呪術廻戦の主人公が虎杖悠仁(いたどりゆうじ)です。
しかし、主人公であるにも関わらず虎杖の正体についてはほとんど解説がなされていません。
そこでこの記事では、虎杖悠仁の身長や声優といった基本情報から、親やその正体について考察していきます。
基本情報
まずは虎杖悠仁の基本情報についてまとめていきます。
年齢 | 15歳 |
誕生日 | 3月20日 |
身長 | 173センチ |
性格 | 根明、善人 |
術式 | なし |
技 | 黒閃、逕庭拳 |
趣味・特技 | カラオケ、モノマネ、テレビ鑑賞 |
好きな食べ物 | 丼もの、麺類 |
苦手な食べ物 | なし |
ストレス | 理系科目 |
声優 | 榎木淳弥 |
虎杖悠仁の年齢は15歳で、誕生日は3月20日であることが公式ファンブックで明らかになっています。
また、公式ファンブックの身長表から、虎杖の身長がおよそ173センチであることが読み取れます。
虎杖の身長に近いキャラクターとしては、伏黒恵(175センチ)や禪院真希&真依(171センチ)が挙げられます。
そして、虎杖の性格は根明かつ善人です。
実際、宿儺を殺すために自らが死ぬことも厭わないですし、パンダも虎杖のことを「ありゃ善人、術師には珍しい根明」と評してしました。
また、術師を20人近く殺している日車も、虎杖の善性をみて「初心に還った」と改心していまし、基本的に人間嫌いの伏黒も虎杖のことは善人と認めています。
そして、虎杖の趣味・特技は「カラオケ・モノマネ・テレビ鑑賞」であることが公式ファンブックに記載されています。
原作中では虎杖がこれらの趣味に興じている様子は描かれていませんが、小説版では伏黒、釘崎らとカラオケに行こうとする場面や、罰ゲームでモノマネをする場面、伊地知の家で暇つぶしにテレビを見る場面が描かれています。
(ちなみに小説で虎杖は、伊地知家でテレビを見ている際に高田ちゃんを認識しており、東堂戦での「誰だよアイドル興味ねーよ」発言の伏線となっています。)
また虎杖は桁違いの身体能力を有しています。
呪術廻戦1巻で虎杖は砲丸投げで30メートル弱という記録を出しています(世界記録は23.12メートル)。
また、呪術廻戦1巻で虎杖は50メートルを3秒で走ると噂されていました(世界記録は5.56秒)。
虎杖が呪力を扱えるようになったのは五条との特訓の後なので、上記の記録は虎杖の純粋な身体能力によるものであると考えられます。
なぜ虎杖が高い身体能力を有しているのかの理由は、おそらく宿儺の器として耐えられる強度を与えられたためだと思われます。
この虎杖の出生については後述しています。
そして、アニメの虎杖悠仁の声優は榎木淳弥さんが担当しています。
榎木淳弥さんが担当した他のキャラクターとしては、鬼滅の煉󠄁獄千寿郎、ジョジョのフーゴなどが挙げられます。
以上が虎杖の基本情報になります。
術式
虎杖は術式を持っていません。
呪術廻戦2巻で五条悟が説明しているように、術式は生まれた時に体に刻まれるものです。
虎杖は生まれた時に体に術式が刻まれていなかったため、呪術(術式に呪力を流して発動する術)を使用できません。
しかし、気になるのは五条が虎杖に対して「そのうち君の体には宿儺の術式が刻まれる」と述べている点です。
公式ファンブックによると、受肉とは「呪物を人間が摂取した場合、呪物に宿った呪いの主が、精神と肉体を支配し、肉体の形状までをも変態させてしまう。この現象を”受肉”と呼ぶ」と記載されています。
