暴竜ベールと竜餐の巫女の正体を考察 [エルデンリングDLC]

ベール エルデンリング

エルデンリングDLCの中でも強力すぎるボスとして知られているのが暴竜ベールです。

そして、その暴竜ベールに関連するNPCが竜餐の巫女とエーゴンです。

この記事では、暴竜ベールと竜餐の巫女、エーゴンなどについて解説&考察していきます。

暴竜ベールについて

まずは暴竜ベールについて判明している情報をまとめていきます。

プラキドサクスと対立

暴竜ベールはプラキドサクスと対立していたことが以下のテキストからわかります。

暴竜のタリスマン
ギザ山の暴竜を象ったタリスマン
その咆哮が轟く時、ギザ山の溶岩は沸騰する
溶岩の威力を高める
その暴竜は、名をベールという
かつて古竜の王に挑み、共に傷つき倒れた
怒れる破壊者であるという

大赤雷壺
ヒビ大壺を使った製作アイテムのひとつ
大量の素材を、大壺に封じたもの
敵に投げつけ、大きな雷ダメージを与える
それは周囲の敵を巻き込む
伝播する赤い雷は、王を裏切り
暴君に仕えた古竜の技であるという

特に「共に傷つき倒れた」という表現から、このベールとプラキドサクスの戦いは壮絶だったことがうかがえます。

したがって、この戦いが原因でベールとプラキドサクスのの体がボロボロになったのだと推察されます。

プラキドサクスの滅び
それは、時の狭間に永遠に座した竜王の
滅びゆく断末魔であった

実際、ベールの体をよく観察すると、プラキドサクスの2つ頭が噛み付いていることがわかります。

これは、プラキドサクスの4本首(古き王のタリスマンで示唆)のうちの2つであることは間違いないと思います。

以上の状況から、プラキドサクスとベールの争いによってお互いが深い傷を負ったことがわかります。

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竜餐の対象

暴竜ベールは竜餐の対象であったことが以下のテキストからわかります。

竜餐の巫女
竜の力を喰らいませぬか?
最も古く、 凶なる竜の、 滾る心臓を
…それは至高の竜餐

竜餐については本編でかなり関連テキストがあります。

簡単に言うと、竜餐とは竜の心臓を食うことで竜の力を手に入れる技です。

竜餐の印
心臓を捧げ喰らい、力を得る
竜餐の様は、祈祷と呼ぶには野蛮にすぎ
この印は、神秘でも祈祷を補正する

竜の心臓
竜狩りの果実たる、竜の心臓
さざれ石の混じった異形のそれは
まだ、生々しく脈打っている
竜餐と呼ばれる儀式の供物であり
祭壇でこれを喰らうことで
竜の力を、我がものとすることができる
その様は、おぞましく野蛮であり
また美しい

竜の立場からすると、自らの心臓を狙われるわけですから、たまったもんじゃないです。

しかし、この竜餐を人間に教えたのは、竜の王であるプラキドサクスであったことがDLCで新たに判明しました。

竜餐の巫女
…ベールは、 古き時代、 竜の王に背いた反逆者
王に挑み、大きく傷つけ、遂には敗れた凶竜
…いと憎き我らの仇
以来ベールと、彼の一族…飛竜たちは、 竜餐の贄となったのです
人の戦士よ。 我が王、 プラキドサクスが、 貴方たちに示したのです
猛き心、その飢えを満たす餐を
その小さな身に、 竜を宿す高揚を

プラキドサクスが人間に竜餐を教えた理由は、ベールを倒すためであると推察されます。

だからこそ、プラキドサクスの部下である竜餐の巫女は、褪せ人に竜餐を薦めてきたのだと考えられます。

竜狩りの大刀
刀身にさざれ石の逆棘を持つ大刀
竜の穴の古竜人の得物
竜に対する特効がある
古竜人は、かつて竜餐の戦士の一人であり
暴竜を食らい得る戦士を選別していた

また、竜餐の巫女がエーゴンについて語る場面で「我が王が、 貴方たちに竜餐を示した由は、まさに、あのようなあり様なのでしょう」と述べています。

竜餐の巫女
…その名は覚えています
壊れてしまった、竜の戦士
そしてなお飢え、猛き心を燃やす人
我が王が、 貴方たちに竜餐を示した由は
まさに、あのようなあり様なのでしょう
若きがゆえの、そして卑小がゆえの、燃え尽きぬ飢えと、 猛き心
それは、あのベールにも似て…
老いた我らに、到底抱き得ぬものです

エーゴンはベールに対して相当の復讐心を抱いており、そのような人物を選別してベールと対決させることがプラキドサクスの狙いであったことが推察されます。

エーゴンの銛
尖ったさざれ石をずらりと並べた大矢
竜に対する特効がある
壊れた竜の戦士、エーゴンは
激痛の中で、一本ずつこれを作った
暴竜ベールに、恐怖を植え付けるために

