ELDEN RINGの中でも謎に包まれているデミゴッドが「ミケラ」です。
そして、そのミケラと同一人物と考えられているのが「聖女トリーナ」です。
ELDEN RINGでは物語の説明が少ないため、「本当にミケラとトリーナは同一人物なの?」という疑問をお持ちかと思います。
そこでこの記事では、トリーナの正体について考察していきます。
ミケラ=トリーナ
最初にこの記事の結論を書いてしまうと、ミケラとトリーナは同一人物である可能性が非常に高いと思われます。
ミケラとトリーナが同一人物であるとするならば、ゲーム中の全ての辻褄が合います。
以下に根拠を挙げていきます。
2つの性を持っている
結論としてミケラとトリーナは同一人物であると言いましたが、正確にはミケラとトリーナの関係はマリカとラダゴンの関係と同じであると考えられます。
つまり、同一人物の中に2つの性と人格(魂と意志)を持っているということです。
ELDEN RINGの世界における「肉体」、「魂」、「意志」についてはこちらの記事で解説しています。
トリーナが2つの性を持っていることは「トリーナの剣」のテキストで示唆されています。
トリーナの剣
トリーナは、謎めいている
儚い少女てあるといい、少年てあるといい
忽然と現れ、忽然と消えていくという
また、ミケラは妹のマレニアに「兄さま」と呼ばれていることから男であると推察されます。
そしてトリーナは「聖女」と呼ばれていることから女であると推察されます。
ミケラはマリカとラダゴンの子供であるため、親の特性(2つの性と人格)を引き継いでいてもおかしくないです。
これが事実だとすれば、ミケラ=トリーナということになりますね。
関連のアイテムのテキストが酷似
ミケラに関するアイテムとトリーナに関連するアイテムはテキストが酷似しています。
ミケラのスイレン
たおやかに萎びかけた無垢金のスイレン
聖樹の信仰花であり、神人ミケラが
その幼少期に愛でたとされる幻の花である
トリーナのスイレン
たおやかに萎びかけた薄紫のスイレン
聖女トリーナの信仰花であり
精神の昂りを抑える効果がある
完全に同じ文構造で書かれていますね。
製作者が明らかにミケラとトリーナの関連を匂わせています。
睡眠に関連
ミケラとトリーナは2人とも睡眠に関連しています。
まず、ミケラはゲーム中では眠っているような状態で常に登場します。
実際、ミケラが眠っている繭は「神人眠りの繭」と名付けられています。
一方、トリーナのアイテムには「睡眠」関する表記が多く見られます。
トリーナの剣
聖女トリーナの司祭が用いる白剣
睡眠の状態異常効果がある
トリーナの矢
萎びたスイレンを象った彫刻矢
強い睡眠の状態異常効果がある
トリーナの灯火
薄紫の火には、睡眠の効果がある
両者ともに睡眠に関連していることから、ミケラとトリーナが同一人物であることが示唆されています。
愛される能力
ミケラとトリーナは両者とも、「他人から愛される能力」を所持していると考えられます。
「誘惑の枝」のテキストによると、ミケラには他人に対してミケラを愛することを強制する能力があることがわかります。
誘惑の枝
無垢金の祈祷が施された枝木
神人ミケラは、あらゆる者から愛された
愛するを強いることができた
実際、デミゴッドの一人であるモーグがミケラを愛していることがゲーム中で描かれています。
また、トリーナも他人から愛される能力を持っていそうなことは、「ファリスの製法書」のテキストで示唆されています。
ファリスの製法書
聖女トリーナに心奪われた男の製法書
彼は眠りの中に、トリーナを探し続けた
ミケラとトリーナが同じ能力を持っていることも、ミケラとトリーナが同一人物であるとすれば辻褄が合いますね。
DLC後の新情報まとめ
DLCではトリーナに関する新情報がたくさん解禁されましたので、それをまとめて考察していきたいと思います。
姿
まず、DLCにてトリーナの姿が明らかになりました。
トリーナには青海岸の石棺の大穴の最下層で会うことができます。
薄紫の植物の中に女の子が抱かれているような見た目ですね。
ミケラと対立
トリーナはミケラと対立&捨てられていたことがDLCで明らかになりました。
トリーナ
…ミケラを。止めて
あの子を、神にしないで…
…あの子にとって、 神は牢獄
檻の中の神は、誰も救えない
…ミケラを、殺して
あの子を、許してあげて…
トリーナの昏剣
昏い紫に染まった聖女の白剣
永眠の状態異常効果がある
薄紫の淡く儚い靄は
だがトリーナが棄てられたとき
濃密な毒に成熟した
ティエリエ
南の海岸。 そこには、 深紫のスイレンが咲いていると
…トリーナ様は、きっと、 そこに棄てられたのです
以上のテキストから、トリーナとミケラが対立していること及びトリーナがミケラを捨てていたことがわかります。
ミケラの半身
また、以下のセリフから、トリーナがミケラの半身であることがわかります。
アンスバッハ
…ミケラ様は、やはり、棄ててしまわれたのですね
可憐な眠りの花、情愛深き半身を
ここで半身とは、マリカとラダゴンの関係と同じです。
マリカ
おお、ラダゴンよ、黄金律の犬よ
お前はまだ、私ではない。まだ、神ではない
さあ、共に砕けようぞ!我が半身よ!
