エルデンリングで最も謎に包まれているボスの一人が「死儀礼の鳥」です。
独特な見た目の上に、黒炎まで使ってきます、、、、一体何者なのでしょうか。
そこでこの記事では、死儀礼の鳥の正体について考察していきます。
霊炎の守り手
死儀礼の鳥は霊炎の守り手です。
死儀礼の鳥が霊炎の守り手であることは、「爆ぜる霊炎」のテキストに記載されています。
爆ぜる霊炎
まだ黄金樹無き頃、死は霊炎に焼かれた
死の鳥は、その火守りなのだ
霊炎については後で詳しく解説しています。
死儀礼の鳥の翼について
死儀礼の鳥の翼は祖霊の角でできていると考えられます。
翼の大角
祖霊の力が強く宿る、特別な角のひとつ
翼の大角を、霊祀の武器として振るうもの
それは祖霊信仰における、御使いの翼であり
芽吹き無き生命の刈り取りである
後述もしていますが、祖霊の角は魂を吸収する効果があるため、死儀礼の鳥の羽も魂を吸収する効果があると考えられます。
死儀礼とは何か
次に、死儀礼とは何かについて考えてみます。
結論を先に言うと、死儀礼とは魂(+意志)を死儀礼の鳥の羽に宿らせる儀式であると考えられます。
エルデンリングの世界観における魂と意志の対応関係についてはこちらの記事で考察しています。
先程述べた通り、死儀礼の鳥の羽には魂を吸収する効果があると考えられます。
そして、死儀礼を行うことで死儀礼の鳥の守護者になることが、「死儀礼の槍」のテキストに記載されています。
死儀礼の槍
死の鳥、その羽に列することを許された
古代の祭司たちが抱く儀式の槍
死儀礼により、祭司たちは鳥の守護者となる
それは、遠い再誕の契約でもあるという
上テキストの「鳥の守護者になる」とは、死儀礼の鳥の羽に魂が宿ることであると解釈できます。
また、死儀礼の鳥の羽には魂をこの地に留める効果があることが「霊廟騎士の鎧」のテキストで示唆されています。
霊廟騎士の鎧
歩く霊廟を守り続ける、首なし騎士たちの胴鎧
背中の羽飾りは、死の鳥に由来する
それは、自ら首を斬り落とし、殉死した後に
霊としてこの地に留まるための、呪いである
以上の考察から、死儀礼とは魂を死儀礼の鳥の羽に宿らせる儀式であると考えられます。
死儀礼の準備
死儀礼を行う前にはいくつかの準備が必要であることが、「死骨の仮面」や「猛禽の黒羽」のテキストで示唆されています。
死骨の仮面
食い込むように顔を覆う、死骨の仮面
カラス山の凶手たちの装束
自らを死の猛禽に擬す時に
人たる意識を残すための呪具であり
被る者を、締め付け続ける
猛禽の黒羽
猛禽の黒羽で作られたローブ
カラス山の凶手たちの装束
自らを死の猛禽に擬すための呪具であり
ジャンプ攻撃が強化される
我こそは、死の鳥なり
そして、「人たる意識を残すため」と言うテキストから、死儀礼では魂が保存されると考えられます。
ちなみに、上アイテムを所持しているのは「血の指、カラス山の凶手」という敵であり、「血の狩人、ユラ」のイベントで戦うことができます。
霊炎について
死儀礼の鳥が使用する青黒い炎は「霊炎」と呼ばれるものです。
この霊炎をよく観察すると、黒い炎と青白い炎で構成されています。
この青白い炎の方は、祖霊が「霊の飛沫」として使用していたものと似ています。
そして、黒い炎の方は、もちろん神肌の使徒が使っている「黒炎」だと考えられます。
したがって、「霊炎 = 霊の飛沫 + 黒炎」であると予想されます。
また、霊炎は骨を燃やすことで得られることが「霊火のトーチ」のテキストに記載されています。
霊火のトーチ
冷たい霊火を燃やす、金属製の松明
地下河を彷徨う、落ちる鷹の兵団の兵装
探求の果て、火種を失くした兵団は
仲間の骨を燃やし、冷たい霊火を手に入れた
そして彼らは、永遠の地下の住人となった
実際、死儀礼の鳥の使用する霊炎が骨を焼くことができることは「死かき棒」のテキストでも示唆されています。
死かき棒
死の鳥がもつ鉤棒
鳥たちは墓所の火守であり
炉の内から、遺体の燃えがらを掻き出すという
そして、この燃えがらこそ「遺灰」なのではないかと予想されます。
おそらく、霊炎で焼いただけでは魂はどこにも導かれないため、死儀礼の鳥の羽に魂を宿らせることや、遺灰を依代として魂を召喚したりすることができるのだと考えられます。