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竜餐の末路

上記の通り、竜餐は「竜の力」を手に入れる強力な技ですが、リスクも大きい様です。

具体的には、竜餐を行った人物は最終的には人の心を失い、竜になってしまうと考えられます。

溶岩ブレス
竜餐を為した者は、いつか人ではなくなる
地を這う土竜は、その哀れな結末である

土竜の鱗剣
土竜たちは、元々は人の英雄だったという
彼らは竜餐をなし、いつしか過ちを侵し
地を這う姿は、そのなれの果てなのだと

ユラ
お主が手にした、その竜の心臓は、竜餐の供物よ
いつかお主の中に、力のためにそれを喰らう、抑えきれぬ飢え、渇望が芽生えたなら
西の海岸にある小さな島の、廃協会を訪れるがよい
…だが、覚えておくことだ
竜餐を為したものは、いつか人ではなくなる
竜への飢え、渇望は、消えることなく溜まり
…やがて溢れ出し、主を苛み続ける
竜の力は、確かに強く、美しく、そして恐ろしい
故にこそ、竜餐は破滅への道よ

おそらく竜の力が強ければ強いほど制御が難しいようで、ベールの心臓を喰った人物は破滅の末路を辿ることが以下のテキストで示唆されています。

ベールの暴虐
竜餐の祈祷、その最たるもの
暴竜ベールの巨大な力を振るう技
己が姿を暴竜となし
咆哮と共に、熱風を爆発させ
周囲に激しい噴火を起こす
暴竜の滾る心臓は、喰らわれてなお
袞えることなく服従を拒み続けている
それは、いつか竜餐の主を、その肉体と魂を
内から焼き尽くすだろう

とはいえ、プラキドサクスの立場からすれば、そんなことは知ったこっちゃないため、ベールを倒すために手段を選ばず非人道的な方法を人間に伝授したことがうかがえます。

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竜餐の巫女について

続いて、竜餐の巫女についてまとめていきます。

古竜フローサクス

竜餐の巫女の正体は「古竜フローサクス」であることは、竜餐の巫女のイベントの最後で彼女が古竜フローサクスの霊体に変化することからわかります。

古竜フローサクス
霊魂の宿った遺灰
古竜フローサクスの霊体を召喚する
新しい王に仕えるため、自ら霊体になった存在
自身の竜雷により、自らと周囲の味方の
物理を含む全てのカット率を高める
また、花岩の槌の竜雷を敵に落とし
雷カット率を低下させる
彼女はかつて、竜餐を伝えるため人の姿を得た
そして今、人の心も得たのだろう

先述の通り、竜餐の巫女の目的は竜餐を人間に広めることでベールを倒すことでした。

だからこそ「彼女はかつて、竜餐を伝えるため人の姿を得た」というわけです。

余談ですが、竜が人に変身する事例はすでに本編でも示唆されていました。

ランサクスの薙刀
古竜ランサクスの力を振るう祈祷
ランサクスはフォルサクスの姉であり
人の姿に化け、古竜信仰の司祭として
騎士たちと交わったという

さて、以下の「弱き姿を受け容れた」というテキストから、古竜フローサクスから竜餐の巫女に変わったことで弱体化していることがわかります。

巫女の心臓
竜餐の巫女の岩の心臓
裸で使用し、人の身を古竜となす
死ぬ時まで、姿が戻ることはなく
古竜の身で使用すると
一時的に、王都古竜信仰の祈祷を強化する
かつて、彼女は古竜であった
凶なる竜ベールを討つ、ただそのために
自らを捧げ、弱き姿を受け容れたのだ

しかし、弱体化した結果、見事ベールを倒すことができ、さらに彼女は「人の心も得たのだろう」とのことですので、結果的にその選択は良かったのかもしれません。

ちなみに、彼女がかつて人間の心(愛)を持っていなかったことは以下のテキストでも示唆されています。

フローサクスの竜雷
古竜フローサクスの特別な祈祷
赤き雷を呼び、術者と周囲の味方に纏わせる
物理を含めた全てのカット率を高め
同様に、ガード時カット率も高める
だが、かつて巫女は愛を知らず
これを振るうことはなかった

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眠りを捧げている

竜餐の巫女はなぜか眠りに大きなこだわりを持っています。

実際、惰眠を貪ったという理由だけで主を入れ替えています。

竜餐の巫女
…私は、誓約を違えた
我が王に捧げるべき、深き眠りを
…卑しくも、貪ってしまった
卑しくも!まるで、ケダモノのように!
…戦士よ、許せ
我が王は、もはや私を顧みぬ
堕したものは、古き竜ではあり得ぬのだ
…捨て置いて、行くがよい

彼女が眠りにこだわりを見せている理由は、プラキドサクスに眠りを捧げているためであることが以下のテキストに記載されています。

古竜の恩寵
竜王プラキドサクスの名のもとに
竜餐の巫女がもたらす恩寵
FPを消費して
物理を含めた全てのカット率を高め
同様に、ガード時カット率も高める
巫女は、毎夜自身の眠りを捧げることで
竜王から恩寵の力を借り受けているという

