エルデンリングDLCで追憶をドロップするボスの一人が「指の母、メーテール」です。
この記事では、指の母メーテールについて解説&考察していきます。
メーテールとは
メーテールは全ての二本指とユビムシの母であることが以下のテキストからわかります。
指の母の追憶
全ての二本指、そしてユビムシの母は
大いなる意志の輝ける娘にして
狭間に落ちた、最初の流星であった
狭間の地では確かに複数の二本指が存在していますが、それらが全てメーテールが生み出したとするとなかなかに衝撃の事実です。
しかし、ユミルもユビムシを召喚することができることを考えると、「全ての二本指、そしてユビムシの母」という事実はちょっと納得できません。
おそらく、「直接の母ではないが、ユビムシの祖先なので血は繋がっている」という意味だと思われます。
流星
先程のテキストに記載されている通り、メーテールは「狭間に落ちた、最初の流星」です。
大いなる意志は狭間の地に干渉する際にしばしば「流星」を使用することが以下のテキストからわかります。
エルデの流星
かつて、大いなる意志は
黄金の流星と共に、一匹の獣を狭間に送り
それが、エルデンリングになったという
暗黒の落とし子の追憶
遥か彼方、光の無い暗黒で生まれた星の異形
それはかつて、永遠の都を滅ぼし
彼らから空を奪った、悪意ある流星である
メーテールは、エルデの獣やアステールよりも前に狭間の地に落ちたと考えると、黄金樹ができる前から狭間の地にいたことがわかります。
かなりの狭間の地の初期メンですね。
大いなる意志に棄てられた
メーテールは大いなる意志に捨てられたことが以下のテキストからわかります。
母の杖
自らを指の母に擬した、ユミル卿の杖
その身体に尾指なき彼の代替物
指の魔術を強化する
小宇宙を模したであろう水晶球は
だが、波動を受信することはない
大いなる彼方の杖
指の母、メーテールの尾指と
その指の捧げ持つ小宇宙を杖としたもの
魔術と祈祷、両方の触媒となる
母は、大いなる意志の波動を受信していた
壊れ、棄てられた後も、ずっとそれを待ち続けた
儚い小宇宙
大司祭、ユミル卿の指の魔術
秘匿された神秘のひとつ
対象の足元から小宇宙の似姿を生じる
それは一度だけ波打ち、弾けて消える
タメ使用で強化される
壊れ、棄てられた者は
それと知ってなお、儚い似姿に縋る
なんと哀れなことだろうか
大いなる意志が二本指を捨てたことは本編でも触れられていました。
指読みのエンヤ
…指様が、止まってしまわれた
起こるべきでないことが起き、迷われ、大いなる意志と交信しているのじゃ
交信が終われば、指様はまた、お主たちに言葉を、指の導きをもたらす
…だがそれは、数千、数万の日が経った先になるだろう
私はいいさ。だがあんたたちは、とても待てやしないだろう
…さあて、どうしたものだろうね…
こちらの大いなる意志の記事で詳しく解説していますが、大いなる意志は宇宙空間を漂っている形なき存在であると考えられます。
大いなる意志は宇宙空間を漂っているため、上記テキストで「波動を受信」という言葉が使われていると考えられます。
棄てられた理由
さて、ここで気になるのは、「なぜ大いなる意志はメーテールらを捨てたのか」という点です。
手掛かりとして、上記おける「壊れ、棄てられた」というテキストが挙げられます。
つまり、「メーテールが壊れたから棄てられた」と解釈できます。
ではなぜメーテールは壊れたのでしょうか?
