呪術廻戦の中でも屈指のクズキャラが真人(まひと)です。
原作では完全な嫌われ役ですが、小説版ではホームレスの老人とのやりとりで違った一面を見せています。
この記事では、真人の身長や声優といった基本情報をはじめとして、術式や領域展開、最後の死亡シーン、ホームレスとのやりとりなどを解説&考察していきます。
基本情報
まずは、真人の基本情報についてまとめていきます。
発生源 | 人間 |
見た目 | イケメン |
身長 | 184センチ |
性格 | クズ、悪い、純粋 |
術式 | 無為転変(むいてんぺん) |
領域展開 | 自閉円頓裹(じへいえんどんか) |
等級 | 特級呪霊 |
興味 | 人間 |
嫌いなもの | 人間 |
声優 | 島﨑信長 |
真人の正体は「人が人を憎み恐れた腹から生まれた呪霊」です。
呪霊とは人の負の感情が澱のように溜まることで発生することが、呪術廻戦9巻の夏油と九十九のやりとりからわかります。
例えば、大地への恐れという人間の負の感情から生まれた呪霊が漏瑚であり、森と海への恐れから生まれたのが花御と陀艮です。
そして、発生源となる負の感情が大きいほど呪霊は強くなります。
だからこそ、大地、森、海への恐れというとても大きい負の感情から生まれた漏瑚、花御、陀艮は特級クラスの強さというわけです。
そして、人間が人間に対して感じる負の感情もめちゃくちゃ大きいため、それに伴って真人も特級クラスの強さというわけです。
実際、宿儺にも「オマエは強い」と認められた漏瑚が、真人を呪霊のトップに据えていたことからも、真人の強さがうかがえます。
そして、真人の見た目はツギハギの人間ですが、これも真人が人間から生まれたことを反映していると考えられます。
実際、漏瑚、花御、陀艮もそれぞれ大地、森、海を反映した見た目をしています。
ちなみに、真人はイケメンです。
これは、公式ファンブックで「なぜこんなにも顔が整っているのですか」という質問が公開されていることからわかります。
また、公式ファンブックに記載されている身長表から、真人の身長が184センチであることが読み取れます。
身長が近いキャラクターとしては、七海建人(183センチ)や夏油傑(185センチ)が挙げられます。
真人の性格は悪いです。
作者も真人に関しては「ただただ理由もなく性格が悪い奴が描きたくて」と述べています。
実際、人間を殺すことに何の躊躇もないですし、人間を大きくしたり小さくしたりと人体実験をしたりとまさに外道です。
ただ、別の見方をすると、真人は純粋であるとも言えます。
真人は非人道的な行為を繰り返してはいますが、ある意味では呪いの純粋な本能に基づく行為でもあります。
実際、真人自身も「軸がブレようと、一貫性がなかろうと、偽りなく欲求の赴くままに行動する、それが俺たち呪いだ」と単行本11巻で述べています。
また小説版呪術廻戦では、真人は本や映画、ホームレスとの会話を通じて人間について調べたりしていました。
以上の状況をまとめると、真人の性格は純粋だが人間視点では極悪とも解釈できるといったところだと思います。
そして、アニメ呪術廻戦における真人の声優は島﨑信長さんが担当しています。
ハイ☆スピード!の七瀬遙や、ブラッククローバーのユノ、黒子のバスケの桜井良などが挙げられます。
以上が真人の基本情報になります。
術式「無為転変(むいてんぺん)」
真人の術式は「無為転変(むいてんぺん)」です。
無為転変の効果は魂の形を操作することです。
術式の発動条件は掌で触れることです。
逆にいうと、掌で触れるだけで対象の魂の形を変えることができます(=必殺)。
また、呪術廻戦の世界観では「魂は肉体」でもあるため、魂の形を変えることで肉体の形も変えることができます。
つまり、無為転変によって肉体の形状を自在に変えることができます。
単行本10巻のメカ丸戦では、無為転変によって自らの肉体を魚や鳥のように変化させることで水中や空中戦に適応していました。
幾魂異性体(きこんいせいたい)
また、真人は無為転変によって肉体を最小化した改造人間を体の中に格納しており、適宜そいつらに命令を与えて戦わせます。
この改造人間の中には、相性の良い改造人間同士を混ぜて作った幾魂異性体(きこんいせいたい)がいます。
幾魂異性体とは、複数の魂を一瞬で燃やし尽くすことで爆発的な攻撃力を発揮する改造人間です。
幾魂異性体はあくまで攻撃特化であるため防御面はかなり弱いです。
実際、東堂が軽く殴っただけで死亡していました。
しかしながら、真人が東堂に対して放った幾魂異性体がやられた姿を見て「2体では仕留め切れなかったか…」と話していることからも、幾魂異性体がかなりの強さであることがうかがえます。
遍殺即霊体(へんせつそくれいたい)
(黒閃を経験して)呪力の本質を知った真人が辿り着いた姿が遍殺即霊体(へんせつそくれいたい)です。
遍殺即霊体については真人自身が「俺の魂の本質」と話しており、虎杖も「今までの手段としての変形じゃない」と述べているます。
したがって、遍殺即霊体は真人の真の姿であると解釈できます。
遍殺即霊体となった真人には虎杖の通常攻撃は効かなくなっており、虎杖も「呪霊として変身前とは別次元の存在に成ったんだ」と述べていることから、遍殺即霊体となることで大幅にパワーアップしたことがわかります。
遍殺即霊体の詳細については呪術廻戦15巻の「ここがスゴイぞ!!遍殺即霊体!!」で説明がなされています。
