ELDEN RINGの世界観において重要な役割を担っている要素の一つが「死のルーン(運命の死)」です。
しかし、ゲーム中で死のルーン(運命の死)が何なのかについて具体的な説明がないので、正確な意味は不明なままです。
そこでこの記事では死のルーン(運命の死)について考察していきます。
死のルーンとは
まずは死のルーンの基本情報についてまとめていきます。
まず、死のルーンとは運命の死であり、黄金律の始まりに取り除かれたことが指読みのエンヤの話からわかります。
指読みのエンヤ
黄金樹を焼くは、原初の大罪。まして、死のルーンの力を求めるとは・・・
死のルーンとは、即ち運命の死
黄金の律のはじまりに、取り除かれ、封じられた影
それを再び解き放つなど・・・
・・・指様は、いや大いなる意志が、決して許さないじゃろう
そして、黄金律から取り除かれた死のルーンは、マリカの影獣であるマリケスによって封印されていたことが「黒き剣の追憶」のテキストに記載されています。
黒き剣の追憶
マリケスは、神人に与えられる影従の獣であった
マリカは影従に、運命の死の封印たるを望み
後にそれを裏切ったのだ
また、マリケスの前は宵眼の女王によって死のルーンが管理されていたことが「神肌ローブ」のテキストに記載されています。
神肌ローブ
神狩りの黒炎を操る使徒たちは
かつて、運命の死に仕えていたという
しかし黒き剣のマリケスに敗れ
それを封印されてしまった
そして、この死のルーンは見た目からして、赤い炎と黒い炎で構成されていると推察されます。
以上が死のルーンの基本情報になります。
黒と赤の炎について
先程、死のルーンが黒い炎と赤い炎で構成されていると述べました。
では、ELDEN RINGの世界において黒い炎と赤い炎は何を表しているのでしょうか?
結論を先に言うと、黒い炎は無機物を焼く効果があり、赤い炎は有機物を焼く効果があると考えられます。
以下で、詳しく解説していきます。
黒い炎について
ゲームをプレイした方ならお分かりかと思いますが、黒い炎はゲーム中で頻繁に出てきます。
さて、この黒い炎ですが無機物を焼く効果があると述べました。
黒い炎が無機物を焼く効果がある最もわかりやすい例は「霊火のトーチ」です。
霊火のトーチ
冷たい霊火を燃やす、金属製の松明
地下河を彷徨う、落ちる鷹の兵団の兵装
探求の果て、火種を失くした兵団は
仲間の骨を燃やし、冷たい霊火を手に入れた
そして彼らは、永遠の地下の住人となった
霊火のトーチの「霊炎」は青と黒の炎で構成されています。
そして、霊炎の青い炎は「霊の飛沫」と呼ばれる魂を燃やす炎であると考えられるため、黒い炎は残りの骨(=無機物)を焼く効果であると考えられます。
幼祖霊の頭
これから幾度も芽吹きを迎えるであろう
ごく幼い祖霊の頭蓋
FPを消費して、霊の飛沫を振りまき
魔力ダメージを与える
飛沫は一時的に泉となり、消えるまで
触れたものにダメージを与え続ける
また、黒い炎が骨を焼く効果であると考えると、神肌の使徒の体がグニャグニャに変形することも理解できます。
つまり、神肌の使徒は黒い炎を扱うためにあらかじめ骨なしで作られたのだと解釈できます。
黒炎の護り
使徒たちは皆、宵眼の女王に抱かれ
黒炎を内なる鎧とした
以上の考察から、黒い炎は無機物を焼く効果であると考えられます。
赤い炎について
さて、黒い炎は無機物を焼く効果でした。
だとすると、赤い炎は有機物を焼く効果だと推察されます。
まあ、赤い炎が有機物を焼くのは我々の世界でも同様ですね。
そもそも、ELDEN RINGの世界観において赤は有機物を表す色であると考えられます。
さらに言うと、腐敗する有機物を赤、腐敗しないものを黄金として表現していると考えられます。
腐敗の女神、マレニア
・・・待て
朱い花は、また開く
貴公は、おぞましいものを見るだろう
腐れ!
