ELDEN RINGのゲーム中で「火の巨人」というボスがいますが、そもそもELDEN RINGの世界における「巨人」とは何者なのでしょうか?
また過去において巨人戦争という戦いがあったらしいのですが、この巨人戦争にはどのような背景があったのでしょうか?
そこでこの記事では、巨人の正体や巨人戦争の背景について考察しています。
火に関連
巨人は火に関連しています。
この巨人と火の関連は、「火の巨人」という名前からも示唆されていますが、他にも「火投げ」や「火付け」のテキストでも示唆されています。
火投げ
巨人の滅びの火の監視者たる
火の僧兵たちの祈祷のひとつ
燃え盛る火の玉を投げつける
タメ使用で強化され、爆発を伴うようになる
炎は、それを見つめる者を魅了する
故に火の監視者は、またその信奉者でもある
火付け
不吉な予言に由来する祈祷
手元に、一瞬の火をおこす
他の行動の後でも、隙なく使用できる
滅びの火は、黄金樹の禁忌であり
預言者は信仰の内にそれを垣間見る
そして、故郷を追われる
「滅びの火は、黄金樹の禁忌」とあるように、黄金律と火は対立関係にあります。
したがって、黄金律側であるマリカやゴッドフレイと火側である巨人は対立関係にあることがわかります。
ゴッドフレイに敗北
先ほど、黄金律側と巨人側が対立していたと述べました。
実際、過去において黄金律側と巨人側は戦争をしています。
この戦争は巨人戦争と呼ばれており、巨人戦争は黄金律側が勝利していたことが各地の言霊で示されています。
安息教会の言霊
巨人戦争
英雄たちの戦い、トロルの裏切り
火の敗れ、黄金樹の時代のはじまり
第一マリカ教会の言霊
戦士たちよ。我が王、ゴッドフレイよ
導きに従い、よくここまで戦ってくれた
あの頂きに、巨人たちを打ち滅ぼし、火を封じよう
そして、はじめようじゃないか。輝ける生命の時代を
エルデンリングを掲げ、我ら黄金樹の時代を!
ゴッドフレイの力で巨人戦争は黄金律側の勝利で終わり、現在のマリカ支配のエルデの世界が作られたことがわかります。
また、テキスト内でトロルの裏切りで巨人族が敗北したことが示唆されていますが、このトロルの正体についてはわかっていません。
今後情報が入り次第追記していきます。
火の巨人の正体
ちなみに、火の巨人の正体は「火の巨人の追憶」に記載されています。
火の巨人の追憶
火の巨人は、巨人戦争の生き残りである
釜の火が不滅であると知った時
女王マリカは、刻印の呪いを施したのだ
小さき巨人よ。永遠の火守りとして生きるがよい
巨人戦争の終了後に火を滅することができないと悟ったマリカが、小さき巨人(=火の巨人)に火の管理を強制させていたことがわかります。
「小さき巨人」という表現から、火の巨人は子供の頃からずっと火の管理をさせられていたのでしょうか、、、
だとしたらマリカはなかなかの非道ですね、、、、
しかし、マリカがこのように非道な理由はDLCで明らかになりました。
これについては後述しています。
巨人に火を与えたのは三本指?
これは筆者の予想ですが、巨人は三本指の配下だと考えられます。
ELDEN RINGの歴史においては、坩堝から生命が生まれたと考えられます。
そして、この坩堝から生命が生まれる過程で、三本指(坩堝側)と二本指(生命側)が生まれたと推察されます。
先ほどの巨人戦争に関するテキストに「そして、はじめようじゃないか。輝ける生命の時代を」というマリカのセリフがありました。
つまり巨人戦争とは坩堝(三本指側)と生命(二本指側)の戦いであったと考えられます。
したがって、三本指と巨人族は少なくとも同盟関係、おそらくは三本指の兵隊が巨人族であったと推察されます。
そして、三本指と巨人のさらに上位の存在が「外なる火の神(=悪神)」であったと考えられます。
外なる火の神(=悪神)は大いなる意志と同列の存在であると考えられます。
外なる火の神が巨人に力を与えていたことは「火よ、焼き尽くせ!」のテキストに記載されています。
火よ、焼き尽くせ!
