大いなる意志と外なる神の正体を考察 [エルデンリング]

外なる神 エルデンリング

ELDEN RINGの中でも最も謎に包まれている存在が「大いなる意志」と「外なる神」です。

大いなる意志と外なる神は、ゲーム中ではテキストのみの登場となっておりその姿形は全くの不明です、、、、

そこでこの記事では大いなる意志と外なる神の正体について考察していきます。

基本情報

まずは、大いなる意志と外なる神の基本情報についてまとめていきます。

大いなる意志とは

大いなる意志の基本情報は以下の通りです。

大いなる意思
狭間の地エルデの獣を送り込む
アステールを使って永遠の都を滅ぼす
二本指を使役している

大いなる意志が狭間の地エルデの獣を送り込んだことは「エルデの流星」のテキストに記載されています。

エルデの流星
かつて、大いなる意志は
黄金の流星と共に、一匹の獣を狭間に送り
それが、エルデンリングになったという

また、大いなる意志がアステールを使って永遠の都を滅ぼしたことは以下のテキストからわかります。

暗黒の落とし子の追憶
遥か彼方、光の無い暗黒で生まれた星の異形
それはかつて、永遠の都を滅ぼし
彼らから空を奪った、悪意ある流星である

ノクス僧装備
太古、大いなる意志の怒りに触れ
地下深くに滅ぼされた、ノクスの民は
偽りの夜空を戴き、永遠に待っている
王を。星の世紀、夜の王を

アステール

また、大いなる意志が二本指を使役していることは「性急な回復」のテキストに記載されています。

性急な回復
巫女たちは、二本指に仕えている
褪せ人に祝福の導きをもたらした
大いなる意志の使いに

以上が大いなる意志の基本情報です。

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外なる神とは

外なる神として存在が示唆されているのは以下の通りです。

外なる神(外なる神の名称は筆者がつけたもの)
・外なる腐敗の神
・外なる死の神
・外なる火の神

まず、外なる腐敗の神についてはその存在が複数のテキストで示唆されています。

断片地図:腐れ湖
エインセル河の下流に広がる腐れ湖は
外なる神の一体、その神性の
封印の地であったという

蠍の針
大蠍の針を刃となした短剣
朱い腐敗の毒が滴っている
封じられた、外なる神の遺物を用いた
異教の祭具であるという

無垢金の針
繊細に紡がれた無垢金の針
だが、それは真ん中から折れてしまっている
外なる神の干渉を避けるための呪具であり
不治の宿痾、腐れ病を抑えるという

朱い腐敗といえばマレニアですが、彼女は外なる腐敗の神が選んだ腐敗の女神なのではないかと推察されます。

外なる死の神については「双鳥のカイトシールド」のテキストでその存在が示唆されています。

双鳥のカイトシールド
色鮮やかな双鳥が描かれた盾
それは、外なる神の使いであり
死の鳥たちの母でもあるという

上テキストの「死の鳥」とは「死儀礼の鳥」のことを指していると考えられるため、死儀礼の鳥は外なる死の神によって使役されていると考えられます。

これは、ある意味で大いなる意志と二本指の関係に似ているのかもしれません。

死儀礼の鳥

外なる火の神の存在は三本指関連から推察されます。

三本指と二本指は五本指から派生した存在であることを考えると、三本指も何かしらの存在に使役されていると考えられます。

そして三本指は狂い火に関連していることを考えると、三本指を使役しているのは外なる火の神であると考えられます。

他にも根拠はあります。

まず、先ほど紹介した「蠍の針」のテキストから「外なる神=異教」であることがわかります。

蠍の針
大蠍の針を刃となした短剣
朱い腐敗の毒が滴っている
封じられた、外なる神の遺物を用いた
異教の祭具であるという

そして、「狂い火=異教」であることが「放浪商人装備」のテキストから推察されます。

放浪商人装備
かつて、大商隊として栄えた商人たちは
異教の疑いにより、一族郎党捕らえられ
地下深くに生き埋めとなった
そして彼らは、絶望の呪詛を唱え
狂い火を呼んだ

