肉体、魂、意志の対応関係を考察 [エルデンリング]

運命の死 エルデンリング

ラニは肉体だけの死者」
ゴッドウィンは魂だけの死者」
Dは2つの肉体と2つの意志、1つの魂を持つ」

といった表現に代表されるように、ELDEN RINGでは「肉体」、「魂」、「意志」というワードが多用されます。

したがって、ELDEN RINGの世界観を正確に理解するためには、「肉体」、「魂」、「意志」がどのような対応関係になっているのかを明らかにする必要があります。

そこでこの記事では、エルデンリングの世界観における「肉体」、「魂」、「意志」の関係について考察していきます。

「魂」、「肉体」、「意志」について

ELDEN RINGの世界観において「肉体」、「魂」、「意志」が重要であることは、複数のテキストで示唆されています。

双児装備
黄金と白銀、絡み合う双児を象った兜
分かたれぬ双児、は二人いる
二つの身体、二つの意志、そしてひとつの魂
共に起きることはなく、言葉を交わすこともない
…この鎧は望んでいるだろうか
もう一人の、Dの元にあることを

死の呪痕
月の女王ラニの、棄てた肉体に刻まれた呪痕
百足傷の欠環とも呼ばれる
呪痕は、デミゴッド最初の死に刻まれ
円環を為すはずである
だが、デミゴッド最初の死者は二人あり
呪痕は2つの欠環となった
ラニは、肉体だけの最初の死者であり
故に死王子は、魂だけの最初の死者なのだ

写し身の雫の遺灰
召喚者の姿を模倣し、戦う霊体
ただし、その意志までは模倣できない
永遠の都が、王を創らんとした遺物である

このように、様々な場面で「肉体」、「魂」、「意志」というワードが使用されています。

さて、この「肉体」、「魂」、「意志」の関係ですが、結論を先に言うと、エルデンリングの一般的なキャラクターは、「肉体」の中に「魂」があり、その下の階層に「意志」があると考えられます。

また「肉体」、「魂」、「意志」の役割は以下の様になっていると考えられます。

肉体:器
魂:エネルギー
意志:司令塔

スマホで例えるなら、肉体が本体、魂がバッテリー、意志が使用者に対応しています。

この基本的な対応関係に基づき、ELDEN RINGの様々なキャラクターの「肉体」と「魂」、「意志」の構図をまとめた図は以下です。

それぞれについて考察していきます。

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ゴッドウィン

ゴッドウィンは「魂だけの死者」とあることから、肉体と意志のみの存在であると考えられます。

死の呪痕
ラニは、肉体だけの最初の死者であり
故に死王子は、魂だけの最初の死者なのだ

ゴッドウィンの死体

ゴッドウィンが肉体と意志だけの存在であると解釈すると、フィアの行動にも納得がいきます。

まず、フィアの能力は魂(=生きる力)と意志を回収することであることが、以下の発言から推察されます。

フィア
英雄様、ほんの一時、私に抱かれてくれませんか
貴方の生きる力、意志を、私に分けて欲しいのです
そうすることで私は、英雄の温もりを知り

そして、フィアは主人公らの生きる力をもとにしてゴッドウィンを蘇らせようとしていました。

フィア
…お別れですね、貴方
…でも私は、満足しているのです
押し付けられた遺体でなく、自らの意志でゴッドウィンと同衾し
…子を宿すのですから
それに、その子はきっと、貴方の温もりを継いでいる
死衾の乙女として生まれ、これ以上の幸福があるでしょうか

フィア
…私はもうすぐ、ゴッドウィンと同衾します
そして、きっと宿すでしょう
黄金の王子にしてデミゴッド最初の死者たる彼の、再びの生を
死に生きる者たちのための、ルーンを
貴方に、お願いしたいのです
私の子を、ルーンを掲げ、王になってはもらえませんか
死に生きる者たち、その有り様を許す
我らの、エルデの王に

