魔術師セレンの正体を考察 [エルデンリング]

セレンエルデンリング

ELDEN RINGのNPCで「魔術師セレン」という人物がいます。

輝石の魔術の使い手のようですが、「輝石の魔術ってなに?」という疑問をお持ちかと思います。

そこでこの記事では、魔術師セレンの正体について詳しく考察していきます。

元レアルカリアの魔術師

魔術師セレンは元レアルカリアの魔術師です。

セレンがレアルカリアを追放されたことは、セレン自身が以下のように語っています。

セレン
私は、レアルカリアの学院を追放されている
忌避すべき、異端の魔女というわけだ

ここで「なんでセレンはレアルカリア学院を追放されたの?」という疑問が湧きますよね。

セレンがレアルカリア学院を追放された理由は、輝石魔術の源流の復興を目指したためであるとセレン自身が語っています。

セレン
私が、レアルカリアの学院を追放されていることは、覚えているな
その理由は、私が輝石魔術の源流を、その復興を志したからだ
カーリアの王家を受け入れ、骨抜きとなった衒学ではなく
禁忌なき、真摯な探求としての輝石魔術を、私は望んでいるのだ
…そのためには、厭う犠牲などないとまでにな

輝石魔術はレアルカリアの魔術師が普通に使っているものですが、セレンが復興を志した「輝石魔術の源流」とはなんでしょうか?

セレンのセリフから「輝石魔術の源流」とは「禁忌なき、真摯な探求としての輝石魔術」ということがわかりますが、この「禁忌」とはなんなのでしょうか?

以下で考察していきます。

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輝石魔術の源流とは

結論を先に言ってしまうと、輝石魔術の源流とは魂と石を融合して輝石とする魔術のことであると考えられます。

そしてこの「生命を輝石に変える」ことこそが、先ほどのセレンの発言にあった「禁忌」にあたると考えられます。

リアルな世界でも生命を人工的に操作することは禁忌とされていますし、ゲーム中でも、レアルカリア学院にいるレナラの「産まれ直しの術」は許されぬ術であるとミリエルも語っていました。

したがって、この禁忌の魔法に取り憑かれてしまったため、セレンはレアルカリアを追放されてしまったと考えられます。

輝石魔術の源流が魂と石を融合して輝石に変える魔術であるということは、「セレンの原輝石」のテキストから推察されます。

セレンの原輝石
魔術師セレンの体内にあった輝石
半ば生体化し、血管の類が見て取れる
原輝石とは、すなわち魔術師の塊である
相性の良い、新しい体に移植すれば
セレンは再び蘇るだろう

またセレンを倒そうとしている騎士ジェーレンという人物は以下のように語っています。

ジェーレン
…あの女は、塊の魔女
源流思想に耽り、数えきれぬ魔術師をその手にかけた
レアルカリアの学院史上、最悪の厄災だったのだ

以上のジェーレンのセリフから、セレンが輝石魔術の源流を研究するためにたくさんの魔術師を殺害したことがわかります。

セレンはまともな知的キャラの振りをして、やっていることは外道のそれでしたね、、、、

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最期は魔術師球に

先ほどのジェーレンの発言で、「…あの女は、塊の魔女」という台詞がありました。

輝石魔術の源流は魂を輝石化した後に融合(塊化)させることもできると考えられます。

これは、下写真のようにセレンが最期に塊の姿になってしまうことから推察されます。

この塊は「魔術師球」と呼ばれる物です。

魔術師球のタリスマン
魔術師球と呼ばれる
学院の悪夢を象ったタリスマン
魔術の威力を高める
輝石魔術には、源流という禁忌がある
魔術師を集めて星の種となす
源流では、これは探究の一手段なのだ

さらに考察すると、魔術師球の状態は、エルデンリングの世界観で言うところの「坩堝」であると考えられます。

坩堝とは黄金樹の原初に見られたような生命が混じりあった状態であり、さらに坩堝は星から生まれたと考えられています(詳細は坩堝に関する考察記事に記載しています)。

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アズールとルーサット

また、輝石魔術の源流の大魔道士であり、セレンの師匠として登場するのが、アズールとルーサットという人物なのですが、彼らの体も大部分が輝石に置き換わってしまっています。