生肉団子
匂いの強い生肉の団子
腐りかけだが、だからこそ美味
HPを回復するが、毒状態になる
一体何の肉なのか、それは分からない
不安なら、口になどせぬことだ
金糞
何者かの排泄物。金色の大便
アイテム製作に用いる素材のひとつ
森や茂みに、隠れていることが多い
金色の大便は安定性が高い
乾かず、その熱と臭いを失わず
それはずっと大便である
また、黄金樹が以前は赤みを帯びていたことも、以前は有機物(=赤)であった存在から無機物(=金)への変化を暗示していると解釈できます。
オルドビスの大剣
原初の黄金は、より生命に近く
故に赤味を帯びていたという
この剣は、その古い聖性を宿している
したがって、有機物と無機物の性質を持った黄金樹を焼くためには、巨人の山麓に封印されていた炎だけでは不十分で、有機物を焼く赤い炎と、無機物を焼く黒い炎が必要であったのだと考えられます。
以上の考察から、赤い炎は有機物を焼く効果であると考えられます。
運命の死とは
運命の死とは、肉体と魂が消滅すること(=律から外れること)であると考えられます。
前提としてELDEN RINGの世界観では、生命は肉体と魂と意志で構成されています。
さらに、肉体と魂と意志は生命は律(=運命)にしたがって輪廻転生を繰り返しています。
例えば、「冷たい夜の律」では肉体から離れた魂(と意志)は、星になった後に地上に降り注ぐことで再びの生を得ると考えられます・
運命の死とは、その名の通りこのような輪廻転生(=律=運命)から外れてしまうことであると考えられます。
では黄金律における運命の死とは何でしょうか?
それは、肉体が消滅してしまうことであると考えられます。
黄金律においては、肉体は黄金で保存し、魂と意志は黄金樹に記録しておくことで、永遠性を獲得することが可能になっています。
したがって、肉体が消滅してしまうことは即ち、黄金律から外れること(=運命の死)を意味します。
だからこそ、肉体を消滅させる赤い炎と黒い炎のセット(=死のルーン)が、黄金律においては運命の死を意味するのだと考えられます。
また、先ほど紹介した「霊炎」は黄金樹以前の運命の死の一部を担っていたのだと考えられます。
黄金樹以前の生命のあり様とは、有機物はミミズ顔などの微生物に分解され、残った骨(無機物)と魂は霊炎によって焼かれていたことを指していると考えられます。
祖霊の王の追憶
祖霊とは、黄金樹の外にある神秘である
死から芽吹く命、生から芽吹く命
そうした、生命のあり様である
上記においては、肉体と魂と意志は一度時消滅するため、黄金樹以前の生命のあり様においては「運命の死」が存在していることがわかります。
だからこそ、黄金律を作る際には、運命の死を取り除く必要があったのだと理解できます。
以上の話をまとめると、黄金律では肉体を消滅させる黒い炎と赤い炎(=死のルーン)を封印することが、運命の死を取り除くことになったのだと解釈できます。
以上が運命の死の解釈です。
おわりに
以上で死のルーン(=運命の死)に関する考察を終了いたします。
また、エルデンリングはストーリーの解説が極端に少ないので全貌が把握しにくいですよね。
そこで他の記事では、エルデンリングの全エンディングの解説や、エルデンリングのストーリー全体の解説などもしています。
また、一覧は以下です。
<神・王・女王>
大いなる意志、二本指・三本指、エルデの獣
マリカ・ラダゴン、ゴッドフレイ&ホーラ・ルー、満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス、宵眼の女王
<デミゴッド>
聖樹のミケラ、腐敗のマレニア
魔女ラニ、星砕きのラダーン、冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン、血の君主モーグ、忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック
<NPC>
メリナ、聖女トリーナ
死衾の乙女フィア、忌まわしき糞喰い、輝ける金仮面、百智卿ギデオン
シャブリリ、ハイータ
魔術師セレン、魔術教授セルブス、エンシャ、ネフェリ・ルー
タニス、ラーヤ
ブライヴ、イジー
白面のヴァレー、背律者ベルナール、血の狩人ユラ
しろがねのラティナ、アレキサンダー、ディアロス、トープス、ミリセント&ゴーリー、円卓の騎士ヴァイク、ヒューグ、ローデリカ、亜人のボック、死を狩る者D、パッチ、ロジェール、ゴストーク、ケネス・ハイト、復讐者エドガー
<ボス・敵>
黒き剣のマリケス、神肌の使徒、巨人、ラダゴンの赤狼、アステール、祖霊の王
白王・黒王、しろがね人、銀の雫、死儀礼の鳥、ミミズ顔
<その他重要な要素>
エルデンリング、黄金律、褪せ人、忌み子、坩堝、死のルーン、破砕戦争、陰謀の夜、エンディング
<DLC>
影の地、神の門
串刺し公メスメル、双月の騎士レナーラ、蕾の聖女ロミナ、宿将ガイウス、指の母メーテール、暴竜ベール、神獣獅子舞、黄金カバ、泥濘の騎士、指の母ユミル
針の騎士レダ、落葉のダン、ティエリエ、純血騎士アンスバッハ
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