ELDEN RINGの敵の中でも、不快指数が高めなのが「ミミズ顔」です。
ただただプレイヤーを不快にさせるために作られるはずもないので、ELDEN RINGの世界観において一体どういう役割を担っているのでしょうか？
そこでこの記事では、ミミズ顔の正体と役割について考察していきます。
我々の世界のミミズ
まず、我々の世界におけるミミズの役割について説明します。
我々の世界におけるミミズの役割を簡単にいうと、「有機物の分解」です。
ミミズ（wikipedia）
ミミズは土を食べ、そこに含まれる有機物や微生物、小動物を消化吸収した上で粒状の糞として排泄する。それによって、土壌形成の上では、特に植物の生育に適した団粒構造の形成に大きな役割を果たしている。
この「有機物の分解」という役割こそが、ELDEN RINGの世界においても重要な役割を果たしています。
ミミズ顔の正体
結論を先に言うと、ミミズ顔の正体は有機物を分解する存在であると考えられます。
前提として、ELDEN RINGの世界観においては、生命は肉体と魂と意志によって構成されていると考えられます。
肉体と魂と意志の関係についてはこちらの記事で解説しています。
さらに、「砕け散る結晶」のテキストから、ELDEN RINGの世界において、有機物と無機物という概念が存在することがわかります。
砕け散る結晶
無機物でありながら、生命でもある
結晶人のあり様は、源流の理想に近しく
彼らは、魔術師たちの賓客であった
つまり、生命の肉体は有機物（血肉など）と無機物（骨など）で構成されていると考えられます。
このような背景において、ミミズ顔の役割は肉体における有機物の分解であると考えられます。
これを裏付けるのが、ミミズ顔が何かを吐き出し続けている行動です。
ミミズ顔が何を吐き出しているのかというと、「黄金」であると考えられます。
ミミズ顔が吐き出したものをよく見ると金色に光っていることがわかります。
そしてこの黄金は自然に分解されないことが「金糞」のテキストで示唆されています。
金糞
何者かの排泄物。金色の大便
アイテム製作に用いる素材のひとつ
森や茂みに、隠れていることが多い
金色の大便は安定性が高い
乾かず、その熱と臭いを失わず
それはずっと大便である
したがって、ミミズ顔は分解することができなかった黄金を吐き出していたと解釈できます。
また、これは黄金律においては肉体の消滅（＝運命の死）が取り除かれていることに対応しています。
以上の考察から、ミミズ顔の正体は有機物を分解する存在であると考えられます。
ファルム・アズラとの関係
ここまで、ミミズ顔の役割は肉体における有機物の分解と説明しました。
そして、肉体が有機物と無機物で構成されていることを考えると、ミミズ顔によって有機物が分解された後には魂と意志の宿った無機物（＝骨）が残ると考えられます。
実際、ミミズ顔が多数出現しているファルム・アズラには、魂と意志が宿った骨の敵が多数出現しています。
このように、ファルム・アズラに魂と意志が宿った骨の敵が多数出現していることも、ミミズ顔が有機物を分解する役割であることを示唆しています。
霊炎との関係
さて、ミミズ顔が有機物を分解した後には、魂と意志の宿った骨が残ると説明しました。
そして、この魂と意志の宿った骨は霊炎によって焼かれていたと考えられています。
つまり、黄金律以前の時代においては、「ミミズ顔が有機物を分解 → 霊炎が骨と魂を分解 → 新たな生命の芽吹き」というサイクルで生命が循環していたのだと考えられます。
そしてこの生命が循環こそが、「祖霊の王の追憶」に記載されている「死から芽吹く命、生から芽吹く命、そうした、生命のあり様」を指しているのだと考えられます
祖霊の王の追憶
祖霊とは、黄金樹の外にある神秘である
死から芽吹く命、生から芽吹く命
そうした、生命のあり様である
したがって、黄金律以前の世界では、ミミズ顔も生命の循環において重要なポジションにいたと思われます。
グロい地味な顔してやりますね、、、、
以上が、ミミズ顔と霊炎の関係であると考えられます。
おわりに
以上でミミズ顔の正体に関する考察を終了します。
エルデンリングはストーリーの説明が極端に少ないので、なかなか全貌を把握しにくいですよね。
そこで他の記事では、エルデンリングの全エンディングの解説や、エルデンリングのストーリー全体の解説などもしています。
また、他の考察一覧は以下です。
<神・王>
大いなる意志、二本指・三本指、エルデの獣、マリカ・ラダゴン、ゴッドフレイ&ホーラ・ルー、レナラ、プラキドサクス
<デミゴッド>
ラニ、ラダーン、ライカード、ミケラ、マレニア、ゴッドウィン、モーグ、モーゴット、ゴドリック
<NPC>
メリナ、フィア、糞喰い、金仮面、シャブリリ、ハイータ、ギデオン、ラティナ、ネフェリ・ルー、アレキサンダー、ディアロス、セレン、セルブス、エンシャ、トープス、ミリセント＆ゴーリー、ヴァイク、ヒューグ、ローデリカ、ボック、ブライヴ、イジー、D、パッチ、タニス、ラーヤ、ヴァレー、ユラ、ロジェール、ゴストーク、ケネス・ハイト、ベルナール、エドガー、トリーナ、宵眼の女王
<ボス・敵>
マリケス、神肌の使徒、巨人、ラダゴンの赤狼、アステール、祖霊の王、しろがね人、銀の雫、死儀礼の鳥、ミミズ顔、忌み子
<その他重要な要素>
エルデンリング、黄金律、褪せ人、坩堝、死のルーン、破砕戦争、陰謀の夜、エンディング、DLC
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