ELDEN RINGをプレイしていると「坩堝」というワードをたまに見かけますよね。
読み方は「るつぼ」らしいのですが、「坩堝」とはELDEN RINGの世界観において何を指しているのでしょうか?
実はこの「坩堝」というワードはELDEN RINGにおいてめちゃくちゃ重要なキーワードです。
そこでこの記事ではELDEN RINGの世界観における「坩堝」の意味を考察していきます。
生命が混じり合った状態
結論を先に言うと、ELDEN RINGの世界観における「坩堝」とは「生命が混じり合った状態」です。
根拠は「坩堝の諸相・角」のテキストです。
坩堝の諸相・角
それは、黄金樹の原初たる生命の力
坩堝の諸相のひとつである
かつて、生命は混じり合っていた
黄金樹の始まりは生命が混ざり合った「坩堝」の状態であり、そこから色々あって今の黄金樹が出来上がったことがわかりますね。
坩堝から二本指と三本指が生まれた?
坩堝と黄金樹の関係については、「坩堝の装備シリーズ」のテキストが手がかりになります。
坩堝の装備シリーズ
原初の黄金樹、生命の坩堝の力を宿し
脈管がびっしりと浮き上がっている
その姿、そして力は
後に混沌に近しいとして蔑まれた
このテキストで「混沌に近しい」と言う表現があります。
ELDEN RINGの世界観で「混沌」というワードに関連しているのが三本指です。
三本指は狂い火の力によって、世界の全てを焼き溶かすことで混沌を作ろうとしていました。
また、三本指と二本指は元々は1つの存在であったことが知られています。
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以上の状況をまとめると、黄金樹の最初は「坩堝」という生命が混じった状態だったが、そこから様々な生命に派生したと考えられます。
実際、三本指の言葉でも、元々一つであったもの(≒坩堝)から生命が生まれたことが示唆されています。
三本指の言葉
すべては、大きなひとつから、分かたれた
分かたれ、生まれ、心を持った
けれどそれは、大いなる意志の過ちだった
苦難、絶望、そして呪い。あらゆる罪と苦しみ
それらはみな、過ちにより生じた
だから、戻さなくてはならない
混沌の黄色い火で、何もかもを焼き溶かし
すべてを、大きなひとつに…
以上の話を考慮すると、坩堝から生命が派生する過程で(二本指と三本指を含む)生命が生まれたと考えられます。
祖霊の角と関連
坩堝は祖霊の角と関連していると考えられます。
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坩堝が祖霊の角と関連していることは「坩堝の角盾」や「坩堝の諸相・角」のテキストで示唆されています。
坩堝の角盾
赤味を帯びた黄金で作られた、大角の盾
坩堝の騎士たちが用いる大盾
古い聖性を宿しており
シールドバッシュで使用することで
坩堝の角は、敵を穿ち貫く
坩堝の諸相・角
古い黄金樹の祈祷のひとつ
大角を肩に生じ、低い姿勢から突き上げる
タメ使用で突進する
それは、黄金樹の原初たる生命の力
坩堝の諸相のひとつである
かつて、生命は混じり合っていた
祖霊の角の役割は、魂を吸収して新たな生命の苗床となることであると考えられます。
祖霊の角
祖霊の王の角を切り取ったもの
敵を倒したとき、FPを回復する
倒れた王の角を苗床に
幾つもの若芽が開き、光を放っている
それは、死から芽吹いた命であり
死から力を得る
以上の話から、祖霊の角に魂が混じり合うことは坩堝が生まれる一例であると推察されます。
輝石魔術の源流と関連
坩堝は輝石魔術の源流に関連していると考えられます。
いきなり「輝石魔術の源流??」と出てきて困惑している方もいるかと思います。
輝石魔術の源流とは、人間を石に変換する魔法のことで、NPCの魔術師セレンが研究していました。
そしてセレンは最期に謎の塊になってしまうのですが、これこそが坩堝なのではないかと考えられます。
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実はこの塊になってしまったセレンの姿は「坩堝鱗のタリスマン」というアイテムにそっくりです。
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坩堝鱗のタリスマン
古い時代、人の身体に生じたという
諸相の混ざった鱗のタリスマン
致命の一撃のダメージを軽減する
それは、生命の原初たる坩堝の名残である
部分的な先祖返りであり、古くは神聖視されたが
文明の後には穢れとして扱われた
坩堝とは諸相が混ざった状態であることがわかりますね。
そしてセレンは輝石魔術の源流について以下のような発言もしています。
セレン
輝石は星の琥珀であり、魔術とは、星と、その生命の探求なのだと
以上の状況をまとめると、黄金樹の原初が坩堝であり、さらにその坩堝の原初が星であったと解釈できます。
そして実は、星→坩堝→生命という構図は、我々の住む地球で生命が生まれた過程と一致しています。
wikipediaの「生命の起源」によると、大昔の地球に隕石が衝突したことによってアミノ酸が作られ、このアミノ酸によって「生命のスープ」を作られ、そこから生命が誕生したという仮説があります。
従って、ELDEN RINGの世界観においても、星→坩堝→生命という構図になっている可能性が非常に高いと推察されます。
おわりに
以上で坩堝の意味に関する考察を終了いたします。
さらっと出てくるフレーズでしたが、ストーリーにおいてめちゃくちゃ重要な意味を持っていましたね。
ELDEN RINGはストーリーの解説が極端に少ないので全貌が把握しにくいですよね。
そこで他の記事では、ELDEN RINGのストーリー全体の解説や、全エンディングの解説などもしています。
また、一覧は以下です。
<神・王・女王>
大いなる意志、二本指・三本指、エルデの獣
マリカ・ラダゴン、ゴッドフレイ&ホーラ・ルー、満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス、宵眼の女王
<デミゴッド>
聖樹のミケラ、腐敗のマレニア
魔女ラニ、星砕きのラダーン、冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン、血の君主モーグ、忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック
<NPC>
メリナ、聖女トリーナ
死衾の乙女フィア、忌まわしき糞喰い、輝ける金仮面、百智卿ギデオン
シャブリリ、ハイータ
魔術師セレン、魔術教授セルブス、エンシャ、ネフェリ・ルー
タニス、ラーヤ
ブライヴ、イジー
白面のヴァレー、背律者ベルナール、血の狩人ユラ
しろがねのラティナ、アレキサンダー、ディアロス、トープス、ミリセント&ゴーリー、円卓の騎士ヴァイク、ヒューグ、ローデリカ、亜人のボック、死を狩る者D、パッチ、ロジェール、ゴストーク、ケネス・ハイト、復讐者エドガー
<ボス・敵>
黒き剣のマリケス、神肌の使徒、巨人、ラダゴンの赤狼、アステール、祖霊の王
白王・黒王、しろがね人、銀の雫、死儀礼の鳥、ミミズ顔
<その他重要な要素>
エルデンリング、黄金律、褪せ人、忌み子、坩堝、死のルーン、破砕戦争、陰謀の夜、エンディング
<DLC>
影の地、神の門
串刺し公メスメル、双月の騎士レナーラ、蕾の聖女ロミナ、宿将ガイウス、指の母メーテール、暴竜ベール、神獣獅子舞、黄金カバ、泥濘の騎士、指の母ユミル
針の騎士レダ、落葉のダン、ティエリエ、純血騎士アンスバッハ
そして、「フロム以外の死にゲーも挑戦してみたいよ!!」って方は、以下のゲームがおすすめです。
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