したがって、「狂い火=外なる神」であると考えれます。

さらに言うと、モーグが交信している外なる神も、この外なる火の神であると考えられます。

モーグ

これは、モーグが交信している外なる神が炎に関連していることから推察されます。

モーグウィンの聖槍
それは、呪われた血に力を与える
外なる神との交信の祭具でもある
真実の母は、傷を望んでいるのだ

血授
地の底で、傷を望む真実の母に見えた時
モーグの呪われた血は、炎となった
そして彼は、生まれついた穢れを愛したのだ

「モーグウィンの聖槍」からモーグの真実の母が外なる神であり、「血授」のテキストから真実の母がモーグに炎の力を与えていることがわかります。

したがって、モーグが交信している外なる神は火に関連していることがわかります

さらに、モーグウィン王朝には火の巨人が所持していたドラと同じ紋様の石板が多数転がっています。

これは、モーグが交信していた外なる神が、火の巨人が力を借りた悪神と同一であることを示唆していると考えられます。

火よ、焼き尽くせ!
火の巨人は、悪神の力を借りてなお敗れた
それは、永遠の火守りとして生き続ける
孤独な呪いの終わりでもあった

以上の状況から、火の巨人が力を借りた悪神と、モーグが交信していた外なる神と、三本指を使役している外なる神は全て「外なる火の神」なのではないかと推察されます。

以上が外なる神に関する基本情報です。

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大いなる意志の正体

結論を先に言うと、大いなる意志の正体は宇宙に存在する「意志」だけの存在であると考えられます。

まず、多いなる意志が宇宙に存在していることは、指読みのエンヤの以下のセリフから推察されます。

指読みのエンヤ
…指様が、止まってしまわれた
起こるべきでないことが起き、迷われ、大いなる意志と交信しているのじゃ
交信が終われば、指様はまた、お主たちに言葉を、指の導きをもたらす
…だがそれは、数千、数万の日が経った先になるだろう

上のセリフ中にある「交信」というワードですが、これは地上と宇宙間で通信するときに使われるイメージです。

また、交信にかかる時間も「数千、数万の日」とあることから、大いなる意志は狭間の地からだいぶ離れた位置にいると考えられます。

また、神授塔がかなり高く設計されており、その最上階に二本指が配置されているのも、宇宙に存在する大いなる意志との交信を行うためであると解釈できます。

マップ

したがって、大いなる意志は宇宙に存在していると考えられます。

そして最初に述べた通り、大いなる意志とはまさに「意志」だけの存在であると考えられます。

まず、ELDEN RINGの世界観では生命は肉体と魂と意志で構成されていると考えられます。

肉体と魂、意志の関係

肉体と魂と意志の関係についてはこちらの記事で考察しています。

大いなる意志はその名の通り「意志」だけの存在であると考えると、作中で大いなる意志の姿形が描写されていなかったことに合点がいきます

また、「意志」だけの存在であるからこそ他人の意志にも干渉することができるのではないでしょうか。

イジーの鏡兜
それは、大逆に従う者の装束であり
大いなる意思と、その使いたる指の
あらゆる干渉を跳ね除けるという
イジーは恐怖していたのだ
自らの裏切りを

ゲーム中では「意志」だけの存在は他には確認されておらず、「意志」だけの存在はおそらく最上位者を表すのではないかと考えられます。

以上の考察から、大いなる意志とは宇宙に存在する「意志」だけの存在(=最上位者)であると考えられます。

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外なる神の正体

外なる神のモチーフとなっているのはクトゥルフ神話だと考えられます。

というのも、クトゥルフ神話には「外なる神(outer gods)」という、エルデンリングの「外なる神(outer gods)」と全く同じ言葉が存在しています。

クトゥルフ神話における「外なる神(outer gods)」とは以下の通りです。

外なる神(クトゥルフ神話)
宇宙創造、下手をしたらビッグバンの前の宇宙空間に漂っていた存在。
もしくはビッグバンそのものかもしれない人の想像することができる次元を超えた存在。
彼らは肉体を持たない超自然的存在や純粋なエネルギーの塊であることが多いといわれ、旧支配者(the Great Old Ones)と呼ばれる存在ですらひれ伏すばかりである。
外なる神から人間に干渉することはほとんどないといわれているが、人間から自ら召喚を行なったり、ニャルラトホテプ(Nyarlathotep)という存在は別である。
人智の及ばぬ存在。その断片を少しでも覗き込むことは実に危険なことである。
ニコニコ大百科より