火の巨人は、悪神の力を借りてなお敗れた
それは、永遠の火守りとして生き続ける
孤独な呪いの終わりでもあった
さらに、悪神が宇宙の存在であることは悪神の力を借りた火の巨人の目に木星が描かれていることから推察されます。
以上の考察から、三本指と巨人は外なる火の神に使役されているのだと推察されます。
DLCで明かされた情報
巨人についてもDLCで明らかになったことがありますので、まとめていきます。
坩堝の始祖
まず、巨人は坩堝の始祖であったことが明らかになりました。
全ての坩堝のタリスマン
坩堝の諸相、その全てが混ざった巨大な塊
致命の一撃とヘッドショットのダメージを軽減し
ローリング、バックステップの回避を強化するが
常に、被ダメージも大きくなる
かつて、巨人の身体に生じたものとされ
塔の神話では、坩堝の母とも呼ばれている
確かに、種の保管庫を攻略する際に角の生えた巨人の背中に乗った記憶があり、この演出が巨人から坩堝が生まれた事実に対応していると思われます。
また、角人が坩堝を信仰していることを考えると、もともと巨人は角人側だったのだと推察されます。
坩堝薄羽のタリスマン
角人たちは、坩堝を神聖視する
その洗練された進化の先に
彼らの角、混じり角があるのだから
だからこそマリカは巨人に対して非道な扱いをしているのだと解釈できます。
火の巨人が足を自切した理由
ボスの火の巨人との戦いで驚くのが、いきなり足を自切する場面です。
本編ではその理由は明らかになっていませんでしたが、DLCのテキストからある程度推察することができます。
結論から言うと、火の巨人の肉体には坩堝(≒混じり角)が宿っていたため、自らの足を依り代(≒供物)とすることで外なる神を降ろすことができたと解釈できます。
角の戦士の遺灰
神降ろしにより、人ならぬ膂力を得
大曲剣を振るい、それに角を降ろす
塔では、戦士も、その武器も、依り代なのだ
呪剣士の仮面
うねる混じり角を冠とした仮面
それを被る者に神を降ろす
秘儀の巻物
白い樹皮の巻物
影に隠された塔にあるという
神の門の秘儀が記されている
だが、読み解けるのは、ごく一部だ
神の帰還は王により導かれ
王の魂には、依り代が求められる
上記テキストから、混じり角の性質を持った自らの肉体を供物とすることで、神降ろしを行ったと解釈できます。
おわりに
以上で巨人の正体に関する考察を終了いたします。
ELDEN RINGはストーリーの解説が極端に少ないので全貌が把握しにくいですよね。
そこで他の記事では、ELDEN RINGのストーリー全体の解説や、全エンディングの解説などもしています。
また、一覧は以下です。
<神・王・女王>
大いなる意志、二本指・三本指、エルデの獣
マリカ・ラダゴン、ゴッドフレイ&ホーラ・ルー、満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス、宵眼の女王
<デミゴッド>
聖樹のミケラ、腐敗のマレニア
魔女ラニ、星砕きのラダーン、冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン、血の君主モーグ、忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック
<NPC>
メリナ、聖女トリーナ
死衾の乙女フィア、忌まわしき糞喰い、輝ける金仮面、百智卿ギデオン
シャブリリ、ハイータ
魔術師セレン、魔術教授セルブス、エンシャ、ネフェリ・ルー
タニス、ラーヤ
ブライヴ、イジー
白面のヴァレー、背律者ベルナール、血の狩人ユラ
しろがねのラティナ、アレキサンダー、ディアロス、トープス、ミリセント&ゴーリー、円卓の騎士ヴァイク、ヒューグ、ローデリカ、亜人のボック、死を狩る者D、パッチ、ロジェール、ゴストーク、ケネス・ハイト、復讐者エドガー
<ボス・敵>
黒き剣のマリケス、神肌の使徒、巨人、ラダゴンの赤狼、アステール、祖霊の王
白王・黒王、しろがね人、銀の雫、死儀礼の鳥、ミミズ顔
<その他重要な要素>
エルデンリング、黄金律、褪せ人、忌み子、坩堝、死のルーン、破砕戦争、陰謀の夜、エンディング
<DLC>
影の地、神の門
串刺し公メスメル、双月の騎士レナーラ、蕾の聖女ロミナ、宿将ガイウス、指の母メーテール、暴竜ベール、神獣獅子舞、黄金カバ、泥濘の騎士、指の母ユミル
針の騎士レダ、落葉のダン、ティエリエ、純血騎士アンスバッハ
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