ELDEN RINGのオープニングムービーに出てくる人物に「百智卿、ギデオン=オーフニール」がいます。
ギデオン=オーフニールは、円卓でボスに関する情報を教えてくれるいいやつなんですが、ストーリーの終盤で主人公と敵対することになります。
そこでこの記事では、「百智卿、ギデオン=オーフニール」の正体について詳しく解説していきます。
ギデオン=オーフニールとは
ギデオン=オーフニールの正体については、ギデオン=オーフニール自身が以下のように語っています。
ギデオン=オーフニール
私は、ギデオン=オーフニール
褪せ人として、エルデンリングに見え、エルデの王となるために
全てを、識ろうとしている
以上の話からギデオン=オーフニールは褪せ人であることがわかります。
また「エルデの王となるために、全てを、識ろうとしている」という発言から、ギデオン=オーフニールは知識の力でエルデの王を目指していることがわかります。
要するに頭脳派の褪せ人というわけですね。
しかしながら、星を砕くラダーンとか大地を腐敗させるマレニアなど、暴力が蔓延る狭間の地において、頭脳だけで王様になれるとは到底思えませんが、、、
デミゴッドの場所を教えてくれる
主人公とギデオン=オーフニールは、WIN-WINの関係にあります。
ギデオン=オーフニールは円卓が保有している情報に通じており、主人公にデミゴッドの場所を教えてくれます。
その見返りとして、主人公はデミゴッドと戦って大ルーンを回収し、ギデオン=オーフニールに情報を提供しています。
主人公が大ルーンの回収を報告すると、ギデオン=オーフニールは以下のように発言します。
ギデオン=オーフニール
…期待していよう、君がエルデンリングに近づくことを
それが、我ら褪せ人の導き、その示す先なのだからな
上文の「我ら褪せ人の導き」とは「二本指」のことを指しているのだと考えられます。
したがって、ギデオン=オーフニールは二本指の導きに従ってエルデンリングに近づくために、主人公の手助けをしてくれていることがわかります。
百智という名前とは裏腹に、あっさりと二本指の言うことを聞くあたり、結構素直な人物ですね。
しかし、ギデオン=オーフニールは情報を得るためなら手段を選ばない非情な人物です。
実際、デミゴッドの一人であるミケラの情報を手に入れるために、ラティナというNPCの相棒を含めてしろがね人を大量に殺害しています。
なぜ主人公と戦う?
ここまでで、主人公を助けてくれていたギデオン=オーフニールでしたが、ストーリーの終盤で主人公と戦うことになります。
いきなり戦うことになって、「なんで戦うの?」とクエスチョンマークが浮かんだ人も多いかと思います。
そこで、なぜギデオン=オーフニールが主人公に戦いを挑んできたのかについて考えていきます。
まず、ギデオン=オーフニールの戦う前と後の発言について考えていきます。
戦闘前
…ああ、やはり君だったか
エルデンリングに見え、エルデの王になるのだな
しかし残念だ
その意志はよい、だが、達せられるべきではないのだよ
女王マリカは、私たちに望んでいるのだ
ずっと足掻き続けることをね
戦闘後
…私は、識っているぞ
褪せ人は、王とはなれぬ、たとえ、君であっても
人は神を殺せぬのだ
上のセリフはなかなか解釈が難しいのですが、結論を言ってしまうと、ギデオン=オーフニールは永遠に世界を探求し続けるために、今の世界を終わらせたくなかったのではないかと考えられます。
ギデオン=オーフニールが永遠に世界を探求し続けたがっていたことは、彼が使用していた武器である「百智の王笏」のテキストに記載されています。
百智の王笏
珠を掴み取る手を象った王笏
その珠は、世界であり、宇宙であり、瞳であり
識ることの終わりなきを示している
それでも、百智卿は手を伸ばすのだ
この文章から、ギデオン=オーフニールは「識ることには終わりがないが、それを探求し続けること」を生きる理由にしていたことがわかりますね。
そして、彼の装備していた防具のテキストに記載されています。
百智装備
知とは、自らの無知を知ることであり
知ることの終わりなきを知ることである
だが、女王マリカの遺志に触れた時
ギデオンは恐れてしまった
あるはずのない終わりを
上の文章中の「女王マリカの遺志」とは何でしょうか。
その答えは、永遠(=黄金律)を終わらせることです。