気になるのは、なぜ「眠り」を捧げているのか?という点です。

エルデンリングの世界で眠っている人物の代表として、Dロジェールラニが挙げられます。

ロジェールの手紙
ひとつ、伝え忘れていました
Dには弟がいたようです
永遠の都ノクローンの傍ら
水道橋で、ずっと眠っているのだと
そして彼はその先で
かの死王子に見えたのだと

ロジェール
…一応、貴方には伝えておきましょうか
実は、最近強い眠気があるのです
…深く、とても深く、眠ってしまいそうな
もしかして、ご迷惑をお掛けするかもしれませんから
予め、謝罪しておこうかと
…貴方は怖い人ですからね

ラニ
…ああ、ひとつ伝えておこう
私はもうすぐ、眠りにつく
暫くは目覚めないだろう
人形の身体とは、かくもままならぬものなのだ
…そして、期待しておこう
次の目覚めに、吉報がもたらされていることを

エルデンリングの世界において、眠りは死に関連するものとして扱われています。

(現実の世界でも「永眠」という表現があります)

したがって、死にかけているプラキドサクスに生命エネルギーを分け与えるために、竜餐の巫女は睡眠を捧げているのではないかと予想されます。

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エーゴンについて

エーゴンの歴史についてまとめていきます。

まず、エーゴンは元々「みすぼらしい戦場漁り」であったことが以下のテキストからわかります。

エーゴンの兜
寄せ集めの鎧片に
ボロボロのラッパ帽を被ったもの
壊れた竜の戦士、エーゴンの兜
みすぼらしい戦場漁りは
竜餐により誇りを得たのだ

しかし、「竜餐により誇りを得た」ということから、エーゴンはいつからか竜餐に魅入られたことがわかります。

ここで、エーゴンに竜餐を教えたのは、以下のテキストを考慮すると、竜餐の巫女であると考えられます。

竜餐の巫女
…その名は覚えています
壊れてしまった、竜の戦士
そしてなお飢え、猛き心を燃やす人

おそらく竜餐の巫女に、「至高の竜餐」としてベールを紹介されたのだと推察されます。

しかし、エーゴンかつてベールに挑み、敗れたことが以下のテキストからわかります。

エーゴン
…ベール!ベールよ!
我が恐怖よ!
儂はまだ、生きているぞ!
たまらなく、飢えているぞ!お前の心臓に!

エーゴン
やめてくれ…お前が、恐ろしいんだ
…だから、もう、壊さないでくれ

以上の流れから、エーゴンはベールに復讐することが目的となったと考えられます。

エーゴンの銛
尖ったさざれ石をずらりと並べた大矢
竜に対する特効がある
壊れた竜の戦士、エーゴンは
激痛の中で、一本ずつこれを作った
暴竜ベールに、恐怖を植え付けるために

以上が、エーゴンの人物年表です。

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おわりに

以上で、暴竜ベールと竜餐の巫女、エーゴンなどについての解説&考察を終了いたします。

エルデンリングはストーリーの説明が極端に少ないので、なかなか全貌を把握しにくいですよね。

そこで他の記事では、エルデンリングの全エンディングの解説や、エルデンリングのストーリー全体の解説などもしています。

また、一覧は以下です。

<神・王・女王>
大いなる意志二本指・三本指エルデの獣
マリカ・ラダゴンゴッドフレイ&ホーラ・ルー満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス宵眼の女王

<デミゴッド>
聖樹のミケラ腐敗のマレニア
魔女ラニ星砕きのラダーン冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン血の君主モーグ忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック

<NPC>
メリナ聖女トリーナ
死衾の乙女フィア忌まわしき糞喰い輝ける金仮面百智卿ギデオン
シャブリリハイータ
魔術師セレン魔術教授セルブスエンシャネフェリ・ルー
タニスラーヤ
ブライヴイジー
白面のヴァレー背律者ベルナール血の狩人ユラ
しろがねのラティナアレキサンダーディアロストープスミリセント&ゴーリー円卓の騎士ヴァイクヒューグローデリカ亜人のボック死を狩る者Dパッチロジェールゴストークケネス・ハイト復讐者エドガー

<ボス・敵>
黒き剣のマリケス神肌の使徒巨人ラダゴンの赤狼アステール祖霊の王
白王・黒王しろがね人銀の雫死儀礼の鳥ミミズ顔

<場所>
狭間の地永遠の都ファルム・アズラ円卓

<その他重要な要素>
エルデンリング黄金律褪せ人忌み子坩堝死のルーン破砕戦争陰謀の夜エンディング

<DLC>
影の地神の門
串刺し公メスメル双月の騎士レナーラ蕾の聖女ロミナ宿将ガイウス指の母メーテール暴竜ベール神獣獅子舞黄金カバ泥濘の騎士指の母ユミル
針の騎士レダ落葉のダンティエリエ純血騎士アンスバッハ

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