ELDEN RING最強の遺灰の一つが「写し身の雫」です。
この写し身の雫の元となっているのが永遠の都に出現する銀の雫ですが、この銀の雫の正体は何なのでしょうか?
そこでこの記事では、銀の雫の正体について考察していきます。
基本情報
まずは銀の雫に関する基本情報をまとめていきます。
生物と物質の中間体
まず、銀の雫(の核)とは「生物と物質の中間体」であることが「雫の幼生」に記載されています。
雫の幼生
銀の雫と呼ばれる、変態生物の核
生物と物質の中間にあるもの
満月の女王レナラの抱く、琥珀のタマゴ
その秘めたる「産まれ直し」の素材となる
さらにいうと、筆者の解釈では、「生物と物質の中間体」とは「有機物と無機物の中間体」を意味しています。
わかりやすく解説していきます。
まず、エルデンリングの世界では、魂+肉体=生命という関係式があると考えられます。
エルデンリングの世界における魂と肉体についてはこちらの記事で解説しています。
さらに、肉体には無機物(≒結晶)と有機物(≒血肉)という区別があると考えられます。
砕け散る結晶
謎多き結晶人たちの魔術
結晶の塊を生じ、前方に砕いて放つ
タメ使用で強化される
無機物でありながら、生命でもある
結晶人のあり様は、源流の理想に近しく
彼らは、魔術師たちの賓客であった
血の混じった排泄物
肉食の獣の排泄物。血の混じった大便
アイテム製作に用いる素材のひとつ
新しい王朝の地で見られる
半ば未消化の血肉を含み
得体の知れぬ小さなタマゴが
びっしりと植え付けられている
以上の話をまとめると、銀の雫、魂、雫の幼生の関係は以下であると考えられます。
・生命 = 魂 + 肉体(無機物 or 有機物)
・銀の雫 = 魂 + 肉体(無機物と有機物の中間体 = 雫の幼生)
銀の雫は、肉体が無機物と有機物の中間体であったため、姿かたちを自在に変えることができていたというわけです。
ただし、魂(≒意志)は模倣できないことが「写し身の雫の遺灰」のテキストに記載されています。
写し身の雫の遺灰
「伝説の遺灰」のひとつ
写し身の雫の霊体を召喚する
召喚には、FPではなくHPを消費する
召喚者の姿を模倣し、戦う霊体
ただし、その意志までは模倣できない
永遠の都が、王を創らんとした遺物である
波紋と月
銀の雫は波紋とも関連しています。
雫が波紋を表すことは、「しろがねの盾」と「波紋の剣」のテキストから推察されます。
しろがねの盾
縦に長い、楕円の金属盾
若きしろがね人たちの得物
その紋様は、彼らの原初たる雫を示し
魔力ダメージのカット率に優れる
しろがね人の敵は、魔術師だった
波紋の剣
若きしろがね人たちの特別な得物
彼らの生命の原初とされる、波紋を模した剣
その攻撃力は、神秘によって大きく強化される
しろがね人の原初が波紋であり、紋様が雫を表していることから、雫 ≒ 波紋であると考えられます。
さらに、この波紋ですがおそらく月を表しているのではないかと考えられます。
「欠波紋の斧槍」のテキストには「波紋が欠けた」という表現がありますが、これは波紋が月を表すと考えると理解できます。
欠波紋の斧槍
若きしろがね人たちの得物
その刃は、波紋の欠けた姿であるといい
攻撃力が神秘によって強化される
また、狭間の地の月は表面に謎の波紋が見られます。
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以上の根拠から、波紋 ≒ 月であると考えられます。
まとめると、雫 ≒ 波紋 ≒ 月であると考えられます。
暗月との関係
この銀の雫ですが、永遠の都ノクステラに出現します。
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そして永遠の都ノクステラは「暗月」を信仰していました。
ノクステラの月
永遠の都、ノクステラの秘宝
それは、彼らが失くした黒い月を模している
ノクステラの月は、無数の星を従えていた
つまり、銀の雫と暗月は何らかの関係があると考えられます。
結論を言うと、「暗月=日食」の時に星となっていた魂が地上に戻ってきて(=夜の律)、銀の雫の模倣した肉体に宿ることで、死者が再誕すると考えられます。
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詳細は上のリンク記事で説明していますが、日食(=暗月)により魂が再誕することは以下のテキストからわかります。
ソール砦の霊
ソールの冷たい太陽よ どうか蝕まれ給え 魂無き骸に再誕を
しかし、魂が再誕したとしても、肉体がなければ完全な再誕にはならないですよね、、、、
そこで役に立つのが銀の雫です。
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つまり、銀の雫で王の肉体を記録しておけば、暗月の時に同じ肉体で魂を復活させることができるというわけです。
また、永遠の都では銀の雫と暗月を使って、王を永遠に再誕させようとしていたことが「銀雫の殻」のテキストに記載されています。
銀雫の殻
銀の雫と呼ばれる、不定形生物の硬化した殻
アイテム製作に用いる素材のひとつ
永遠の都と、その近辺で見つかる
銀の雫は生命を模倣する
模倣はやがて再誕となり
いつか、王になるのだという
以上の考察から、銀の雫と暗月が生命の永遠性という点で関連していたと考えられます。
しろがね人について
さて、ここでしろがね人の出生について考えてみます。
しろがね人は銀の雫から産まれたっぽいですが、具体的にはどのようにして産まれたのでしょうか?
