呪術廻戦の中で、一番のお兄ちゃんキャラが脹相(ちょうそう)です。
この記事では脹相の正体やなぜ虎杖と兄弟なのかの理由、死亡説などを考察していきます。
脹相(ちょうそう)とは
まずは脹相(ちょうそう)の基本情報についてまとめていきます。
年齢 | 0歳(呪物としては150歳) |
身長 | 約175センチ |
術式 | 赤血操術 |
領域展開 | なし |
強さ | 1級術師クラス |
親 | 加茂憲倫 |
兄弟 | 呪胎九相図、虎杖 |
声優 | 浪川大輔 |
脹相の年齢は0歳です。
これは、交流会の最中に真人が呪胎九相図を盗み、その後に脹相が受肉したことからわかります。
ただし、呪胎九相図として作られたのは明治の初め(約150年前)であることが呪術廻戦7巻で明らかになっています。
なので、ある意味では脹相の年齢は約150歳とも言えます。
また、脹相の身長は175センチ程度であると考えられます。
これは、脹相と虎杖が同時に登場している場面から、虎杖(173センチ)よりも脹相の方が若干(3センチほど?)背が高いと読み取れるためです。
そして、脹相の声優は浪川大輔さんが担当しています。
浪川大輔さんが担当しているほかのキャラクターとしては、ルパン三世の石川五ェ門、ハンターハンターのヒソカ、BLEACHのウルキオラなどが挙げられます。
以上が脹相の基本情報になります。
呪胎九相図
脹相の正体は呪胎九相図です。
呪胎九相図とは加茂憲倫が作った呪物のことです。
明治初期(約150年前)に呪霊の子を孕む特異体質の娘がおり、その娘が助けを求めて駆け込んだ寺にいたのが加茂憲倫(=羂索)です。
呪力の可能性の探索が目的である羂索の知的好奇心は、この呪霊の子を孕む娘の虜となり、九度の懐妊と九度の堕胎によって作られたのが呪胎九相図です。
特に呪胎九相図の1〜3番(脹相、壊相、血塗)は特級呪物に指定されています。
また4番以降は既に亡骸となっており、高専の忌庫に保管されていることが呪術廻戦17巻で明らかになっています。
作中では真人と偽夏油らが呪胎九相図の1〜3番を高専から盗んで一般人に受肉させたことで脹相、壊相、血塗が生まれました。
しかし、羂索自身は呪胎九相図に対して「君達は失敗作だからね!!」、「君達には期待していただけに失望が大きいんだ」と述べています。
特級呪物となっているにも関わらず失敗作と言われていることから、羂索の呪胎九相図に対する期待度の高さがうかがえます。
また、呪胎九相図が失敗作であったことは、羂索が「死滅回游→天元と人類の同化→1億人の呪力を持った呪霊の生成」を計画するきっかけの一つだと思われます。
また、呪胎九相図の元ネタは「九相図」という死体が朽ちていく様の絵画だと思われます。
実際、「九相図」の中には脹相、壊相、血塗が含まれています。
九相図(wikipediaより引用)
脹相(ちょうそう) – 死体が腐敗によるガスの発生で内部から膨張する。
壊相(えそう) – 死体の腐乱が進み皮膚が破れ壊れはじめる。
血塗相(けちずそう) – 死体の腐敗による損壊がさらに進み、溶解した脂肪・血液・体液が体外に滲みだす。
膿爛相(のうらんそう) – 死体自体が腐敗により溶解する。
青瘀相(しょうおそう) – 死体が青黒くなる。
噉相(たんそう) – 死体に虫がわき、鳥獣に食い荒らされる。
散相(さんそう) – 以上の結果、死体の部位が散乱する。
骨相(こつそう) – 血肉や皮脂がなくなり骨だけになる。
焼相(しょうそう) – 骨が焼かれ灰だけになる。
以上が呪胎九相図に関する解説です。
術式「赤血操術」
脹相の術式は「赤血操術(せっけつそうじゅつ)」です。
赤血操術は血液を操る術式です。
脹相の赤血操術について以下で解説していきます。
なぜ赤血操術を使用?
