ELDEN RINGのNPCに「ラーヤ」という人物がいます。
見た目は人間ですが、正体は蛇なんだとか、、、、
そこでこの記事では、ラーヤ(ゾラーヤス)の正体を考察していきます。
火山館に褪せ人を招く
ラーヤは、ライカードが運営している火山館の一員であり、褪せ人を火山館に招待する役割を担っています。
ラーヤと初めて会った時、ラーヤは褪せ人に持ち物を奪われており、この奪われた持ち物を取り返してくれないかと主人公に頼んできます。
ラーヤ
私は、主の使いで旅をしていたのですが…
ならず者に襲われて、途方に暮れていたのです
…それで、貴方にお願いできないでしょうか
ならず者は、大事な首飾りを奪っていきました。それを、取り返してほしいのです
ただ…、彼は、貴方と同じ褪せ人です
同胞と争うことに抵抗があれば、無理にはお願いできませんが…
ラーヤ
…まだ、名乗っていませんでしたね
私はラーヤ、火山館のタニス様に仕えています
そして、英雄たる褪せ人様を探し館に誘う、招き手です
…貴方は強い方です。ただ、戦いに優れるだけでなく
同胞に刃を向けることも厭わぬ、強い心をお持ちです
その強さこそが、我が主が求めるもの
上テキストより、このラーヤの依頼(=褪せ人同士で争うこと)こそが、火山館に招待されるかどうかの試験であったことがわかります。
この火山館とは、褪せ人を使って褪せ人を狩るという、いわば同胞殺しを行うための施設です。
つまり、火山館の一員になれるのは同胞を手にかけることに躊躇のない褪せ人というわけです。
こう考えると、あえてラーヤは弱い女のふりをして自分の持ち物を盗ませることで、同胞殺しに躊躇のない褪せ人を選別していたのではないかと予想されます。
正体は蛇
ラーヤの正体は蛇で、本名はゾラーヤスです。
ゾラーヤス
…どうして、おかしな顔をなさるのですか?
!
まさか私、蛇の姿のままなのですか?
ああ、なんてこと…
なんてことを…
…すみません、取り乱しました
貴方は、蛇の姿の私に、変わらず、優しく、接してくださったというのに
…英雄たる褪せ人様
これが私の、真の姿です。真実の名は、ゾラーヤス
貴方を偽っていたことを、お詫びします
ここで、なぜゾラーヤスが人間の姿に化けていたのかについては、ゾラーヤス自身が以下のように話しています。
ゾラーヤス
…タニス様は、私の母なのです
そして、偉大な王の恩寵を受け、私が生まれたと聞いています
だから、私だけのこの姿は、母の喜びであると
…この身は私の誇りなのです
ただ、他人はそうは思わない。蛇の姿を目にすれば、話も聞いてはくれぬでしょう
それ故に、招き手として、偽りの姿に化けていたのです
…けれど、貴方は違いました
人間の姿でないと話を聞いてもらえないため、ゾラーヤスは人間に化けていたというわけです。
テーディカから生まれた?
さて、ゾラーヤスに関する最も大きな謎が「どうやって生まれてきたのか?」ということです。
先ほどのゾラーヤスの発言で、「…タニス様は、私の母なのです」とありましたが、タニスは育ての母親であって、本当の母親ではありません。
タニスがゾラーヤスの本当の母親でないことは、タニスの発言からも示唆されています。
タニス
…いや、彼女が貴公に、ゾラーヤスの名を伝えたのなら
私が何を言うべきでもあるまい
だが、育ての母として、願わせてくれ
ゾラーヤスに、これからも、よくしてやって欲しい
その姿が何者であれ、あれはよい娘なのだ
…私などには、勿体ないほどにな
上テキストで「育ての母親」と表記しているあたり、タニスがゾラーヤスの本当の母親ではないことがうかがえます。
ゾラーヤスの生まれについては、「蛇の羊膜」というアイテムが手がかりになります。
というのも、「蛇の羊膜」を渡されたゾラーヤスは、以下のように話します。
ゾラーヤス
…これは、なんでしょうか?
とても、懐かしい匂いがします…
…
…ああ、不思議なものですね
分かるのです。これは、私の生まれたところ…
産みの母の一部であると
…感謝します
貴方のおかげで、やっと覚悟ができました
私は知りたい。私がどのように生まれ、タニス様と出会ったのか
…そしてもう一度、心から、あの方を母と呼びたいのです
ゾラーヤス
…そう、ですね…。貴方には、お伝えしておくべきでしょう
私は、落とし子でした。恩寵などとは無縁の、おぞましい儀式の子だったのです
それは、人からも、蛇からも、到底許されない…
タニス様にも、許されるべきではないものです…
…貴方には、何度も我儘を言いました
でも、最後にひとつだけ、お願いします
どうか、私を殺してください
覚悟していたつもりでした。でももう…
呪われたこの身から、自由になりたいのです
蛇の羊膜
忌まわしい生誕の儀式の落とし子が
母の胎内で包まれていた羊膜
いつまでも乾くことなく、湿っている
以上の状況をまとめると、ゾラーヤスは「忌まわしい生誕の儀式」から生まれたことがわかります。
さて、この「忌まわしい生誕の儀式」とはなんなのでしょうか?
