エルデンリングをプレイしていると、ストーリーの序盤で満月の女王レナラというボスと戦います。
「なんで子供こんなにいるの?」
「レナラって何者?」
「なんで主人公と戦っているの?」
といった疑問をお持ちかと思います。
そこでこの記事では、満月の女王レナラの正体について徹底考察していきます。
カーリアとレアルカリアの長
満月の女王レナラはカーリアとレアルカリアの長でした。
このことはギデオン=オーフニールという人物が以下のように語っています。
ギデオン=オーフニール
魔術学院レアルカリアは、リムグレイヴの北、霧深いリエーニエの地に聳え立っている
レナラは、その長たるカーリア王家の女王なのだ
ここでカーリアは王家の名前でレアルカリアは魔術学院の名前です。
「満月の女王の追憶」というアイテムのテキストを読む限り、カーリア王家の軍隊の役割をしていたのが魔術学院レアルカリアであったと考えられます。
満月の女王の追憶
若き日、レナラは卓越した英雄であった
月の魔術で学院を魅了し、その長となり
輝石の騎士たちを率い、カーリアを王家となしたのだ
「レナラは卓越した英雄であった」という文章から、レナラが相当な魔術の使い手であったことがわかりますね。
カーリア王家と魔術学院レアルカリアの関係
しかしながら、現在はカーリア王家と魔術学院レアルカリアは敵対関係にあります。
このことは結びの教会にいるミリエルという人物が以下のように語っています。
ミリエル
レナラ様はカーリア王家の女王、そしてレアルカリアの学院の統治者。
美しくも偉大なる満月の魔術師です。
…学院が王家に反旗を翻したとき、その大書庫の捕虜となったのです。
したがって、主人公と戦った時のレナラは、捕虜としてレアルカリアの大書庫にいたということになります。
ではなぜレアルカリア魔術学院はカーリア王家に反旗を翻したのでしょうか?
以下で詳しく解説していきます。
夫ラダゴンに捨てられて心を失った
レアルカリア魔術学院はカーリア王家に反旗を翻した理由は、レナラが廃人になってしまったためです。
レナラが廃人になってしまったことは「女王の月冠」というアイテムのテキストに記載されています。
女王の月冠
魔術学院レアルカリア
そしてカーリア王家の長でもあったレナラは
伴侶であったラダゴンと共に、心を失くした
そして学院は気付いたのだ
彼女が、もはや英雄などでないことを
ここで、レナラが廃人になった理由は夫ラダゴンに捨てられたからです。
ラダゴンがレナラを捨てたことでレナラが狂ってしまったことは、結びの教会にいるミリエルも以下のように話しています。
ミリエル
しかし、夫たるラダゴン様に捨てられたとき、心を失くしてしまわれ
そしてレナラ様は、ラダゴン様の贈られた琥珀の卵に縋(すが)り
許されぬ術に耽(ふけ)っているのです
ラダゴンに捨てられたことが原因で、許されぬ術に取り憑かれた廃人になってしまったことがわかりますね。
ラダゴンがレナラを捨てた理由は、ラダゴンがいた国で王ゴッドフレイが追放されたので、代わりに王になるになるためであると考えられます。
また、ミリエルのセリフ中の「許されぬ術」とは「産まれ直しの術」のことです。
産まれ直しの術については以下で詳しく解説していきます。
産まれ直しの術とは
レナラの特徴といえば、産まれ直しの術ですよね。
レナラの産まれ直しの術とは、魂と肉体を分離・結合する技術のことであると考えられます。
そして、生まれ直しには、「産まれなき者の大ルーン」と「幼生の雫」が必要になります。
産まれなき者の大ルーン
満月の女王、レナラの抱く琥珀のタマゴ
産まれなかったデミゴッドの大ルーン
「産まれ直し」を完全なものにする
レナラの、産まれ直した子供たちは
皆脆弱であり、また短命である
それは完全ではなかったのだ
幼生の雫
銀の雫と呼ばれる、変態生物の核
生物と物質の中間にあるもの
満月の女王レナラの抱く、琥珀のタマゴ
その秘めたる「産まれ直し」の素材となる
主人公が産まれ直しをするときにも「幼生の雫」が必要になっていましたね。
ちなみに、この「幼生の雫」のテキストにある「銀の雫」からしろがね人が生まれたと考えられます。
また「産まれなき者の大ルーン」のテキストにもある通り、レナラの生まれ直しの術は完全ではなかったということがわかります。
「産まれ直した子供たちは皆脆弱であり」とありますが、確かにレナラ戦で出てくるレナラの子供たちは足が動いていませんでしたね。
レナラ戦で出てくるレナラの子供たちについては「幼年学徒装備」に記載されています。
幼年学徒装備
レアルカリアの長たる女王レナラ
その琥珀のタマゴにより産まれ直した
しかし、その産まれ直しは完全ではなく
彼らはそれを、ずっと繰り返し
いつかそれに依存してしまう
夜眠り、朝目覚めるように
彼らは生まれ直し、すべてを忘れていく
また、NPCの「亜人のボック」は自らの醜さを捨てるために、レナラの産まれ直しの術を受けましたが、歩けなくなってしまった上にすぐに死んでしまいました。
