呪術廻戦の中で最強と言われているのが宿儺(すくな)です。
しかし、宿儺の正体や術式についてはいまだに謎が多いです。
そこでこの記事では、宿儺の基本情報や実在する元ネタ、伏黒との関係、術式、領域展開を考察&まとめています。
基本情報
まずは宿儺に関する基本情報をまとめていきます。
年齢 | 約1000歳 |
等級 | 特級呪物 |
術式関連 | 解、捌、■、開(フーガ) 十種影法術 |
領域展開 | 伏魔御厨子(ふくまみずし) |
技 | 反転術式 領域展延 |
趣味・嗜好 | 食べること |
嫌いなもの | 自分以外どうでもいいのでなし |
声優 | 諏訪部順一 |
まず、宿儺の年齢は約1000歳です。
これは、公式ファンブックにて「宿儺は1000年ボーッとしていた暇つぶしの達人」と記載されていることからわかります。
年齢が1000歳ということは、宿儺が生きていたのは平安時代(794年〜1185年)ということがわかります。
そして、この平安時代は呪術全盛の時代です。
そんな呪術全盛の時代で「呪術師が総力を上げて宿儺に挑み、敗れた」と五条悟が話しています。
このような背景から、宿儺は「呪いの王」と呼ばれています。
そして、死後も宿儺は魂を20本の指に分割して時代を渡り歩いています。
この20本に分割された指は「宿儺の指」と呼ばれ、その一本一本が特級呪物に分類されています。
ちなみに、この宿儺の指は「存在するだけ」という縛りによって存在しているため、五条悟ですら破壊できません。
しかし、宿儺の魂は受肉させれば問題なく殺せるので、虎杖が20本の宿儺の指を食って死ねば宿儺も完全に死ぬというわけです。
そして、宿儺の趣味は「食べること」と公式ファンブックに記載されています。
ちなみに、宿儺と一緒にいる裏梅は、料理人として宿儺の隣に立つことを許された人物です。
宿儺は人も食うようで、裏梅は人を調理することに長けていたということが公式ファンブックにて明らかになっています。
また、宿儺は「己の快・不快のみが生きる指針」ですが、「宿儺の快感は食べること」と公式ファンブックに記載されています。
宿儺の食べることへのこだわりは相当に強そうですね、、、、
そして、宿儺の声優は諏訪部順一さんが担当しています。
ちなみに、諏訪部順一さんが担当した代表的なキャラクターとしては、黒バスの青峰大輝、ヒロアカの相澤消太、ブリーチのグリムジョーなどが挙げられます。
以上が宿儺に関する基本情報になります。
元ネタは実在する
呪術廻戦の宿儺のモチーフは実在しています。
我々の世界における両面宿儺は、日本書紀に登場する異形の鬼神です。
wikipediaに記載されている両面宿儺の伝承は以下の通りです。
日本書紀の両面宿儺
六十五年、飛騨国にひとりの人がいた。宿儺という。一つの胴体に二つの顔があり、それぞれ反対側を向いていた。頭頂は合してうなじがなく、胴体のそれぞれに手足があり、膝はあるがひかがみと踵がなかった。力強く軽捷(けいしょう)で、左右に剣を帯び、四つの手で二張りの弓矢を用いた。そこで皇命(すめらみこと)に従わず、人民から略奪することを楽しんでいた。それゆえ和珥臣(わにうじ)の祖、難波根子武振熊(なにわのねこたけふるくま)を遣わしてこれを誅した。
日本書紀に登場する両面宿儺は飛騨(今の岐阜県)に現れたとされており、2つの顔と4つの手を持っていたとのことです。
呪術廻戦の宿儺も2人分の目と4本の手を持っていることから、日本書紀の両面宿儺をモチーフにしていると考えられます。
日本書紀に登場する宿儺は足も4本なので、もしかしたら呪術廻戦の宿儺の足も4本なのかもしれません。
ちなみに、ある伝承では宿儺は悪鬼や竜を退治した英雄として語られていたりもするようです。
ちなみに宿儺が開創したとされる日龍峯寺が岐阜県に実在しており、呪術廻戦人気に伴って訪れる人が増えているとのことです。
以上が実在する宿儺に関する情報です。
伏黒をお気に入りの理由
宿儺といえば、伏黒がお気に入りであることで有名です。
呪術廻戦14巻で宿儺は「こいつにはやってもらうことがある」と言いながら伏黒を助けていました。
宿儺が伏黒を気に入っている理由は長年謎でした。
ネット上では「宿儺が伏黒の術式で復活するため」という考察が挙げられていました。