先述の通り、神は一つの肉体に2つの意思を持つことができます。
この2つの意思をそれぞれ「半身」と表現していると考えられます。
また、マリカとラダゴンも黄金律に対する考え方の違いから喧嘩していましたが、ミケラとトリーナも考え方の違いから喧嘩したのだと考えられます。
マリカの場合はラダゴンを引き剥がすために、(おそらく死のルーンを使用して)自らの体を壊しました。
しかし、ミケラがどのようにしてトリーナを引き剥がしたのかは依然として不明です。
ミケラ死亡でトリーナも死亡
DLCのラスボスで登場するミケラを倒すと、トリーナも死亡することが判明しています。
これは、ミケラとトリーナが同一人物(半身の関係)であることと対応していると考えられます。
トリーナ信者多数
トリーナは信者がたくさんいるようです。
代表的なのはNPCのティエリエです。
ティエリエ
私は、ダメです。思い出してしまいました
トリーナ様を。そのお姿を、香りを。昏い眠りの誘惑を
ミケラ様は、軽蔑するでしょうか
その半身をお棄てになったと知ってなお、 私が彼女の虜であることを
…ああ、でも、ダメなのです
すべてを棄ててでも、もう一目、トリーナ様に…
また、トリーナの近くでは野生動物もひざまづいていました。
なぜトリーナがこれほど人気なのかというと、おそらくトリーナの睡眠が甘美であるためだと推察されます。
ティエリエの仮面
安らかな寝顔を象った仮面
結った銀髪は、聖女トリーナを擬しており
神秘を高める
かつて、たった一度だけ
ティエリエは優しい昏睡を賜った
そして、それを永遠に留めようとした
実際、ティエリエはこのトリーナの睡眠を模倣しようとしましたが、うまくいかなかったようです。
ティエリエの秘薬
ティエリエの作った黒い秘薬
古い竜をすら眠らせると称する
濃縮された眠りの毒薬であり
尋常な人が口にすれば、即死する
彼は、トリーナの眠りを思いこれを作ったが
黒い眠りには、何もなかった
蜜の甘さも。微睡の優しさも
トリーナの甘美な睡眠の力は神の力であったため、そう簡単には模倣できなかったのだと推察されます。
おわりに
以上の根拠から、ミケラとトリーナは同一人物であると考えられます。
今後DLCなどで情報が追加され次第、追記していきます。
ELDEN RINGはストーリーの解説が極端に少ないので全貌が把握しにくいですよね。
そこで他の記事では、ELDEN RINGのストーリー全体の解説や、全エンディングの解説などもしています。
また、一覧は以下です。
<神・王・女王>
大いなる意志、二本指・三本指、エルデの獣
マリカ・ラダゴン、ゴッドフレイ&ホーラ・ルー、満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス、宵眼の女王
<デミゴッド>
聖樹のミケラ、腐敗のマレニア
魔女ラニ、星砕きのラダーン、冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン、血の君主モーグ、忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック
<NPC>
メリナ、聖女トリーナ
死衾の乙女フィア、忌まわしき糞喰い、輝ける金仮面、百智卿ギデオン
シャブリリ、ハイータ
魔術師セレン、魔術教授セルブス、エンシャ、ネフェリ・ルー
タニス、ラーヤ
ブライヴ、イジー
白面のヴァレー、背律者ベルナール、血の狩人ユラ
しろがねのラティナ、アレキサンダー、ディアロス、トープス、ミリセント&ゴーリー、円卓の騎士ヴァイク、ヒューグ、ローデリカ、亜人のボック、死を狩る者D、パッチ、ロジェール、ゴストーク、ケネス・ハイト、復讐者エドガー
<ボス・敵>
黒き剣のマリケス、神肌の使徒、巨人、ラダゴンの赤狼、アステール、祖霊の王
白王・黒王、しろがね人、銀の雫、死儀礼の鳥、ミミズ顔
<その他重要な要素>
エルデンリング、黄金律、褪せ人、忌み子、坩堝、死のルーン、破砕戦争、陰謀の夜、エンディング
<DLC>
影の地、神の門
串刺し公メスメル、双月の騎士レナーラ、蕾の聖女ロミナ、宿将ガイウス、指の母メーテール、暴竜ベール、神獣獅子舞、黄金カバ、泥濘の騎士、指の母ユミル
針の騎士レダ、落葉のダン、ティエリエ、純血騎士アンスバッハ
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