呪術廻戦の中でもかわいいと有名なのが来栖華(くるすはな)です。
死滅回游では「天使」と名乗っているようですが、来栖華の正体は謎に包まれています。
この記事では、来栖華の正体から術式や目的、天使・堕天・伏黒との関係について解説&考察していきます。
正体は天使の受肉体
来栖華の正体は天使の受肉体です。
受肉については公式ファンブックにて以下のように記載されています。
受肉
呪物を人間が摂取した場合、呪物に宿った呪いの主が、精神と肉体を支配し、肉体の形状までをも変態させてしまう。この現象を”受肉”と呼ぶ。
「精神と肉体を支配」と記載されているように、通常の受肉では器となる人物の自我は残りません(虎杖は例外)。
しかし、天使はこれを「神の理に反する」として否定しています。
そこで、天使は器となった人物(=来栖華)と共生することを選びました。
来栖華と共生している天使は来栖華の精神を乗っ取ることはしませんが、勝手に出てきて話したりすることはできるようです。
この辺の来栖華と天使の共生関係は、虎杖と宿儺の関係にも若干似ていると思います(体から口だけ出てくる点など)。
しかし、天使の口ぶりから察するに、天使はやろうと思えば来栖華の体を乗っ取ることができるのだと思われます。
神の理
天使が来栖華と共生している理由は「神の理」でした。
この「神の理」とは天使の信条のことであり、例えば、呪物が器の自我を乗っ取るという行為が「神の理」に反するとのことです。
まだ、「神の理」とは何かについて詳しい説明はなされていませんが、筆者は「神の理=魂の循環」ではないかと予想しています。
呪術廻戦では、この「呪術廻戦」というタイトルにもあるように「廻る」という概念が重要です。
実際、呪術廻戦14巻では漏瑚らが死後の世界のような場所で、再び蘇る的な話をしていました。
つまり、呪術廻戦の世界観では魂が正しく循環すること(=神の理)が重要だと推測されます。
「呪術廻戦」のタイトルの意味についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
したがって、受肉によって過去の人物の自我が蘇ることは、魂の循環(=神の理)の観点からは適切ではないと天使は考えているのではないでしょうか?
新しい情報が入り次第、追記していきます。
天使の目的
天使の目的は「堕天の殺害」です。
そして、堕天の正体は宿儺であることが判明しています。
天使と堕天が対になる言葉であることを考慮すると、天使は宿儺と同じく1000年前の術師であると考えられます。
また、彼らの名前から分かるように、1000年前から天使と堕天には何らかかの対立構造があるのだと思われます。
それ故に、呪物となって時を渡る堕天を殺害するために、天使も呪物となって時を渡っているのだと推察されます。
ちなみに、宿儺は手足が2人分ありますが、もしかしたらこれは天使と堕天の2人分の肉体なのである可能性も考えられます。
新しい情報が入り次第、追記していきます。
術式を消滅させる術式
天使の術式は「あらゆる術式を消滅させる術式」です。
天使の術式の効果は「天逆鉾」や「黒縄」と同じで、羂索が五条を封印している獄門疆すら解除することができます。
また、天元は「来栖華は東京第2コロニーにいる」と言っていましたが、実際は東京第1コロニーにいました。
これは、天使の術式によって来栖華に対して結界の効果が効かない(結界を素通りできる)ためです。
したがって、天使に対しては領域展開が効かないと考えられます。
領域展開は「術式を付与した生得領域を展開すること」であるため、天使の術式で領域に付与された術式を消滅させれば領域展開を無効化できると考えられます。
天使の強さ
天使の強さですが、かなり強いのではないかと思われます。
理由は、天使は最強の術師である宿儺と対になる存在だからです。
実際、宿儺が自らの正体を堕天だと虎杖に教えた理由も「天使が完全に宿儺を消滅させる力を持っているから」だと虎杖は考察しています。
また、術式を相殺する「黒縄」を持ったミゲルが五条とそこそこ戦えていることを考慮すると、「あらゆる術式を消滅させる術式」を持った天使も当然五条と渡り合うことができると考えられます。
ただ、術式を消滅させる術式は防御特化のようにも思えるため、天使の呪力量や呪力操作の精度、呪力出力がどの程度かが重要だと思われます。
また、呪術廻戦213話で宿儺に対して邪去侮の梯子という技を放っていたのですが、これはあの宿儺を後一歩で消滅させるところまで追い込んでいました。
以上の観点を考慮すると、「乙骨 < 天使 ≦ 五条」なのではないかと予想しています。
元ネタ
天使の元ネタは「キリスト教」であると考えられます。
呪術廻戦では宗教を元ネタにした設定が多く、例えば領域展開の手印は何かしらの神様に対応していると考えられます。
そして、キリスト教では天使に加えて堕天使も登場しています。
これは、呪術廻戦における天使(来栖華)と堕天(宿儺)に対応しています。
さらに、キリスト教における天使はラッパを吹くことで地上の悪が消滅するとされています。
そして、呪術廻戦の天使(来栖華)もラッパを使っているようです。
おそらく、天使は(来栖華)このラッパを吹くこと(縛り?)で、相手の術式を消滅さるのだと予想されます。
以上の状況から、呪術廻戦における天使/堕天の元ネタは、キリスト教の天使/堕天使であると考えられます。
伏黒が運命の人?
呪術廻戦199話で、来栖華は伏黒のことを「運命の人」と呼んでいます。
では、なぜ来栖は伏黒が「運命の人」なのでしょうか?
これについては、過去に来栖華が呪霊に飼育されており、それを伏黒が助けたことが明らかになっています。
その一件以来、来栖は伏黒を目標に生きていたとのことです。
ちなみに、伏黒が来栖を助けたことは、呪術廻戦199話の天使と伏黒とやりとりで伏線が貼られていました。
具体的には、伏黒の「なぜ助けた」という質問に対して天使が「君を助けた理由だが、華が君を以前…」と話そうとしたところで来栖が話を中断させました。
「華が君を以前」というセリフから、来栖と伏黒が過去に出会っていることが示唆されています。
また、「君を助けた理由だが、華が君を以前…」というセリフは、「華が君を以前から好きだった」、「華が君を以前から探していた」といった感じなのではないかと推察されます。
来栖華は死亡?
来栖華ですが、呪術廻戦213話で邪去侮の梯子によって宿儺を後一歩のところまで追い詰めます。
しかし、伏黒に戻ったと演技した宿儺によって奇襲を受け、腕を食いちぎられた上に高層ビルから放り投げられてしまいました。
普通だったら即死だったようですが、天井が来栖を受け止めたことと、高羽が近くにいたことでなんとか助かったとのことです。
なので来栖華は死亡していません。
ただ、天使は反転術式で来栖の傷は治しましたが、宿儺に食いちぎられた腕は再生できませんでした。
この傷が原因で来栖は戦闘に参加することはできなくなりました。
なので、天使は五条の封印を解くという大仕事を果たした後は、戦闘に参加することはないのではないかと推察されます。
おわりに
以上で来栖華と天使に関する考察を終了いたします。
他の記事では、呪術廻戦の伏線一覧や、領域展開の最強ランキングなども作っています。
こちらも是非ご一読ください!!
また、各キャラの解説&考察は以下です。
<東京校>
虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇、乙骨憂太、禪院真希、パンダ、狗巻棘、秤金次、夏油傑、五条悟、七海建人、日下部篤也、冥冥、九十九由基、家入硝子
<その他の味方>
来栖華(天使)、伏黒津美紀、天元、脹相、禪院直毘人