以上の話をまとめると、フィアはゴッドウィンの「意志」と主人公らの「魂」と自らの肉体(=子)を使って、ゴッドウィンに「偉大な生」を与えようとしていたのだと考えられます。

しかし、黄金律においては肉体の死(=肉体と意志の分離)が認められていないため、フィアゴッドウィンの意志を回収できなかったのだと考えられます。

黄金律

そこで、フィア黄金律に対して「死の回帰」を実現させようとしていました。

死王子の修復ルーン
死衾の乙女、フィアが宿したルーン
エルデの王が、壊れかけのエルデンリングを掲げる時
その修復に使用できる
それは、2つの欠環が合わさった聖痕であり
死に生きる理を、律の一部とするものである
黄金律は、運命の死を取り除くことで始まった
ならば新しい律は、死の回帰となるであろう

そこでフィアは、黄金律に対して(肉体の)死を回帰することによってゴッドウィンの意志を回収し、主人公らの魂と自らの肉体と融合することでゴッドウィンを蘇らせようとしていたと解釈できます。

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ラニ

ラニは「肉体だけの死者」とあることから、魂と意志のみの存在であると考えられます。

死の呪痕
ラニは、肉体だけの最初の死者であり
故に死王子は、魂だけの最初の死者なのだ

ラニは、魂(≒ エネルギー)と意志(≒ 司令塔)だけの存在であることは、ラニの移動手段からも推察されます。

ラニは思念体のように移動できるのは、ラニが肉体を持たない魂と意志から成る存在であるためだと考えられます。

また、ラニが魂を宿した人形(=肉体)が二本指の殺害現場にいることも、ラニが本来は魂と意志だけの存在であることを裏付けています。

二本指を殺したラニ

以上の考察から、ラニは魂と意志のみの存在であると考えられます。

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マリカとラダゴン

マリカとラダゴンの肉体と魂、意志の対応関係は以下であると考えられます。

マリカとラダゴン

まず、マリカとラダゴンが1つの肉体であることは、ラスボス戦のムービーで同じ肉体からマリカとラダゴンが入れ替わっている描写からわかります。

そして、マリカとラダゴンが2つの意志を持っていることは「完全律の修復ルーン」で示唆されています。

完全律の修復ルーン
金仮面卿が見出したルーン
エルデの王が、壊れかけのエルデンリングを掲げる時
その修復に使用できる
それは、黄金律を完全にせんとする
超越的視座のルーンである
現黄金律の不完全は、即ち視座の揺らぎであった
人のごとき、心持つ神など不要であり
律の瑕疵であったのだ

上テキストの「視座の揺らぎ」が、マリカとラダゴンのそれぞれの意志に対応しているのだと考えられます。

魂が2つあることは、マリカとラダゴンが元々は別の人物であったことや、マリカの魂と意志だと思われるメリナが存在していることなどから推察されます。

以上の考察から、マリカとラダゴンは1つの肉体と2つの魂、2つの意志を持った存在であると考えられます。

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D

Dの肉体と魂、意志の対応関係は以下であると考えられます。

D

Dの肉体と魂、意志の対応関係は「双児装備」のテキストに記載されているのでわかりやすいです。

双児装備
黄金と白銀、絡み合う双児を象った兜
分かたれぬ双児、は二人いる
二つの身体、二つの意志、そしてひとつの魂
共に起きることはなく、言葉を交わすこともない
…この鎧は望んでいるだろうか
もう一人の、Dの元にあることを

