エルデンリングの物語の序盤で「接ぎ木のゴドリック」というボスと戦いますよね。
「なんでこいつ腕たくさん生えてるんや?」
「こいつの正体ってなんなんだ?」
といった疑問をお持ちかと思います。
そこでこの記事では、接ぎ木のゴドリックの正体を徹底考察していきます。
マリカとゴッドフレイの子孫
接ぎ木のゴドリックはマリカとゴッドフレイの子孫になります。
ゴドリックはマリカの直接の子供ではないため、血が薄く力が弱かったと言われています。
ゴドリックが弱かったことは、指読みのエンヤが以下のように語っていることからわかります。
指読みのエンヤ
・・・けれども、あんた、気を付けることだね
デミゴッドたちは、皆が女王マリカの直接の子
ただ接ぎ木のゴドリックだけが、遠い子孫にあたり・・・
故に神の血は薄く、最も弱かったのだから
ゴドリックはデミゴッドの中で最弱であったため、一番最初に戦うデミゴッドのボスに配置されたのだと思われます。
ちなみに一番最初に戦う大ボスは「忌み鬼、マルギット」ですが、マルギットはモーゴットの思念体なのでノーカンということで、、、、
強さを求めて醜い姿に
ゴドリックの特徴は気持ち悪い腕がたくさん生えていることです。
ゴドリックがなぜこんな醜い姿になってしまったのかについては、「接ぎ木の追憶」というアイテムのテキストに記載されています。
接ぎ木の追憶
弱き男は、おぞましい接ぎに力を求めた
兵士たちよ。いつかまた、共に帰らん
黄金の麓、我らの故郷に
要するに、己の弱さ故に「接ぎ」というおぞましき力に手を染めてしまったというわけです。
「接ぎ」とは
「接ぎ」とは生き物の体をくっつけることで力を得る方法です。
ローデリカ
…皆、接がれてしまいました
私と共に狭間にきて、私のために戦ってくれた人たちが
フフフッ
手を斬られ、脚を斬られ、首を斬られ、蜘蛛の一部になったのです
知っていますか?蜘蛛に接がれる時、人は蛹になるのですよ
なんだか、おかしなことですね
上テキストから、「接ぎ」では死体をバラバラにしてから、己の肉体に接続することがわかります。
恐ろしい技ですね、、、
ちなみに、この「接ぎ」の起源ですが古い力に由来するらしいです。
儀仗の直剣
黄金の一族の末裔たちは
没落の後、古きに力と縁を求めたのだ
さて、この古い力ですが、おそらく輝石魔術の源流と関連していると考えられます。
輝石魔術の源流とは、魂と石を融合させる魔法のことです。
そして輝石魔術の研究では魔術師球というものが作られます。
魔術師球のタリスマン
魔術師球と呼ばれる
学院の悪夢を象ったタリスマン
魔術の威力を高める
輝石魔術には、源流という禁忌がある
魔術師を集めて星の種となす
源流では、これは探究の一手段なのだ
人間を1つのものに繋げるという点で、輝石魔術の源流と「接ぎ」は同じですね。
もう少し深掘りしてみます。
エルデンリングの世界観においては、生命は肉体と魂と意思という3つの要素によって構成されていると考えられます。
肉体と意志と魂の関係についてはこちらの記事で解説しています。
したがって、この肉体と魂と意志という観点でいうと、「接ぎ」とは複数の肉体を一つにする技術であり、「輝石魔術の源流」は複数の魂を一つにする技術であると捉えられます。
また、先ほども述べた通り「接ぎ」も「輝石魔術の源流」も「古の力」に由来します。
そしてこの「古の力」とは「坩堝」なのではないかと予想されます。
坩堝とは肉体や魂も含めた全てが混ざった状態であり、古の時代を象徴するものでもありました。
坩堝の諸相・角
それは、黄金樹の原初たる生命の力
坩堝の諸相のひとつである
かつて、生命は混じり合っていた
したがって、坩堝が生命に派生する過程で生まれたのが「輝石魔術の源流」と「接ぎ」なのではないかと筆者は予想しています。
力を求める理由
ゴドリックがここまで強さを求める理由の一つが、黄金樹の麓に帰ることであると考えられます。
これは、先程の「いつかまた、共に帰らん、黄金の麓、我らの故郷に」というテキストからわかります。
実際、ゴドリックはストームヴィル城を治めているのですが、ストームヴィル城は黄金樹からはだいぶ離れており、ストームヴィル城の管理は実質は左遷という扱いであったと推察されます。
ここで、そして再び黄金樹の麓に帰るためにはモーゴットよりも強くなる必要があるのではないかと考えられます。
というのも、モーゴットは黄金樹の目の前にいるのですが、モーゴットのセリフを見るにゴドリックを敵対視していることがわかります。
モーゴット
祝福なき褪せ人よ
王の座に、何の用がある
ああ・・・
黄金のゴドリック
天賦の双子、ミケラとマレニア
将軍ラダーン
法務官ライカード
月の王女、ラニ
まつろわぬ、裏切り者共
お前たちは、皆、同じ
野心の火に焼かれた、略奪者よ
・・・愚かな墓標に刻むがよい
最後の王、モーゴットの名を!