というのも、宿儺が伏黒をお気に入りになったきっかけとなったのが伏黒の術式を見たことでした。
そして、伏黒の術式「十種影法術」は十種神宝が元ネタになっており、十種神宝は死者を蘇らせる力を持っています。
なので、十種影法術の中に死者を蘇らせる能力も持った式神がいる可能性や、十種影法術で宿儺の器を新たに作り直す(宿儺は虎杖の体を乗っ取れなかったため)可能性が挙げられていました。
しかし、呪術廻戦212話で、宿儺は伏黒の体に受肉するために伏黒を助けていたことが明らかになりました。
宿儺が伏黒の体を乗っ取った理由は「術式のポテンシャルが高いから」とのことでした。
ただ、伏黒は虎杖ほどではありませんが、宿儺に対する耐性を持っていました。
なので宿儺は伏黒の魂が折れるタイミングを狙って「契闊(虎杖の体を一分間奪い取る)」を発動したとのことです。
さらに、伏黒の魂を完全に抑え込むために、浴という儀式や津美紀の殺害などを実行しました。
そうして、宿儺は伏黒の体を完全に乗っ取ることに成功します。
以上が宿儺が伏黒をお気に入りだった理由です。
術式
宿儺の術式は依然として謎に包まれています。
そこで、これまでにわかっている情報から、宿儺の術式を予想してみたいと思います。
料理に関する術式
宿儺の設定は何かと料理に関連しています。
実際、宿儺の好きなことは「食べること」ですし、宿儺の発言の中には「3枚に卸す」や「味見といったところだ」、「まな板の上の魚」といった感じで、料理の例えが多いです。
また、宿儺の領域展開の「御厨子」は「調理器具を収めておく箱」のことを指しています。
そして、宿儺の術式も料理に関連している可能性が高いです。
実際、宿儺の術式の説明のイラストには、料理に使う包丁が描かれていました。
まず、宿儺の術式は「解」と「捌」の2種類の斬撃を含みます。
「解」は通常の斬撃で、「捌」は強度や呪力量に応じて対象を一刀両断する斬撃です。
一見すると「捌」の方が「解」の上位互換のようにも見えますが、おそらく「捌」は呪力のないものには使用できないようです。
以上が宿儺の斬撃の術式についてです。
宿儺の術式が斬撃だけなら話は単純なのですが、呪術廻戦13巻にて「■、開(フーガ)」と唱えることで宿儺が炎を出している様子が描かれています。
この炎については「術式の開示などという狡い真似はせん」と宿儺が述べています(読者からすれば教えてくれよって感じですが、、、、)。
さて、この「■、開(フーガ)」ですが、作者である芥見さんの他作品である「No.9(ナンバーナイン)」で登場しています。
No.9では「□x9(ボックスナイン)」と唱えることで9個の箱が出現し、さらに「開(フーガ)」と唱えることで箱を開けて武器をとり出しています。
したがって、呪術廻戦における「■、開(フーガ)」は「術式の入った箱を開ける」という意味である可能性が高いと考えられます。
つまり、宿儺は「■、開(フーガ)」と唱えることで術式を切り替えることができるのではないかと筆者は予想しています。
実際、宿儺は魔虚羅を倒す際に領域展開の直後に炎を使用しています。
通常は、領域展開後は術式が一時的に焼き切れて使用できなくなるはずですが、宿儺は複数の術式を所持していたため、領域展開直後も(焼き切れていない方の)術式が使えたのではないかと推察されます。
以上の状況から、宿儺は■の中に術式を格納しており、それらを切り替えて戦うのではないかと筆者は予想しています。
また先ほど述べた通り、宿儺は「食べること」に異常にこだわりを見せていることから、もしかしたら宿儺は食べた対象の所持していた術式を取り込むことができた可能性も考えられます。
今後新しい情報が入り次第、追記していきます。
十種影法術
先程も述べた通り、宿儺は伏黒の体を乗っ取っています。
それによって、宿儺は伏黒の術式である十種影法術を使用することができます。
中でも強力なのが、歴代の十種影法術使いが誰も使役できなかった最強の式神である魔虚羅です。
しかし、宿儺はこの魔虚羅すら使役することに成功しています。
さらに、十種影法術によって影の中に呪具を格納することもできます。
また、宿儺は万から何かの呪具を受け取っています。
もしかしたら、万から受け取った呪具を影の中に格納しているのかもしれません。
いずれにしても、最強の宿儺が最強の術式を手に入れるという、まさに鬼に金棒という状況です。