これについては「蛇人の遺灰」のテキストが参考になります。
蛇人の遺灰
溶岩の鞭を振るう、異形の蛇人の霊体
遥か昔から、ゲルミア火山に巣食う老蛇は
デミゴッドを喰らい、蛇人どもを産み落としたという
つまり、先ほどの「忌まわしい生誕の儀式」とは、「ゲルミア火山に巣食う老蛇がデミゴッドを喰らい、蛇人どもを産み落とすこと」であると考えられます。
以上の状況をまとめると、ライカード(=デミゴッド)を喰った大蛇が産み落とした存在がゾラーヤスになるのではないかと考えられます。
ゲルミア火山に巣食う老蛇=デーディカ=宵眼の女王
さらに考察すると、ゲルミア火山に巣食う老蛇=デーディカ=宵眼の女王であると筆者は予想しています。
デーディカとは、ゾラーヤスの遺体からえられる「デーディカの禍」というアイテムのテキストに出てくる人物です。
デーディカの禍
皮膚を剥がされた狂気の肖像
慈しみの薄笑いを浮かべている
被ダメージが増える
デーディカという名のその女は
あらゆる不義、姦通を行ない
無数の異形の子をなしたという
ゾラーヤスの遺体から「デーディカの禍」が出てきたということは、ゾラーヤスの親(=ゲルミア火山に巣食う老蛇)がデーディカであることを示唆していると考えられます。
また、デーディカの「無数の異形の子をなした」という特徴も、ゲルミア火山に巣食う老蛇と同じです。
したがって、まず「デーディカ=ゲルミア火山に巣食う老蛇」という可能性が高いと考えられます。
一方、宵眼の女王の特徴は以下の通りです。
1、三本指に見出された神
2、神を殺しで有名
3、神肌の使徒たちの親
4、マリケスに敗北
そして、上に挙げた宵眼の女王の特徴とゲルミア火山に巣食う老蛇の特徴が驚くほど関連しています。
「1、三本指に見出された神」については、タニスの騎士を倒した後に得られる「坩堝の諸相・喉袋」のテキストで関連が示唆されています。
坩堝の諸相・喉袋
それは、黄金樹の原初たる生命の力
坩堝の諸相のひとつである
かつて、生命は混じり合っていた
「坩堝」や「混じり合った生命」は三本指が理想とするものです。
したがって、全てを喰って坩堝化するというゲルミア火山に巣食う老蛇の思想と、三本指の思想が一致しています。
「2、神を殺しで有名」については、ゲルミア火山に巣食う老蛇もデミゴッドを喰っていることから、宵眼の女王の特徴と一致しています。
「3、神肌の使徒たちの親」については、火山館にいる神肌の貴種を倒したあとに得られる「蛇の羊膜」がゲルミア火山に巣食う老蛇のものであるという点で、宵眼の女王と関連しています。
つまり、神肌の貴種の親(=宵眼の女王)がゲルミア火山に巣食う老蛇である可能性が高いと考えられます。
ちなみに、「デーディカの禍」のテキストにある「皮膚を剥がされた」という表現も、神肌の作り方と関連していますね。
「4、マリケスに敗北」については、ライカードが「冒涜の爪」を使ってマリケスに挑むことが示唆されていることから、宵眼の女王との関連がうかがえます。
以上の状況証拠をまとめると、ゲルミア火山に巣食う老蛇=デーディカ=宵眼の女王である可能性が高いと考えられます。
新しい情報が入り次第追記していきます。
おわりに
以上でラーヤ(ゾラーヤス)の考察を終了いたします。
また、エルデンリングはストーリーの解説が極端に少ないので全貌が把握しにくいですよね。
そこで他の記事では、エルデンリングの全エンディングの解説や、エルデンリングのストーリー全体の解説などもしています。
また、一覧は以下です。
<神・王・女王>
大いなる意志、二本指・三本指、エルデの獣
マリカ・ラダゴン、ゴッドフレイ&ホーラ・ルー、満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス、宵眼の女王
<デミゴッド>
聖樹のミケラ、腐敗のマレニア
魔女ラニ、星砕きのラダーン、冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン、血の君主モーグ、忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック
<NPC>
メリナ、聖女トリーナ
死衾の乙女フィア、忌まわしき糞喰い、輝ける金仮面、百智卿ギデオン
シャブリリ、ハイータ
魔術師セレン、魔術教授セルブス、エンシャ、ネフェリ・ルー
タニス、ラーヤ
ブライヴ、イジー
白面のヴァレー、背律者ベルナール、血の狩人ユラ
しろがねのラティナ、アレキサンダー、ディアロス、トープス、ミリセント&ゴーリー、円卓の騎士ヴァイク、ヒューグ、ローデリカ、亜人のボック、死を狩る者D、パッチ、ロジェール、ゴストーク、ケネス・ハイト、復讐者エドガー
<ボス・敵>
黒き剣のマリケス、神肌の使徒、巨人、ラダゴンの赤狼、アステール、祖霊の王
白王・黒王、しろがね人、銀の雫、死儀礼の鳥、ミミズ顔
<その他重要な要素>
エルデンリング、黄金律、褪せ人、忌み子、坩堝、死のルーン、破砕戦争、陰謀の夜、エンディング
<DLC>
影の地、神の門
串刺し公メスメル、双月の騎士レナーラ、蕾の聖女ロミナ、宿将ガイウス、指の母メーテール、暴竜ベール、神獣獅子舞、黄金カバ、泥濘の騎士、指の母ユミル
針の騎士レダ、落葉のダン、ティエリエ、純血騎士アンスバッハ
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