つまり、黄金樹の麓に帰るためにはモーゴットを倒す必要があり、そのためにゴドリックは力を欲していたのではないか予想されます。
ラダーンとマレニアに敗北
ケネス・ハイトという人物はゴドリックのことを以下のように語っています。
ケネス・ハイト
王都から、女どもに紛れて敗走し、ラダーンに怯えきって城に引き籠り
マレニアを侮り、敗れ、その足指を舐めて服従を誓う
まったくもって惰弱な、恥ずべき男よ
いかに名家とて、黄金の一族、ゴッドフレイの血は、いかにも薄いと見える
思えば憐れな者よ
上の文章からラダーンとマレニアに敗れている(ラダーンは不戦敗)ことがわかります。
特にマレニアには「足指を舐めて服従を誓う」と書かれています。
ですが、マレニアとラダーンはデミゴッドの中でも最強と言われている二人であるため、この二人に負けたからといってゴドリックを「恥ずべき男」とするのは少しかわいそうな気もしますね。
おわりに
以上で接ぎ木のゴドリックに関する考察を終了します。
生まれながらの力が弱かったため、「接ぎ」という恐ろしい力に手を染めてしまったとのことですが、いろいろ不遇な人物であり、個人的には同情できるキャラだなあとは思います。
また、一覧は以下です。
<神・王・女王>
大いなる意志、二本指・三本指、エルデの獣
マリカ・ラダゴン、ゴッドフレイ&ホーラ・ルー、満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス、宵眼の女王
<デミゴッド>
聖樹のミケラ、腐敗のマレニア
魔女ラニ、星砕きのラダーン、冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン、血の君主モーグ、忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック
<NPC>
メリナ、聖女トリーナ
死衾の乙女フィア、忌まわしき糞喰い、輝ける金仮面、百智卿ギデオン
シャブリリ、ハイータ
魔術師セレン、魔術教授セルブス、エンシャ、ネフェリ・ルー
タニス、ラーヤ
ブライヴ、イジー
白面のヴァレー、背律者ベルナール、血の狩人ユラ
しろがねのラティナ、アレキサンダー、ディアロス、トープス、ミリセント&ゴーリー、円卓の騎士ヴァイク、ヒューグ、ローデリカ、亜人のボック、死を狩る者D、パッチ、ロジェール、ゴストーク、ケネス・ハイト、復讐者エドガー
<ボス・敵>
黒き剣のマリケス、神肌の使徒、巨人、ラダゴンの赤狼、アステール、祖霊の王
白王・黒王、しろがね人、銀の雫、死儀礼の鳥、ミミズ顔
<その他重要な要素>
エルデンリング、黄金律、褪せ人、忌み子、坩堝、死のルーン、破砕戦争、陰謀の夜、エンディング
<DLC>
影の地、神の門
串刺し公メスメル、双月の騎士レナーラ、蕾の聖女ロミナ、宿将ガイウス、指の母メーテール、暴竜ベール、神獣獅子舞、黄金カバ、泥濘の騎士、指の母ユミル
針の騎士レダ、落葉のダン、ティエリエ、純血騎士アンスバッハ
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