領域展開、伏魔御厨子(ふくまみずし)
宿儺は当然のごとく領域展開を使用できます。
宿儺の領域展開の名前は「伏魔御厨子(ふくまみずし)」です。
伏魔御厨子は、通常の領域と異なり結界を閉じていません。
結界を閉じずに逃げ道を与える縛りによって、伏魔御厨子の効果は半径200メートルという広範囲に及びます。
結界を閉じずに領域を展開することはキャンパスを用いずに絵を描くまさに神業とのことです。
そして、結界が広いことに伴って、領域の押し合いになった時に相手の領域を外側(領域は外からの攻撃に弱い)から破壊することができます。
それによって、五条悟の領域すらも破壊することに成功しています。
そして、伏魔御厨子の効果は「呪力を持ったものには”捌”、呪力を持たないものには”解”を絶え間なく浴びせ続ける」というものです。
要するに、伏魔御厨子の効果範囲内のものは粉微塵と化します。
作中では伏魔御厨子によって渋谷が更地になってしまいました。
ちなみに、「厨子」とは「調理器具を収納しておく箱」という意味です。
これは、先ほどの「■」と関連している可能性が高いと考えられます。
したがって、伏魔御厨子では結界に斬撃の術式を付与する以外にも、炎の術式を付与したりもできるのではないかと筆者は予想してます。
今後新しい情報が入り次第追記していきます。
また、伏魔御厨子の中に牛の頭蓋骨が転がっている理由や、発動時の独特な手印については以下の記事で解説しています。
反転術式
宿儺は反転術式を使用することができます。
反転術式とはマイナスのエネルギーである呪力を掛け算することでプラスのエネルギーを作り、体を修復する技術です。
反転術式使いにもレベルがあり、他人の治癒(反転術式のアウトプット)や、消滅した部位の再生ができる反転術式使いはかなり少ないです。
ちなみに、宿儺は他人の治癒も消滅した部位の再生もできており、作中でこの両方ができることが確認できているのは宿儺のみです。
呪術のセンスが高すぎますね、、、、まさに呪いの王といったところでしょうか。
別名が堕天
呪術廻戦199話にて、宿儺の別名が「堕天」であることが明らかになりました。
199話では天使が体から口だけを出してしゃべる様子も描かれていました。
したがって、天使と宿儺(堕天)は対になる存在なのではないかと思われます。
天使が宿儺を殺すことが目的と言ってましたしね、、、
今後新しい情報が入り次第追記していきます。
菅原道真説
宿儺の正体は菅原道真である可能性も噂されています。
根拠は以下です。
宿儺が菅原道真である可能性
・宿儺の部下の裏梅の元ネタは「裏梅紋」である可能性が高く、さらにこの裏梅紋は菅原道真を祀る北野天満宮の紋であること。
・伏魔御厨子は北野天満宮が似ていること。
・伏魔御厨子に牛の頭蓋骨が転がっているが、菅原道真は牛と縁が深いこと。
・菅原道真は平安時代を生きていたこと。
・呪術廻戦0巻で菅原道真が日本三大怨霊(=強い呪い)であると述べられていること。
以上の状況から、宿儺と菅原道真は同一人物である可能性が考えられます。
今後新しい情報が入り次第追記していきます。
名言
・力以外の序列はつまらんな
・許可なく見上げるな、不愉快だ
・オマエはつまらんな
・矜持も未来も!!おまえの全てを捧げて!!俺に寄り縋ろうと!!何も救えないとは!!惨めだなぁ!!
・言ったはずだぞ、二度はないと
・いい、それでいい
・1秒やる。どけ
・群れとしての人間、群れとしての呪い、寄り合いで自らの価値を計るから皆弱く矮小になっていく
・誇れ、オマエは強い
おわりに
以上で、宿儺の基本情報や実在する元ネタ、術式、領域展開の考察を終了いたします。
他の記事では、呪術廻戦の最強キャラランキングや、領域展開の掌印の元ネタ一覧なども作っています。
また、各キャラの解説&考察は以下です。
<東京校>
虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇、乙骨憂太、禪院真希、パンダ、狗巻棘、秤金次、夏油傑、五条悟、七海建人、日下部篤也、冥冥、九十九由基、家入硝子
<その他の味方>
来栖華(天使)、伏黒津美紀、天元、脹相、禪院直毘人
<死滅回游泳者>
万、鹿紫雲一、日車寛見、高羽史彦、大道鋼、三代六十四
是非ご一読ください!!