実際、霊炎で焼いた魂がどこにも導かれないことは、「ローゼスの斧」や「ティビアの呼び声」のテキストで示唆されています。
ローゼスの斧
狭間の各地で、地下墓地を指し示す
死の案内者ローゼスが彫刻された儀式斧
古来、死者は迷う者であり
縋る相手が必要なのだ
ティビアの呼び声
古来、死者は迷う者であり
先導が必要なのだ
中でも、呪われた魂は怨霊となることが複数のテキストに記載されています。
呪霊呼びの鈴
呪霊とは、呪われて死んだ怨霊であるという
怨霊壺
古い死の呪術が施されている
古い時代、死は霊炎に焼かれた
怨霊はその燃え滓であるという
古き死の怨霊
死に仕える者たちの魔術
大量の、追いすがる怨霊たちを呼ぶ
タメ使用で強化される
それは、死の鳥が
霊炎の内から掻き出すという
古き死の燃え滓である
ミミズ顔との関連
霊炎はミミズ顔と関連しています。
ELDEN RINGの世界では、生命は肉体と魂(と意志)で構成されています。
さらに、肉体は有機物(血肉)と無機物(骨)の2種類で構成されます。
そしてミミズ顔は、有機物(血肉)を分解する役割を担っていると考えられます。
つまり、ミミズ顔によって有機物(血肉)が分解された後に、残るのが無機物(骨)です。
そしてこの残った骨を焼却するのが霊炎というわけです。
つまり、黄金律以前の時代においては、「ミミズ顔が有機物を分解 → 霊炎が骨と魂を分解 → 新たな生命の芽吹き」というサイクルで生命が循環していたのだと考えられます。
そしてこの生命が循環こそが、「祖霊の王の追憶」に記載されている「死から芽吹く命、生から芽吹く命、そうした、生命のあり様」を指しているのだと考えられます
祖霊の王の追憶
祖霊とは、黄金樹の外にある神秘である
死から芽吹く命、生から芽吹く命
そうした、生命のあり様である
以上が霊炎とミミズ顔の関連です。
おわりに
以上で死儀礼の鳥に関する考察を終了いたします。
また、エルデンリングはストーリーの解説が極端に少ないので全貌が把握しにくいですよね。
そこで他の記事では、エルデンリングの全エンディングの解説や、エルデンリングのストーリー全体の解説などもしています。
また、一覧は以下です。
<神・王・女王>
大いなる意志、二本指・三本指、エルデの獣
マリカ・ラダゴン、ゴッドフレイ&ホーラ・ルー、満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス、宵眼の女王
<デミゴッド>
聖樹のミケラ、腐敗のマレニア
魔女ラニ、星砕きのラダーン、冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン、血の君主モーグ、忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック
<NPC>
メリナ、聖女トリーナ
死衾の乙女フィア、忌まわしき糞喰い、輝ける金仮面、百智卿ギデオン
シャブリリ、ハイータ
魔術師セレン、魔術教授セルブス、エンシャ、ネフェリ・ルー
タニス、ラーヤ
ブライヴ、イジー
白面のヴァレー、背律者ベルナール、血の狩人ユラ
しろがねのラティナ、アレキサンダー、ディアロス、トープス、ミリセント&ゴーリー、円卓の騎士ヴァイク、ヒューグ、ローデリカ、亜人のボック、死を狩る者D、パッチ、ロジェール、ゴストーク、ケネス・ハイト、復讐者エドガー
<ボス・敵>
黒き剣のマリケス、神肌の使徒、巨人、ラダゴンの赤狼、アステール、祖霊の王
白王・黒王、しろがね人、銀の雫、死儀礼の鳥、ミミズ顔
<その他重要な要素>
エルデンリング、黄金律、褪せ人、忌み子、坩堝、死のルーン、破砕戦争、陰謀の夜、エンディング
<DLC>
影の地、神の門
串刺し公メスメル、双月の騎士レナーラ、蕾の聖女ロミナ、宿将ガイウス、指の母メーテール、暴竜ベール、神獣獅子舞、黄金カバ、泥濘の騎士、指の母ユミル
針の騎士レダ、落葉のダン、ティエリエ、純血騎士アンスバッハ
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