したがって、受肉することで徐々に術式が体に刻まれていくのではないかと予想されます。
術式の代わりに虎杖が得意としているのは、呪力で殴る蹴るという近接戦闘です。
先程述べた通り、虎杖の運動能力は桁違いであるため、呪力で殴る蹴るという単純な戦闘スタイルでも強力な呪霊と渡り合うことができます。
そんな虎杖が編み出した技が「逕庭拳」です。
逕庭拳とは、虎杖の速すぎる打撃に対して呪力が遅れて到達することで「通常の打撃+呪力」という2度の衝撃を与える技です。
この逕庭拳の呪力の動きは変則的であるため、戦闘相手を混乱させることができます。
しかし、逕庭拳が通じるのはあくまで並の相手であり「特級には通用しない」と東堂は述べています。
そして、逕庭拳とは逆に、打撃に対して呪力をドンピシャ(0.000001秒以内の誤差)で当てる技が「黒閃」です。
黒閃がキマると空間が歪み、黒い稲妻のようなものが走ります。
黒閃の威力は通常の打撃の2.5乗であり、黒閃を経験した者としていない者では呪力の核心との差が天と地ほど違うとのことです。
(2.5倍ではなく2.5乗とした理由は「乗数の方が強そうだから」と作者が述べています。しかし1の呪力を2.5乗しても1のままなので、呪力の最小値は2以上であるとのことです。)
また、黒閃を狙って出せる術師は(五条悟を含めて)存在しないと言われています。
しかし、集中状態の虎杖はまるで狙って黒閃を出しているかの様子で、真人戦では黒閃をキメて勝利を納めています。
真人自身も「今の虎杖には、黒閃を狙って出していると思わせるすごみがある」と述べていました。
このように、虎杖は術式は持っていないにも関わらず、圧倒的な身体能力と黒閃を使って特級呪霊とも戦うことができます。
正体は羂索(けんじゃく)に作られた存在
虎杖悠仁の正体は羂索(けんじゃく)によって作られた存在であると考えられます。
羂索とは1000年以上前から活動している呪術師で、物語の黒幕的な存在です。
羂索の術式は、脳を入れ替えることで他人の体を乗っ取るというものです。
そしてこの術式の縛りとして、羂索が入った人物の額には縫い目が残ります。
(羂索は反転術式を使えるためこの縫い目を消すことも可能ですが、縛りであえて残しているそうです。)
実際、羂索が入っていた加茂憲倫や夏油傑の額には縫い目が残されていました。
そして、虎杖が羂索によって作られた存在であることの最も大きな根拠としては、虎杖の母親の額に縫い目があることが挙げられます。
虎杖の追憶の中で虎杖のおじいちゃんが「だが香織が死んだのは」と話していることから、虎杖の母親が死んだのは確実だと思われます。
にも関わらず、額に縫い目をつけて生き返っているということは、虎杖の母親は死んだ後に羂索に乗っ取られたと考えられます。
他の根拠としては、羂索が虎杖の友達の佐々木さんに対して「息子と仲良くしてくれてありがとう」と話している点や、羂索が虎杖に攻撃を仕掛けた際に「我ながら流石と言うべきか、宿儺の器タフだね」と述べている点が挙げられます。
しかしながら、なぜ虎杖が宿儺の器として選ばれたのかや、死滅回游に自動でエントリーされていたのかは謎に包まれています。
死滅回游に自動でエントリーされるのは羂索との契約によって現代に蘇った人物ですが、宿儺の指は虎杖の意志で取り込んだため矛盾が生じていると呪術廻戦17巻で伏黒が指摘していました。
いずれにしても、虎杖が羂索によって作られた存在であることは間違いないと思われます。
今後新しい情報が入り次第、追記していきます。
過去に宿儺と出会っていた?