以下で仮説を考えてみます。
仮説1:指殺しの刃
メーテールが指殺しの刃で切り付けられていたことを示唆するテキストが本編に登場していました。
指輪指
重い指輪を幾つもつけた、大指の槌
ユビムシの祖から、切り取られたとされる
それは、古い冒涜の遺産であり
まだ生を残し、僅かに生温かい
上記テキストの「ユビムシの祖」とはメーテールのことだと考えられます。
ここではおそらく、ラニが二本指を殺害した使用した「指殺しの刃」が使われたのだと推察されます。
指殺しの刃
永遠の都、ノクローンの秘宝
遺体から生まれたとされる刃
永遠の都の大逆の証であり
その滅びを象徴する、血濡れた呪物
運命なき者には振るうことはできず
大いなる意思と、その使いたちを
傷つけることができるという
したがって、メーテールは指殺しの刃で傷つけられたことで壊れたという可能性が考えられます。
仮説2:黄金律から外れた
メーテールは黄金律から外れたことで、大いなる意志から見捨てられた可能性が考えられます。
エルデンリングの世界観では、「壊れた」という表現は「黄金律から外れた」という意味で使用されることがあります。
二本指の言葉
偉大なるエルデンリングは、黄金の律
それは世界を律し、生命は祝福と幸福を謳歌する
だが、それは砕かれてしまった
律の砕けは、許されぬ大過。それは当然の報いをもたらし…
今や世界は、生命は、どうしようもなく壊れている
呪いと不幸が蔓延っているのだ
だが、大いなる意志は、世界と生命を見捨てない
お主たち褪せ人に、祝福の導きをもたらし、使命を与えたのだ
しかし、こちらのユミルに関する記事で詳しく解説していますが、メーテールを管理しているユミルは「黄金律」ではなく「冷たい夜の律」を信仰していると考えられます。
したがって、メーテールも黄金律から冷たい夜などの他の律に乗り換えたことで、大いなる意志に見捨てられてしまった可能性が考えられます。
名前の元ネタ
メーテール(Metyr)の名前の由来は「Meteor(流星)」なのではないかと推察されます。
パッと見でわかるように、「Metyr」と「Meteor」でスペルがかなり似ています。
また、メーテールの追憶にも「流星」という言葉が使われています。
指の母の追憶
全ての二本指、そしてユビムシの母は
大いなる意志の輝ける娘にして
狭間に落ちた、最初の流星であった
ただし、英語版では「流星」は「shooting star」となっています。
Remembrance of the Mother of Fingers
The mother of all Two Fingers and Fingercreepers was in turn a magnificently gleaming daughter of the Greater Will, and the first shooting star to fall upon the Lands Between.
おわりに
以上で指の母メーテールに関する考察を終了いたします。
また、エルデンリングはストーリーの解説が極端に少ないので全貌が把握しにくいですよね。
そこで他の記事では、エルデンリングの全エンディングの解説や、エルデンリングのストーリー全体の解説などもしています。
また、一覧は以下です。
<神・王・女王>
大いなる意志、二本指・三本指、エルデの獣
マリカ・ラダゴン、ゴッドフレイ&ホーラ・ルー、満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス、宵眼の女王
<デミゴッド>
聖樹のミケラ、腐敗のマレニア
魔女ラニ、星砕きのラダーン、冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン、血の君主モーグ、忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック
<NPC>
メリナ、聖女トリーナ
死衾の乙女フィア、忌まわしき糞喰い、輝ける金仮面、百智卿ギデオン
シャブリリ、ハイータ
魔術師セレン、魔術教授セルブス、エンシャ、ネフェリ・ルー
タニス、ラーヤ
ブライヴ、イジー
白面のヴァレー、背律者ベルナール、血の狩人ユラ
しろがねのラティナ、アレキサンダー、ディアロス、トープス、ミリセント&ゴーリー、円卓の騎士ヴァイク、ヒューグ、ローデリカ、亜人のボック、死を狩る者D、パッチ、ロジェール、ゴストーク、ケネス・ハイト、復讐者エドガー
<ボス・敵>
黒き剣のマリケス、神肌の使徒、巨人、ラダゴンの赤狼、アステール、祖霊の王
白王・黒王、しろがね人、銀の雫、死儀礼の鳥、ミミズ顔
<その他重要な要素>
エルデンリング、黄金律、褪せ人、忌み子、坩堝、死のルーン、破砕戦争、陰謀の夜、エンディング
<DLC>
影の地、神の門
串刺し公メスメル、双月の騎士レナーラ、蕾の聖女ロミナ、宿将ガイウス、指の母メーテール、暴竜ベール、神獣獅子舞、黄金カバ、泥濘の騎士、指の母ユミル
針の騎士レダ、落葉のダン、ティエリエ、純血騎士アンスバッハ
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