赤血操術は加茂家相伝の術式です。
なぜ加茂家相伝の術式である赤血操術を脹相が使えるのかというと、脹相が加茂憲倫の血を引いているためだと考えられます。
脹相が加茂憲倫の血を引いていることは、脹相自身が「俺には3人の親がいる、母、母を孕ませた呪霊、そしてその間に血を混ぜた…母をを弄んだ憎むべき…そういうことか!!加茂憲倫!!」と述べていることからわかります。
要するに、加茂憲倫が呪胎九相図作成の際に自らの血も混ぜていたため、脹相は加茂憲倫の血を引いているというわけです。
加茂家の血を引いているからこそ、脹相は加茂家相伝の術式である赤血操術を使用できるというわけです。
失血死しない&毒効果
脹相の赤血操術は少し特殊です。
脹相は呪力で血液を作り出すことができるため、呪力切れを起こさない限り失血死しません。
通常、赤血操術は自らの血液を操作するため、血液を使いすぎると失血死するリスクがあります。
だからこそ、加茂憲紀は失血死しないように輸血パックでの血液補給や、外に出した血液を循環&再利用するなどの対策をしています。
一方、脹相はこのような失血死のリスクがないため、赤血操術を乱発できる強みがあります。
さらに、脹相の血液には術師に対しては毒があることが判明しています。
脹相の血には呪霊の血も混じっているため、人間の体内に入ると拒絶反応を示すという訳です。
さらに、この脹相の血に毒効果は反転術式でも治癒しにくいため、裏梅のような反転術式使いにも有効打となります。
このように、脹相は赤血操術を失血死のリスクなし&毒効果付きで使用することができます。
超新星
脹相は赤血操術をかなり使いこなしており、以下のように多彩な技を使用することができます。
脹相の赤血操術
刈祓(かりばらい):血液を刃のように飛ばして相手を刈り払う技
百斂(びゃくれん):血液を凝縮する技
穿血(せんけつ):百斂で凝縮した血液を凄まじい速度で放出する技
血刃(けつじん):血液を小刀の形状にする技
赤鱗躍動(せきりんやくどう):血液の操作によって身体能力を上昇させる技
血星磊(けっせいせき):凝固圧縮した血液の塊を弾丸のように射出する技
超新星(ちょうしんせい):百斂で凝縮&空中に散布した血液を爆発させて全方位を撃ち抜く技
中でも特筆すべきは脹相のオリジナル技である「超新星(ちょうしんせい)」です。
超新星に関しては「これは150年自らの術式に向かい合い続けた脹相のオリジナル」と呪術廻戦17巻で解説されています。
直哉戦では直哉に大ダメージを与えていますし、羂索戦では重力の術式を使用させる程まで羂索を追い込みました。
またこの羂索戦では、穿血の中に超新星を仕込むことで穿血の直後に超新星を炸裂させる併せ技も披露しています。
以上が脹相の赤血操術の解説になります。
なぜ虎杖と兄弟?
脹相は虎杖の「お兄ちゃん」であると自負しています。
脹相が虎杖のお兄ちゃんであることに気づいたのは、瀕死の虎杖にトドメを刺そうとした場面です。
脹相、壊相、血塗、虎杖が楽しく食事している「存在しない記憶」が脹相の脳内に溢れ出しています。
脹相の脳内に虎杖と兄弟だった記憶が溢れ出した理由は「脹相の能力(術式)の影響」であることが、漫道コバヤシにて作者の口から語られています。
要するに、脹相(を含めた呪胎九相図)は血液に関する術式を所持している影響で、血の繋がった人物の死を感じ取る能力を所持しているというわけです。
実際、呪術廻戦7巻で、脹相は壊相と血塗の死を遠隔で感じ取っていました。
ここで疑問に思うのが「なぜ脹相と虎杖の血が繋がっているのか」という点だと思います。
その答えは、虎杖と脹相の親が羂索だからです。
先程述べた通り、脹相は母(人間)、父(呪霊)、加茂憲倫(=羂索)の血を引いています。
そして、虎杖の母親の母親の額にも縫い目があったことから、虎杖も羂索の血を引いていると考えられます。
したがって、虎杖と脹相は共に羂索の血を引いていることから本当の兄弟であると言えます。
また、脹相が作られたのが150年前、虎杖が生まれたのが15年前なので、時系列的に脹相は虎杖のお兄ちゃんにあたるというわけです。
強さ
脹相の強さは1級術師クラスです。
これは呪術廻戦203話で羂索が「1級術師相当の君(脹相)もこうなるわけだ」と述べていることからわかります。
しかし、同じく1級術師相当の虎杖を圧倒していることを考慮すると、1級術師の中でも上位クラスの強さではないかと予想されます。
また、脹相は受肉して間もないためまだ伸び代があると思われます。
術式に関しても、ただでさえ強力な赤血操術を失血死の心配なし&毒効果付与で使用できるのでかなりポテンシャルがあると思います。
さらに、脹相はまだ領域展開を会得していないため、今後領域展開を会得できれば特級術師に匹敵する強さになるかもしれません。
死亡説
「脹相」とグーグル検索すると「死亡」というワードが出てきます。
しかし、2022年12月現在で脹相は死亡していません。
天元を守るための羂索戦の前に、九十九に「死ぬよ」と言われていましたが、結局戦いの途中で九十九が助太刀に入ったため死亡は回避しました。
今後新しい情報が入り次第追記していきます。
おわりに
以上で脹相に関する考察を終了いたします。
他の記事では、呪術廻戦の最強キャラランキングや、領域展開の掌印の元ネタ一覧なども作っています。
また、各キャラの解説&考察は以下です。
<東京校>
虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇、乙骨憂太、禪院真希、パンダ、狗巻棘、秤金次、夏油傑、五条悟、七海建人、日下部篤也、冥冥、九十九由基、家入硝子
<その他の味方>
来栖華(天使)、伏黒津美紀、天元、脹相、禪院直毘人
<死滅回游泳者>
万、鹿紫雲一、日車寛見、高羽史彦、大道鋼、三代六十四
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