筆者の予想では、しろがね人はレアルカリアの魔法で銀の雫に魂を移植した実験体であると考えられます。
根拠は以下の通りです。
根拠1, 同世代のしろがね人の見た目が同じ
しろがね人は第一世代と第二世代においては、見た目が全く同じです。
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これは銀の雫によって肉体のクローンを大量に作って、そこに魂を入れたためであると解釈できます。
根拠2, レアルカリア付近に出現
しろがね人はレアルカリア魔術学院の近くによく出現します。
またしろがね村もレアルカリア魔術学院の近くにあります。
さらに、レアルカリアでは魂を他の肉体に移す技術も研究していました。
カッコウのサーコート
魔術学院に仕える兵たちの胴鎧
サーコートには、輝石の隆盛と
それを覗き込むカッコウたちが描かれている
輝石の魔術師にとって、その肉体は仮初にすぎない
カッコウだけがそれを知り、見守るのだ
セレンの原輝石
魔術師セレンの体内にあった輝石
半ば生体化し、血管の類が見て取れる
原輝石とは、すなわち魔術師の塊である
相性の良い、新しい体に移植すれば
セレンは再び蘇るだろう
したがって、レアルカリアならば銀の雫と魂の融合行うことが可能であり、その結果生まれたのがしろがね人であると推察されます。
根拠3, レアルカリアと対立
しろがね人はレアルカリアと対立していることが複数のテキストで示されています。
しろがね壺
カッコウたちは嘯くだろう
とくと見よ。お前たちの血の穢れたるを
こんなものが、まともな生命に流れるものか
親衛騎士の兜
ミケラの聖樹に仕えた騎士
ローレッタの銀鉄の兜
かつて、カーリアの親衛騎士であった彼女は
しろがねの安住の地を探し求め、旅に出た
そして聖樹の未来に、それを託したのだ
白銀の盾
その形は、密かに雫を模しているといい
つまらぬ噂の原因ともなっている
「ローレッタはしろがね人である」
つまり、かつて実験体であり失敗作のしろがね人は、レアルカリアからすれば不愉快な存在であると解釈できます。
以上の根拠1〜3より、しろがね人はレアルカリアが銀の雫に魂を移植することで作ったのだと考えられます。
おわりに
いかがだったでしょうか。
エルデンリングはストーリーの説明が極端に少ないので、なかなか全貌を把握しにくいですよね。
そこで他の記事では、エルデンリングの全エンディングの解説や、エルデンリングのストーリー全体の解説などもしています。
また、一覧は以下です。
<神・王・女王>
大いなる意志、二本指・三本指、エルデの獣
マリカ・ラダゴン、ゴッドフレイ&ホーラ・ルー、満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス、宵眼の女王
<デミゴッド>
聖樹のミケラ、腐敗のマレニア
魔女ラニ、星砕きのラダーン、冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン、血の君主モーグ、忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック
<NPC>
メリナ、聖女トリーナ
死衾の乙女フィア、忌まわしき糞喰い、輝ける金仮面、百智卿ギデオン
シャブリリ、ハイータ
魔術師セレン、魔術教授セルブス、エンシャ、ネフェリ・ルー
タニス、ラーヤ
ブライヴ、イジー
白面のヴァレー、背律者ベルナール、血の狩人ユラ
しろがねのラティナ、アレキサンダー、ディアロス、トープス、ミリセント&ゴーリー、円卓の騎士ヴァイク、ヒューグ、ローデリカ、亜人のボック、死を狩る者D、パッチ、ロジェール、ゴストーク、ケネス・ハイト、復讐者エドガー
<ボス・敵>
黒き剣のマリケス、神肌の使徒、巨人、ラダゴンの赤狼、アステール、祖霊の王
白王・黒王、しろがね人、銀の雫、死儀礼の鳥、ミミズ顔
<その他重要な要素>
エルデンリング、黄金律、褪せ人、忌み子、坩堝、死のルーン、破砕戦争、陰謀の夜、エンディング
<DLC>
影の地、神の門
串刺し公メスメル、双月の騎士レナーラ、蕾の聖女ロミナ、宿将ガイウス、指の母メーテール、暴竜ベール、神獣獅子舞、黄金カバ、泥濘の騎士、指の母ユミル
針の騎士レダ、落葉のダン、ティエリエ、純血騎士アンスバッハ
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