ここで疑問に思うのが、なぜ主人公の産まれ直しだけは完全なのかという点です。
これについては確定情報がないのですが、おそらく「産まれなき者の大ルーン」が絡んでくるのだと思われます。
というのも、先ほどのテキストから、産まれなき者の大ルーンが本来の力を発揮した場合、産まれ直しが完全になると考えられるためです。
産まれなき者の大ルーン
満月の女王、レナラの抱く琥珀のタマゴ
産まれなかったデミゴッドの大ルーン
「産まれ直し」を完全なものにする
逆にいうと、主人公の産まれ直しにおいては、産まれなき者の大ルーンが本来の力を発揮していたと考えられます。
そして、この琥珀色というのはデミゴッドの魂の色を反映しています。
琥珀の星光
琥珀色に輝く、儚い細片
束の間に流れた星光の残滓
星光が運命を司るとすれば
琥珀色のそれは、神々の運命であるとされ
特別な精薬の材料となる
以上の状況をまとめると、主人公がデミゴッド(に近い性質を持った存在)であったのではないかと筆者は予想しています。
褪せ人(=主人公)は戦士(=ゴッドフレイ)の末裔であるため、レナラの産まれ直しの術で主人公はデミゴッドの判定をされ、産まれ直しが完全なものになったのかも知れません。
今後新しい情報が入り次第、追記していきます。
2戦目は魔女ラニの作った幻影
レナラとのボス戦は2戦あるのですが、2戦目の最初に以下のようなセリフが入ります。
ラニ
魔女ラニの名において告げる
我が母の泥濘の眠りを侵すことなかれ
罪人よ
語り継ぐがよい
カーリア最後の女王、満月のレナラの
気高き夜の有り様を
「いきなり出てきた魔女ラニって誰!?」と思いますよね。
魔女ラニはレナラとラダゴンの子供です。
上のリンク記事を読んでいただければ分かりますが、ラニはレナラのことを尊敬しています。
つまり、魔女ラニは廃人になってしまった母親レナラを守るために出てきたのだと考えられます。
そして、尊敬する母レナラの最盛期の幻影を作りだして主人公と戦わせたのだと思われます。
満月と暗月
レナラは満月の女王、ラニは暗月の王女と呼ばれています。
ここで、満月と暗月は何を表しているのでしょうか?
ちなみに、エルデンリングの開発者も「月はエルデンリングの世界観において重要な役割を果たしている」と話しています。
結論を言うと、月は星を従える存在であり、満月は星に対する引力、暗月は星に対する斥力を表していると考えられます。
そして、星は魂を表しているため、満月の引力で空に留められていた魂が暗月の斥力によって地上に降り注ぐと考えられます。
この月と星を介した生命の循環こそがラニの言う「月と星と冷たい夜の律」であると考えられます。
おわりに
以上でレナラの正体に関する考察を終了いたします。
エルデンリングはストーリーの解説が極端に少ないので全貌が把握しにくいですよね。
そこで他の記事では、エルデンリングの全エンディングの解説や、エルデンリングのストーリー全体の解説などもしています。
また、一覧は以下です。
<神・王・女王>
大いなる意志、二本指・三本指、エルデの獣
マリカ・ラダゴン、ゴッドフレイ&ホーラ・ルー、満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス、宵眼の女王
<デミゴッド>
聖樹のミケラ、腐敗のマレニア
魔女ラニ、星砕きのラダーン、冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン、血の君主モーグ、忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック
<NPC>
メリナ、聖女トリーナ
死衾の乙女フィア、忌まわしき糞喰い、輝ける金仮面、百智卿ギデオン
シャブリリ、ハイータ
魔術師セレン、魔術教授セルブス、エンシャ、ネフェリ・ルー
タニス、ラーヤ
ブライヴ、イジー
白面のヴァレー、背律者ベルナール、血の狩人ユラ
しろがねのラティナ、アレキサンダー、ディアロス、トープス、ミリセント&ゴーリー、円卓の騎士ヴァイク、ヒューグ、ローデリカ、亜人のボック、死を狩る者D、パッチ、ロジェール、ゴストーク、ケネス・ハイト、復讐者エドガー
<ボス・敵>
黒き剣のマリケス、神肌の使徒、巨人、ラダゴンの赤狼、アステール、祖霊の王
白王・黒王、しろがね人、銀の雫、死儀礼の鳥、ミミズ顔
<その他重要な要素>
エルデンリング、黄金律、褪せ人、忌み子、坩堝、死のルーン、破砕戦争、陰謀の夜、エンディング
<DLC>
影の地、神の門
串刺し公メスメル、双月の騎士レナーラ、蕾の聖女ロミナ、宿将ガイウス、指の母メーテール、暴竜ベール、神獣獅子舞、黄金カバ、泥濘の騎士、指の母ユミル
針の騎士レダ、落葉のダン、ティエリエ、純血騎士アンスバッハ
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