要するにクトゥルフ神話における「外なる神」とは、肉体を持たずに宇宙空間に漂っている存在です。

これは、先ほど説明した大いなる意志の特徴にも、ELDEN RINGにおける外なる神の特徴にも当てはまると思われます。

実際、「青い踊り子」の英語のテキストから、腐敗の神が腐敗という概念そのもの(an ancient god — a god that was Rot itself)であることが推察できます。

Blue Dancer Charm
The dancer in blue represents a fairy, who in legend bestowed a flowing sword upon a blind swordsman. Blade in hand, the swordsman sealed away an ancient god — a god that was Rot itself.

そして先ほど、大いなる意志に触れるためには「交信」が必要であると説明しましたが、外なる神に触れる際にも「交信」が必要であることが「モーグウィンの聖槍」のテキストに記載されています。

モーグウィンの聖槍
それは、呪われた血に力を与える
外なる神との交信の祭具でもある
真実の母は、傷を望んでいるのだ

実際、モーグが「ニーヒル」と叫びながら外なる神と交信する時や、火の巨人が自らの足を供物にして悪神(=外なる火の)の力を借りる際には、天から力を得ているような描写がなされています。

また、悪神の力を借りた火の巨人の目には木星と思われる星が描かれています。

引用元参考元

これは、悪神が宇宙に存在していることを示唆しています。

また、外なる神が宇宙に存在していると考えると、腐敗の神の祭壇やウル王朝、永遠の都などが地下深くに滅ぼされたことにも説明がつきます。

要するに、地下深くに埋めてしまえば宇宙に存在する外なる神と交信しにくくなるというわけです。

確かによくよく考えたら、「地下深くに滅ぼす」って若干違和感がありましたよね、、、、

以上の状況から、外なる神はおそらくクトゥルフ神話をモチーフにしており、大いなる意志と同様に宇宙空間に存在する意志だけの存在(=最上位者)なのではないかと考えられます。

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おわりに

以上で大いなる意志と外なる神の正体に関する考察を終了いたします。

また、エルデンリングはストーリーの解説が極端に少ないので全貌が把握しにくいですよね。

そこで他の記事では、エルデンリングの全エンディングの解説や、エルデンリングのストーリー全体の解説などもしています。

また、他の考察一覧は以下です。

<神・王>
大いなる意志二本指・三本指エルデの獣マリカ・ラダゴンゴッドフレイ&ホーラ・ルーレナラプラキドサクス

<デミゴッド>
ラニラダーンライカードミケラマレニアゴッドウィンモーグモーゴットゴドリック

<NPC>
メリナフィア糞喰い金仮面シャブリリハイータギデオンラティナネフェリ・ルーアレキサンダーディアロスセレンセルブスエンシャトープスミリセント&ゴーリーヴァイクヒューグローデリカボックブライヴイジーDパッチタニスラーヤヴァレーユラロジェールゴストークケネス・ハイトベルナールエドガートリーナ宵眼の女王

<ボス・敵>
マリケス神肌の使徒巨人ラダゴンの赤狼アステール祖霊の王しろがね人銀の雫死儀礼の鳥ミミズ顔忌み子

<場所>
狭間の地永遠の都ファルム・アズラ円卓

<その他重要な要素>
エルデンリング黄金律褪せ人坩堝死のルーン破砕戦争陰謀の夜エンディングDLC

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出所:ELDEN RING © 2022 From Software Inc. All Rights Reserved.

この大いなる意志と外なる神に関する記事の英語版はこちらです。