そして重要なのが、「共に起きることはなく、言葉を交わすこともない」というテキストです。

Dには兄と弟がいるのですが、兄は普通に活動しているのに対し、弟は常に眠っているという点です。

つまり、エルデンリングの世界観における眠りとは魂がない状態を反映していると考えられます。

「眠り=魂のない状態」を反映していると解釈すると、ロジェールが眠るように死んでいったことも理解できます。

ロジェールは、ゴッドウィンの遺体に近づきすぎたせいで魂を殺す攻撃を受けたため、眠る様に死んでいったと考えられます。

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遺灰と怨霊について

肉体と魂、意志の対応関係を考えることで、例えば遺灰と怨霊についても理解することができます。

遺灰とは灰(=肉体)に霊体(=魂+意志)を宿らせたものであり、怨霊とは霊体(=魂+意志)に呪いが宿った存在であると考えられます。

まず、遺灰とは霊炎で骨を焼いた後の灰であると考えられます。

霊炎

ここで、霊炎は肉体(=骨)を焼くことで、魂と意志を取り出す役割があると考えられます。

また、取り出した魂と意志は迷うという性質があるため、音などを使って導く必要があります。

ティビアの呼び声
古来、死者は迷う者であり
先導が必要なのだ

そして、この魂と意志を導くアイテムが「霊呼びの鈴」であると考えられます。

つまり、霊呼びの鈴を使って霊体(=魂+意志)を灰(=肉体)に宿らせたものが遺灰の正体であると考えられます。

そして、霊炎によって取り出した魂と意志に呪いが宿っていた場合に怨霊が生まれることが以下のテキストで示唆されています。

呪霊呼びの鈴
呪霊とは、呪われて死んだ怨霊であるという

怨霊壺
古い死の呪術が施されている
古い時代、死は霊炎に焼かれた
怨霊はその燃え滓であるという

古き死の怨霊
死に仕える者たちの魔術
大量の、追いすがる怨霊たちを呼ぶ
タメ使用で強化される
それは、死の鳥が
霊炎の内から掻き出すという
古き死の燃え滓である

したがって、怨霊とは霊体(=魂+意志)に呪いが宿った存在であると考えられます。

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おわりに

以上で肉体、魂、意志の対応関係に関する考察を終了いたします。

この対応関係に注目することで、エルデンリングの他の様々な事象も説明がつくようになるのではないでしょうか。

また、エルデンリングはストーリーの解説が極端に少ないので全貌が把握しにくいですよね。

そこで他の記事では、エルデンリングの全エンディングの解説や、エルデンリングのストーリー全体の解説などもしています。

また、一覧は以下です。

<神・王・女王>
大いなる意志二本指・三本指エルデの獣
マリカ・ラダゴンゴッドフレイ&ホーラ・ルー満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス宵眼の女王

<デミゴッド>
聖樹のミケラ腐敗のマレニア
魔女ラニ星砕きのラダーン冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン血の君主モーグ忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック

<NPC>
メリナ聖女トリーナ
死衾の乙女フィア忌まわしき糞喰い輝ける金仮面百智卿ギデオン
シャブリリハイータ
魔術師セレン魔術教授セルブスエンシャネフェリ・ルー
タニスラーヤ
ブライヴイジー
白面のヴァレー背律者ベルナール血の狩人ユラ
しろがねのラティナアレキサンダーディアロストープスミリセント&ゴーリー円卓の騎士ヴァイクヒューグローデリカ亜人のボック死を狩る者Dパッチロジェールゴストークケネス・ハイト復讐者エドガー

<ボス・敵>
黒き剣のマリケス神肌の使徒巨人ラダゴンの赤狼アステール祖霊の王
白王・黒王しろがね人銀の雫死儀礼の鳥ミミズ顔

<場所>
狭間の地永遠の都ファルム・アズラ円卓

<その他重要な要素>
エルデンリング黄金律褪せ人忌み子坩堝死のルーン破砕戦争陰謀の夜エンディング

<DLC>
影の地神の門
串刺し公メスメル双月の騎士レナーラ蕾の聖女ロミナ宿将ガイウス指の母メーテール暴竜ベール神獣獅子舞黄金カバ泥濘の騎士指の母ユミル
針の騎士レダ落葉のダンティエリエ純血騎士アンスバッハ

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