ここがスゴイぞ!!遍殺即霊体!!(呪術廻戦15巻)
・原型の200%の強度
・さらにブレード以外を変形しないという縛りで強度を底上げ
・手負いの状態でなかったら、虎杖は確実にバラバラにさていた
元々の強度が2倍に上がっており、それに加えて自身を変形しないという縛りによってさらに強度を底上げしているとのことです。
遍殺即霊体となった時点で真人はかなりの手負い状態であったため、何とか虎杖の全呪力を乗せた黒閃で倒せましたが、逆に言うと手負い状態でなければ虎杖の全呪力を乗せた黒閃でも仕留めきれなかった可能性が高いです。
さらに、遍殺即霊体でも一撃必殺の術式「無為転変」を使用できます。
まとめると、防御と攻撃が作中トップクラスでめちゃくちゃ強いのが遍殺即霊体です。
領域展開「自閉円頓裹(じへいえんどんか)」
真人の領域展開は「自閉円頓裹(じへいえんどんか)」です。
漢字の意味は以下の通りです。
自閉:自ら閉じること。
円頓:悟りを開いて成仏すること。
裹:包むこと。
漢字の意味的には、自閉円頓裹は「自分で閉じた領域の中で相手を包み成仏させる」といった意味なのではないでしょうか。
また、自閉円頓裹の印は弥勒菩薩印であると思われます。
弥勒菩薩印と真人のキャラ設定の関連はこちらの記事で解説しています。
自閉円頓裹の効果は至ってシンプルで、「必殺の術式である無為転変を必中にする」というものです。
先程述べた通り、無為転変は「掌で触れることで魂の形を変える」という効果でした。
一方、自閉円頓裹では掌で触れることなく相手の魂の形を変えることができてしまいます。
まさに必中必殺の領域です。
七海が作中で述べているように、五条悟の「無量空処」と同じく領域に引き入れた時点で勝ちが確定します。
一応、簡易領域を使って必中効果を打ち消すことはできますが、覚醒状態の真人の領域展開の速さはとてつもなく、あの東堂ですら簡易領域が間に合わずに腕を失ってしまいます。
攻撃力も高い上に発動も速いため、作中でも最強クラスの領域だと考えられます。
ホームレスとのやりとり(小説版)
小説版呪術廻戦では、なんと真人を特集した回が収録されています。
原作では、非人道的な行為を繰り返すクズキャラというイメージが強い真人ですが、小説版呪術廻戦を読むと真人の印象が変わります。
というのも、小説版呪術廻戦では真人が盲目のホームレスの男性と暮らしている様子が描かれています。
原作での人間嫌いの真人からは想像ができないですよね。
小説版では、真人が人間の魂を見ることができるが故に人間を毛嫌いしていることが示唆されています。
しかし、先程のホームレスの男性は通常と異なり魂がほとんど代謝しておらず、真人はそこに興味を持ってホームレスの男性と同居していたというわけです。
そんなホームレスとの同居はある事件をきっかけに終わりを迎えますが、詳細はぜひ小説版を読んでみてください。
最後の死亡シーン
真人の最後の死亡シーンは夏油(羂索)に吸収されるというものでした。
羂索が乗っ取った夏油傑の肉体には「呪霊操術」という術式が刻まれています。
呪霊操術は文字通り呪霊を操る術式ですが、準一級以上の呪霊を極ノ番うずまきに使用するとその呪霊の術式を抽出することができます。
原作で真人は羂索に取り込まれた後に極ノ番うずまきの素材に使用され、三輪に対して放出されていました。
極ノ番うずまきは「取り込んだ呪霊を1つにまとめて超高密度の呪力を相手にぶつける技」です。
したがって、極ノ番うずまきに使用されてしまった真人は確実に100%死んでいると考えられます。
おそらくもう復活することはないかと思います。
そして、羂索がわざわざ真人の術式を抽出した理由は、術師の覚醒を促すためです。
呪術廻戦16巻での羂索のセリフから、羂索の目的は「混沌を作り出し、呪力の可能性を探索すること」であると推察されます。
そして羂索は混沌を作り出すために、1000年間に渡って優秀な術師や凶悪な呪霊をコツコツ集めて、現代2018年に死滅回游を開催するに至ります。
そして、この死滅回游の開催の合図が真人の無為転変でした。
具体的には、羂索は真人の無為転変で、呪物を取り込ませた人間は器としての強度を高め、術式を持ってる非術師の脳構造を術師用に改造しました。
また、天元と人類の同化の際にも無為転変は使うことができます。
もしかしたら、虎杖と真人が戦ったのも羂索が真人の術式の精度を高めるためだったのかもしれません。
実際、羂索も「呪霊の成長は取り込んだ時点で止まる」、「虎杖との戦いで真人は成長した」といった内容の発言をしています。
もしかしたら、真人は初めから羂索の手のひらの上で踊らされていたのかもしれませんね、、、、
おわりに
以上で真人に関する考察と解説を終了いたします。
他の記事では、呪術廻戦の最強キャラランキングや、領域展開の掌印の元ネタ一覧なども作っています。
また、各キャラの解説&考察は以下です。
<東京校>
虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇、乙骨憂太、禪院真希、パンダ、狗巻棘、秤金次、夏油傑、五条悟、七海建人、日下部篤也、冥冥、九十九由基、家入硝子
<その他の味方>
来栖華(天使)、伏黒津美紀、天元、脹相、禪院直毘人
<死滅回游泳者>
万、鹿紫雲一、日車寛見、高羽史彦、大道鋼、三代六十四
是非ご一読ください!!