この虎杖の出生に関して、214話で宿儺が「そうか、小僧はあの時の」、「羂索め、気色の悪いことをする」と述べています。
後者の「羂索め、気色の悪いことをする」に関しては、羂索が虎杖香織の肉体を乗っ取って虎杖を出産したことを指しているのではないかと思われます。
しかし、前者の「そうか、小僧はあの時の」が何を指しているのかは現時点で不明です。
そして215話では、宿儺は焦る虎杖の表情を見ながら、裏梅に対して「ほらいただろあの播磨の!!」、「似ているだろ」と述べ、裏梅は「フッ確かに…口元が特に」と述べていました。
以上の状況から考えると、虎杖の素体が1000年前に宿儺や羂索と会っている可能性が高いように思えます。
1000年前に肉体が丈夫な人物(=虎杖の素体)を、羂索が宿儺の器として目をつけて、何らかの方法で現代に産み出した可能性が考えられます。
実際、羂索は肉体を移動することで術式を切り替えることができるため、このような芸当も可能なように思えます。
おそらく、羂索が1000年前のとある人物を宿儺の器としてスカウトして、現代で虎杖香織の肉体を使って自ら出産した(宿儺のいう「気色悪いこと」)のだと予想されます。
呪術廻戦は伏線が多いので、この発言も伏線の一つになっているのだと思われます。
よく死亡する
虎杖は作中で2回も死亡しています。
一度目の死亡
1度目は呪術廻戦2巻で、宿儺が虎杖の心臓を取ったことが原因で死亡しましました。
その後、虎杖は宿儺と以下の契約をして(させられて?)蘇りました。
宿儺
・反転術式で虎杖を蘇らせること
虎杖
・宿儺が契闊(けいかつ)と唱えたら1分間体を明け渡すこと
(この1分間、宿儺は誰も傷つけない)
・虎杖はこの契約を忘れること
宿儺がこの契約をした目的は長年明かされていませんでした。
しかし、呪術廻戦212話で宿儺は伏黒に受肉するためにこの「契闊」の契約を結んだことが明らかになりました。
二度目の死亡
次に虎杖の2回目の死亡ですが、これは乙骨に心臓を貫かれたことが原因です。
乙骨は虎杖の死刑執行人になる代わりに「虎杖悠仁を殺す」という縛りを上層部と結んでいました。
そこで、虎杖の心臓を貫くことで一度本当に殺した後に、反転術式で治癒して蘇らせたとのことです。
公式ファンブックによると反転術式で復活可能な時間は限られているらしいです。
また、実際に死んだ後に反転術式で復活できているのは虎杖だけであるため、やはり虎杖は元の生命力が高いのだと思われます。
以上が虎杖が2回死亡していることについてです。
名言
自分が死ぬときのことは分からんけど、生き様で後悔はしたくない
「呪術高専に何をしにきた」と言う質問に対するセリフ。宿儺を喰うことは虎杖しかできないことであり、この役割から逃げたら一生後悔するという虎杖の善性をよく表したセリフ。
正しい死って何?
虎杖が初めて人を殺した後のセリフ。虎杖の呪術師としての葛藤を表したセリフ。
俺、ナナミンの分までちゃんと苦しむよ
七海の「あとは頼みます」という使命を受け入れたセリフ。
俺は部品だ、部品には役割があんだろ。
アンタの役割はなんだ?
体を張って秤を説得する場面でのセリフ。虎杖は「俺に熱はない」と言っていたが、秤は「これが部品の熱かよ、、、」と驚きを示し、虎杖の説得に応じた。
ああ、俺が殺した。これは嘘でも否定でもない。
日車の裁判の術式の「渋谷で大量殺人をした」という嫌疑に対するセリフ。これを聞いた日車は虎杖のような善人がいることを再認識し、虎杖に100点を譲った。
おわりに
以上で虎杖悠仁に関する解説&考察を終了いたします。
他の記事では、呪術廻戦の最強キャラランキングや、領域展開の掌印の元ネタ一覧なども作っています。
また、各キャラの解説&考察は以下です。
<東京校>
虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇、乙骨憂太、禪院真希、パンダ、狗巻棘、秤金次、夏油傑、五条悟、七海建人、日下部篤也、冥冥、九十九由基、家入硝子
<その他の味方>
来栖華(天使)、伏黒津美紀、天元、脹相、禪院直毘人
<死滅回游泳者>
万、鹿紫雲一、日車寛見、高羽史彦、大道鋼、三代六十四
この虎杖悠仁に関する記事の英語版はこちらです。