マリカが黄金律を終わらせたがっていたことについては、マリカがエルデンリングを砕いた理由に関する記事で詳しく解説しています。
したがって、「女王マリカの遺志に触れた時、ギデオンは恐れてしまった、あるはずのない終わりを」と言う文章は、永遠が終わりを迎えることを知ったとき、ギデオンはこれまで彼の人生哲学であった「識ることは永遠である」という考えを全否定され、永遠が終わることを恐れたと解釈できます。
さてそうすると、一番最初のギデオン=オーフニールのセリフの解釈もできます。
つまり、「女王マリカは、私たちに望んでいるのだ、ずっと足掻き続けることをね」と言う発言の真意は、ギデオン=オーフニールの歪んだ解釈であったのだと考えられます。
なぜなら、「女王マリカの遺志に触れた時、ギデオンは恐れてしまった、あるはずのない終わりを」というテキストにあるように、ギデオン=オーフニールは、本当はマリカが永遠を終わらせることを望んでいると知っているはずです。
しかしそれは「識ることは永遠である」と言う彼の人生哲学に反するものであるため、事実を受け入れられていないのだと考えられます。
これが真実だとしたら、百智卿と言われているにもかかわらず、自らの主観で解釈を歪めてしまうのは、情けないですね、、、
死ぬ間際にも「褪せ人は神を殺せないから王にはなれない」と言っていますが、これも半分は自分に言い聞かせていたのではないでしょうか。
死のルーンの所在を知らなかった?
別の可能性として、ギデオンは、主人公が神を殺すことのできる「死のルーン」をマリケスから奪い取ったことを、ギデオン=オーフニールは知らなかったとも考えられます。
そして、ギデオンはマリカ=ラダゴンであることをおそらく知らない(金仮面ですらマリカ=ラダゴンがわからなかったためフリーズしていました)ため、黄金樹の拒絶の刺がマリカの意志だと勘違いしていたのかもしれません。
以上の話をまとめると、ギデオン=オーフニールは、主人公が王になることで黄金律の永遠および、識ることの永遠が終わることを恐れたため、主人公と戦うことになったのだと考えられます。
おわりに
以上で百智卿、ギデオン=オーフニールの解説を終了いたします。
ELDEN RINGはストーリーの解説が極端に少ないので全貌が把握しにくいですよね。
そこで他の記事では、ELDEN RINGのストーリー全体の解説や、全エンディングの解説などもしています。
また、一覧は以下です。
<神・王・女王>
大いなる意志、二本指・三本指、エルデの獣
マリカ・ラダゴン、ゴッドフレイ&ホーラ・ルー、満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス、宵眼の女王
<デミゴッド>
聖樹のミケラ、腐敗のマレニア
魔女ラニ、星砕きのラダーン、冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン、血の君主モーグ、忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック
<NPC>
メリナ、聖女トリーナ
死衾の乙女フィア、忌まわしき糞喰い、輝ける金仮面、百智卿ギデオン
シャブリリ、ハイータ
魔術師セレン、魔術教授セルブス、エンシャ、ネフェリ・ルー
タニス、ラーヤ
ブライヴ、イジー
白面のヴァレー、背律者ベルナール、血の狩人ユラ
しろがねのラティナ、アレキサンダー、ディアロス、トープス、ミリセント&ゴーリー、円卓の騎士ヴァイク、ヒューグ、ローデリカ、亜人のボック、死を狩る者D、パッチ、ロジェール、ゴストーク、ケネス・ハイト、復讐者エドガー
<ボス・敵>
黒き剣のマリケス、神肌の使徒、巨人、ラダゴンの赤狼、アステール、祖霊の王
白王・黒王、しろがね人、銀の雫、死儀礼の鳥、ミミズ顔
<その他重要な要素>
エルデンリング、黄金律、褪せ人、忌み子、坩堝、死のルーン、破砕戦争、陰謀の夜、エンディング
<DLC>
影の地、神の門
串刺し公メスメル、双月の騎士レナーラ、蕾の聖女ロミナ、宿将ガイウス、指の母メーテール、暴竜ベール、神獣獅子舞、黄金カバ、泥濘の騎士、指の母ユミル
針の騎士レダ、落葉のダン、ティエリエ、純血騎士アンスバッハ
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