呪術廻戦の中で、呪術の極致と言われているのが「領域展開」です。
領域を展開する際には独特の手印を結ぶ必要があり、それぞれの掌印には元ネタがあります。
そこでこの記事では、領域展開の手印の種類と元ネタ一覧をまとめています。
領域展開の種類一覧
まずは領域展開の種類一覧をまとめました。
それぞれの領域展開について以下で詳しく解説していきます。
五条悟:無量空処
五条悟の領域展開は「無量空処(むりょうくうしょ)」です。
無量空処は、相手の脳に無限の情報を流し込むことで死に至らしめる領域です。
「領域に引き入れた時点で勝ちが確定する」と言われている、作中でも最強クラスの領域となっています。
そして、無量空処の手印の元ネタは帝釈天です。
帝釈天は戦闘面で特に優れており、これは五条悟が呪術師最強である設定と関連していると考えられます。
乙骨憂太:領域名不明
乙骨の領域展開の名前と効果は不明です。
呪術廻戦20巻で乙骨が領域展開を使用した際には、烏鷺と石流も同時に領域を展開したため、全員の領域が崩壊しました。
ただ、乙骨の領域展開の手印の元ネタは荼吉尼天だと思われます。
そして、荼吉尼天は人を食べる魔女です。
これは、乙骨の術式「模倣(コピー)」の発動条件が、対象の血肉を取り込むことと対応していると考えられます。
秤金次:坐殺博徒
秤の領域展開は坐殺博徒(ざさつばくと)です。
坐殺博徒はパチンコ台をモチーフにした領域で、秤が攻撃を仕掛けるたびにリーチがかかり、1/239の確率で大当たりとなります。
大当たりを引いた秤は、呪力の無制限化&全自動反転術式といった強力なボーナスを得ることができます。
また、坐殺博徒に付与された術式自体は無害であるため、術式の発動が速く、領域の押し合いにも強いという特徴があります。
そして、秤の領域展開の際の手印の元ネタは弁財天であると考えられます。
弁財天はお金を司どる神であるため、秤金次の名前に「金」という漢字が含まれている点や坐殺博徒がギャンブルをモチーフにしている点と関連していると考えられます。
伏黒恵:嵌合暗翳庭
伏黒恵の領域展開の名前は嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)です。
嵌合暗翳庭の効果は、伏黒の術式である十種影法術の能力を120%引き出すというものです。
また、伏黒の領域は未完成であるため、今後上記以外の新たな効果が追加される可能性が高いです。
そして、伏黒の領域展開の際の手印の元ネタは薬師如来だと考えられます。
薬師如来は十二神将を従えており、この十二神将の中には「摩虎羅(まこら)大将」と呼ばれる神将が含まれています。
この摩虎羅大将は、十種影法術の最強の式神である「八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)」の元ネタになっていると考えられます。
日車寛見:誅伏賜死
日車寛見の領域展開の名前は「誅伏賜死(ちゅうぶくしし)」です。
誅伏賜死は、日車と裁判で対決することを強制させる領域です。
誅伏賜死の裁判で有罪となってしまうと、術式の剥奪や日車への処刑人の剣の付与といったかなり不利な状況に追い込まれます。
しかも、日車は天才弁護士&日車が後攻で陳述できるため、誅伏賜死で無罪を勝ち取るのは非常に困難 or 不可能です。
2022年10月(現時点)では、日車の領域展開の際の掌印は確認されていません。
日車の術式には領域がデフォルトで備わっているため、もしかしたら日車は手印なしでも領域を展開できるのかもしれません。
烏鷺亨子:領域名不明
烏鷺の領域展開の名前と効果は2022年10月(現在)で不明です。
呪術廻戦20巻では、乙骨、石流、烏鷺の3者が同時に領域展開したことで、全員の領域が崩壊した様子が描かれれいます。
ただ、烏鷺の領域展開の際の手印の元ネタは深沙大将であると考えられます。
深沙大将は、その多くが子供の体に深沙大将が憑依した半裸姿で描かれています。
これは、烏鷺が現代人に受肉したことを「黄泉返り」と喜んでいる点や、烏鷺の姿が裸である点と関連しているのかもしれません。
石流龍:領域名不明
石流の領域展開の名前と効果は2022年10月(現在)で不明です。
呪術廻戦20巻では、乙骨、石流、烏鷺の3者が同時に領域展開したことで、全員の領域が崩壊した様子が描かれれいます。
ただ、石流の領域展開の手印の元ネタは孔雀明王であると考えられます。
孔雀明王とはその名の通りクジャクをモチーフにした神様です。
石流の服がフワフワしている点や、単行本20巻の「採用しなくてよかった衣装案」でクジャク要素が反映されていると考えられます。
万:三重疾苦
万の領域展開の名前は「三重疾苦(しっくしっくしっく)」です。
