われます。

引用:呪術廻戦、十種神宝

十種神宝の絵がそれぞれの式神に刻まれているパターンが多いです。

しかし、脱兎と鵺に関しては体に紋様が見当たらなかったため、対応する十種神宝がどれになるのかは判断できませんでした。

また玉犬(渾)に二種類の十種神宝が対応している可能性が高いため、もしかしたら十種神宝に対応しない式神が存在するのかもしれません。

また、それぞれの十種神宝の効果と式神の効果を見比べてみたのですが、ピッタリ対応しているのは魔虚羅くらいですかね。

魔虚羅の所持している刀(対魔の剣)は対呪霊に特化しており、あの宿儺ですら「俺が呪霊だったら一撃で消し飛んでいた」とコメントしていました。

これはまさに「八握剣」の「悪霊を祓うことができる」という効果を再現しています。

他の十種神宝の効果は、式神の効果とあまり対応関係がないように思います。

以上が十種影法術の式神と十種神宝の対応関係になります。

今後新しい対応関係が発見され次第追記していきます。

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残りの式神の予想

ここまでで登場した十種影法術の式神は、玉犬(渾)、鵺、大蛇、蝦蟇、満象、脱兎、円鹿、貫牛、魔虚羅の9種類です。

したがって、残り1種類の式神が未登場です。

そこで残りの式神を予想してみたいと思います。

まずは、これまでに登場した7種類の式神のモチーフをまとめます。

9種類の式神のモチーフ
・玉犬:犬
:妖怪(猿+虎+狸+狐)
・大蛇:蛇
・蝦蟇:蛙
・脱兎:兎
・満象:象
・円鹿:鹿
・貫牛:牛
・魔虚羅:薬師如来の守護神

基本的には動物をモチーフにしているようですが、妖怪がいたり、神様がいたりしますね。

ちなみに、魔虚羅は薬師如来の守護神がモチーフになっていますが、伏黒が領域展開する時の手が「薬師如来印」を表しています。

伏黒の領域展開の手の印
引用:呪術廻戦7巻、薬師如来印

モチーフがバラバラですので難しいのですが、とりあえず予想してみたいと思います。

まず、魔虚羅は歴代の十種影法術使いが誰一人として調伏したことがないような、ある意味別格の式神です。

なので、残りの式神の中に同格の強さがいるとは考えにくいです。

したがって、残りの式神のモチーフは動物か妖怪だと仮定します。

まず妖怪の方ですが、思いつくのは八岐大蛇です。

先程登場した「八握剣」ですが、実は「草薙剣」をモチーフにしているという説もあります。

そして、この草薙剣が八岐大蛇の尻尾から出てきたという話はかなり有名です。

したがって、残りの式神の中に八岐大蛇が出てくる可能性があるのではないかと予想しました。

また、宿儺が魔虚羅を見た時に「八岐大蛇みたいな感じか」と述べていたことから、八岐大蛇自体は呪術廻戦の世界の中にいるみたいです。

また、残りの式神の中に蜂をモチーフにした式神がいるのではないかと筆者は予想しています。

というのも、先ほどの十種神宝の中に「蛇比礼」と「蜂比礼」というものが存在していました。

「蛇比礼」の方は既に「大蛇」という式神が存在しているため、「蜂比礼」の方は未登場の式神の中に蜂をモチーフにした式神が存在しているのではないかと考えました。

以上の点から、(根拠は薄いですが)筆者は残りの式神を八岐大蛇、蜂と予想します。

予想が当たるかも含めて、今後の展開に期待しましょう!!

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おわりに

以上で、十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)の種類や残りの式神、元ネタの考察を終了いたします。

他の記事では、日車の術式・領域展開の解説や、偽夏油の額の縫い目が変化した理由の考察などもしています。

これらもぜひご一読ください!!

こちらの十種影法術に関する記事の英語版はこちらです。