おそらく輝石魔術の源流を使用して、自らの体を輝石へと原点回帰させただと考えられます。

例えば「アズールの輝石頭」のテキストには以下のように記載されています。

アズールの輝石頭
脳を頭蓋ごと置き換えたそれは
主から切り離された今、ほぼ死んでおり
アズールの源流魔術の威力を高めるが
消費FPも増加してしまう

「ほぼ死んでおり」という表現にもあるように、輝石魔術の源流による生命の原点回帰が完璧ではないことがわかりますね。

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ラダーンと関連

セレンはラダーンと関連があると考えられます。

星砕きのラダーン

関連するセレンのセリフは以下です。

セレン
…星が動き出した時、我が運命もまた動きはじめた

セレン
そして我ら落とし子は、いつか輝ける、星の子となるだろう

セレン
輝石は星の琥珀であり、魔術とは、星と、その生命の探求なのだと

星に関連するセリフをピックアップしました。

というのも星の運命を封印していたのがラダーンであるからです。

星砕きの伝承
デミゴッドで最も強いとされた英雄は
降る星に一人で挑み、これを砕き
以来、星の運命は封印されたという

また、先ほど登場したセレンの敵であるジェーレンはラダーンの部下であったことが、ジェーレンの装備のテキストからわかります。

奇矯騎士のフード
ジェーレンは、将軍ラダーンの客将であり
互いに「名誉の死」を約束したという

イジー
…ジェーレンとは、また懐かしい名前ですな
彼は、ラダーン将軍の麾下に参じる前は、カーリア王家の客人だったのですよ
…優れた剣士でしたが、奇矯でもありました

以上の状況から、ラダーンとセレンには何かしらの関係があると考えられます。

結論をいうと、星の運命とは星(=魂)が地上に降ってくることで生まれる生命のサイクル(=夜の律)のことです。

夜の律

夜の律では、星の動きによって生命が循環するため、星の動きを止められることは律の封印(=星の運命の封印)を意味するのだと考えられます。

したがって、ラダーンによって星の運命(=セレンの運命)が封じられていたと解釈できます。

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おわりに

以上で魔術師セレンの考察を終了いたします。

ELDEN RINGはストーリーの解説が極端に少ないので全貌が把握しにくいですよね。

そこで他の記事では、ELDEN RINGのストーリー全体の解説や、全エンディングの解説などもしています。

また、他の考察一覧は以下です。

<神・王>
大いなる意志二本指・三本指エルデの獣マリカ・ラダゴンゴッドフレイ&ホーラ・ルーレナラプラキドサクス

<デミゴッド>
ラニラダーンライカードミケラマレニアゴッドウィンモーグモーゴットゴドリック

<NPC>
メリナフィア糞喰い金仮面シャブリリハイータギデオンラティナネフェリ・ルーアレキサンダーディアロスセレンセルブスエンシャトープスミリセント&ゴーリーヴァイクヒューグローデリカボックブライヴイジーDパッチタニスラーヤヴァレーユラロジェールゴストークケネス・ハイトベルナールエドガートリーナ宵眼の女王

<ボス・敵>
マリケス神肌の使徒巨人ラダゴンの赤狼アステール祖霊の王しろがね人銀の雫死儀礼の鳥ミミズ顔忌み子

<場所>
狭間の地永遠の都ファルム・アズラ円卓

<その他重要な要素>
エルデンリング黄金律褪せ人坩堝死のルーン破砕戦争陰謀の夜エンディングDLC

そして、「フロム以外の死にゲーも挑戦してみたいよ!!」って方は、以下のゲームがおすすめです。

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出所:ELDEN RING © 2022 From Software Inc. All Rights Reserved.

Comments

  1. Z より:

    とてもわかりやすく考察を書いて頂きありがとうございます。
    いつも楽しく読ませて頂いています。
    全くの予想になってしまうのですが、ラダーンが重力魔法を修めた際に教えた魔術師が居たと思うので、その魔術師をも手に掛けたんじゃないかなと予想していました。
    関連したテキスト等は見つけていないので、今後見つけたらご報告できたらとおもいます。

    • 管理人 より:

      コメントありがとうございます!!
      面白い考察だと思います!!
      ラダーンに魔法を教えた人物は「重力弾」のテキストによると「石肌の白王」という人物のようです。
      白王については調べても情報が少なかったのですが、セレンの最期の姿が石の肌っぽかったので、何かしら関連しているのかもしれません。
      こちらも情報を見つけたら更新していきます!!