三重疾苦の効果は、無限の圧力を発生させる真球を必中にするという代物です。
また、三重疾苦の掌印の元ネタは「地蔵菩薩印」であると考えられます。
地蔵菩薩は、その左手に「如意宝珠」という球体を持っており、これが真球と対応しているのではないかと推察されます。
羂索:胎蔵遍野
羂索の領域展開の名前は「胎蔵遍野(たいぞうへんや)」です。
胎蔵遍野の効果は、おそらく反重力機構(重力の術式)を必中にするというものだと考えられます。
胎蔵遍野の元ネタは反叉合掌です。
反叉合掌は仏教の数千を超える手印の中でも、18個しか存在しない基本印の1つです。
通常、領域展開の手印は何かしらの神様と対応しているのですが、羂索の場合は対応する神様がいないという点でやや特殊です。
もしかしたら、羂索が複数の術式を所持していることと関連しているのかもしれません。
宿儺:伏魔御廚子
宿儺の領域展開の名前は「伏魔御廚子(ふくまみづし)」です。
伏魔御廚子は、領域内のモノに無数の斬撃(解と捌)を浴びせる領域です。
「領域を閉じない」という縛りによって領域の範囲を半径200メートルまで拡張しており、呪術廻戦14巻では伏魔御廚子によって渋谷一帯が更地になっている様子が描かれています。
宿儺の領域展開の際の手印の元ネタは閻魔天であると考えられます。
閻魔天は俗にいう閻魔大王様であり、人々からめちゃくちゃ恐れられている神様です。
宿儺も人々からめちゃくちゃ恐れられていたことが公式ファンブックに記載されており、このような恐れの対象という設定が閻魔天と関連していると考えられます。
直哉呪霊:時胞月宮殿
直哉呪霊の領域展開の名前は「時胞月宮殿(じほうげっきゅうでん)」です。
時胞月宮殿は、領域内の人物に対して細胞レベルで投射呪法を強制する領域です。
具体的には、時胞月宮殿の中では細胞がバラバラに1秒間フリーズするため、体から血を流して倒れることしかできません。
そして、時胞月宮殿の手印の元ネタは伎芸天であると考えられます。
伎芸天は女性の神様であり、直哉が女性を見下している設定や、直哉の領域内に子宮を模したオブジェクトが存在する設定などと関連していると考えられます。
真人:自閉円頓裹
真人の領域展開の名前は「自閉円頓裹(じへいえんどんか)」です。
自閉円頓裹は、真人の術式「無為転変」を必中にする領域です。
無為転変は魂(肉体)を自在に変形する効果であり、当てたら勝負が決まる必殺の術式です。
つまり、自閉円頓裹に閉じ込められた人物は(簡易領域などで防御しない限りは)確実に死に至ります。
そして、自閉円頓裹の手印の元ネタは弥勒菩薩であると考えられます。
弥勒菩薩は将来ブッダを継ぐために現在も修行している人物です。
領域展開や遍殺即霊体を習得していく真人の高い成長性が、弥勒菩薩が修行僧であることと対応していると思われます。
漏瑚:蓋棺鉄囲山
漏瑚の領域展開の名前は「蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)」です。
蓋棺鉄囲山の効果は「ステータスのバフと術式の必中」です。
蓋棺鉄囲山の火山のような生得領域の中では、漏瑚のステータスと術式は強化されます。
さらに、蓋棺鉄囲山の中ではその強化された術式が必中になります。
並の術師なら蓋棺鉄囲山の中に引き入れた時点で焼け死ぬとのことです。
そして、蓋棺鉄囲山の手印の元ネタは大黒天であると考えられます。
大黒天は豊穣を司どる神です。
漏瑚が大地への恐れから生まれた呪いである点が、豊穣を司どる大黒天と似ています。
また、漏瑚の見た目はなんとなく大黒天と似ていますね。
陀艮:蕩蘊平線
陀艮の領域展開の名前は「蕩蘊平線(たううんへいせん)」です。
蕩蘊平線の効果は、死累累湧軍で召喚した式神を必中にするというものです。
死累累湧軍で召喚可能な式神は無限であるため、いくら式神を倒してもキリがありません。
蕩蘊平線に閉じ込められてしまった場合は、領域展開や簡易領域などで蕩蘊平線の必中効果を打ち消さない限りは、おそらく勝機がないと思われます。
作中では、直毘人の投射呪法によって陀艮は蕩蘊平線の掌印を結ぶことができなかったため、代わりに呪印を使って領域を展開していました。
そして蕩蘊平線の呪印の元ネタは宝袋であることが、単行本に記載されています。
宝袋とは、その名の通り様々なお宝が入った袋のことです。
蕩蘊平線の中では海から様々な種類の式神を召喚している点が、宝袋に様々な種類の宝が入っている点と関連していると考えられます。
おわりに
以上で領域展開の手印とその元ネタの解説を終了いたします。
他の記事では呪術廻戦の最強キャラランキングや、領域展開の最強ランキングも作っています。
これらもぜひご一読ください!!