  2. きんshすdb より:

    客将は部下ではありません
    イジーが語るセレンの話が抜けています

    • 管理人 より:

      コメントありがとうございます。
      確かにおっしゃる通りでした。
      イジーの話を載せる方が適切でした。
      追記いたします。

  3. S より:

    他の記事も含め、考察を楽しく読ませていただいています。

    質問させていただきたいです。
    セレンは最後に魔術師球になりましたが、アズールとルーサットの核を奪ってまで行ったのが『普通の魔術師球になる(喋れはしますが…)』なのは何故なのでしょうか。

    彼女は他の魔術師を塊にしていたらしい事は分かるので、研究の一環としてももっと別の事をしないと意味が無いように思えます(追試と言う点でもすでに行ってる研究でしょうし)
    主人公に対し、王になれなかった時に帰ってこいとも言っているので魔術師球になる予定もなさそうに思えます。

    そもそもなのですが、セレンの目的は『単純な魔術の探求(なさそう)』『星の種(星の子)になる(星になりたい?)』『生命の探求(星、運命の探求、いわば根源を知る事?)』どれが一番大事なのでしょうか。

    ゲーム内で出てきた文章を見ても書いてない事だとは思うのですが、最後に出されたものが魔術師球で、そもそも失敗なのか成功なのかすら分かりませんでした。

    可能ならば考えを聞かせていただきたいです。突然の質問失礼しました。

    • 管理人 より:

      コメントありがとうございます!
      鋭いご質問です、、、

      まず、セレンが魔術師球になったのが成功なのか失敗なのかですが、これは私もわからないですね、、、
      一応、私の個人的な予想としては「失敗」です。
      根拠は以下の3つです。

      1、天才魔術師のアズールとルーサットの使う輝石魔術の源流ですら完全ではない(=彼らの体が半分死んでいる)ことから、セレンの扱う輝石魔術の源流も不完全である可能性が高いため。
      2, 「見よ。カーリアの女王はもういない」と発言した後にセレンは魔術師球になるのですが、その後レナラ(=カーリアの女王)が再び出現しているため。
      3, 魔術師球になってしまうと自我が薄れるっぽいので、主人公を再び迎え入れることや、主人公からエルデンリングの秘密を聞くことが難しそうであるため。

      とは言え、どれも決定的な根拠ではないので、なんとも言えないところです、、、、
      ですので、セレンの目的を切り口にして考える方が良いのかもしれません。

      しかし、セレンの目的もおっしゃる通りいろいろ説が考えられます。
      一応、私の本命予想は「生命の探求」です。
      一番の根拠は、主人公が王になった時にエルデンリングの生命の神秘を教えてくれと頼んでいることですね。
      弟子が王になったら普通自分の願望を叶えてもらうと思うのですが、その願望が「エルデンリングの生命の神秘を教えてくれ」なので、セレンは本物の研究オタクなんじゃないかと思いました。
      本物の研究オタクだからこそ、禁忌や他人の命すらも顧みず、邪魔者は徹底的に排除していると考えるとセレンの行動も理解できます。

      対抗予想としては、セレンは夜の律を確立しようとしているのかもしれません。
      輝石魔術の源流は、永遠の都の「夜の王」に関わっている可能性が高いです。

      太古、大いなる意志の怒りに触れ
      地下深くに滅ぼされた、ノクスの民は
      偽りの夜空を戴き、永遠に待っている
      王を。星の世紀、夜の王を

      レアルカリアが永遠の都と関連していることを考えると、かつて大いなる意志の怒りを買った原因が輝石魔術の源流であり、だからこそ現在では禁忌になったと考えられます。
      したがって、セレンは輝石魔術の源流側=永遠の都側=夜の律を確立したい側であると考えられます。
      だからこそ主人公を王にすることや、セレン自身が星となることで、夜の律を確立したかったのかもしれません。

      以上参考になましたら幸いです。

  4. S より:

    ご返信ありがとうございます。大変参考になりました。
    状況証拠での判断とは言え、王になる可能性の高い弟子との約束、研究に繋がる情報を捨てるタイミングだとは思えないですね…。

    本命の予想も、なるほど「生命の探求」。確かに主人公に対するお願いから推測が可能ですね!色々暗躍していたのに何を成したいのか見えてこないのは、研究こそ本文だと言うなら当然ですね。

    更に夜の律の確立、これは目から鱗でした。セレンが星の種(魔術師球)になったのは目論見通りだった場合の理由ですね。
    セレンの目的と直接は関係ないのですが、夜の律側に居るイジーがセレンの事を危険視していたと記憶しているので、夜の律側からしても他者や自信を魔術師球にするのは禁忌なのでしょうね。
    本来無いはずの星(生命)を作るのと同義でしょうし、どの律からも嫌われてそうです…。

    重ね重ね、面白い考察をありがとうございました。