エルデンリングDLCでラスボスと戦うエリアが神の門です。
しかし、神の門の正体については情報がほとんどありません。
そこで、この記事では神の門の正体を考察していきます。
神の門とは
まずは、神の門について客観的にわかっている事実をまとめていきます。
エルデンリングDLCにて、神の門は以下のような場面で使用されていました。
神の門
・ラダーンとミケラが復活した場所
・角人の遺体で構成
・マリカが何かを捧げている
それぞれについて考察してみます。
ラダーンとミケラが復活
エルデンリングDLCをプレイした方ならわかりますが、神の門はラダーンとミケラが復活した場所です。
したがって、神の門はラダーンとミケラの復活に関連していると考えられます。
結論から言うと、神の門は魂を呼び戻す役割があると考えられます。
まずラダーンについては、ラダーン祭りで死んだラダーンの魂をモーグの肉体を依り代として呼び戻すことで復活したことが上記テキストから読み取れます。
秘儀の巻物
白い樹皮の巻物
影に隠された塔にあるという
神の門の秘儀が記されている
だが、読み解けるのは、ごく一部だ
神の帰還は王により導かれ
王の魂には、依り代が求められる
アンスバッハ
モーグ様を利用し、影の地に至るだけでは飽き足らず
その遺体すら、王の依り代にしようなどと
魂など必要なく。ただ、空っぽの肉体だけを求めるなどと
ミケラ
私の刃よ、そして祭の英雄よ
貴方たちの戦いは、ずっと謳われる
そして約束は果たされ、強き魂が還ってくる
私の王となるために
一方、ミケラも肉体を棄てて魂のみの状態になって神の門に向かったことが以下のテキストからわかります。
ミケラの大ルーン
棄てられたミケラの大ルーン
完全に壊れており、恩恵が戻ることはないが
ただ、魅了に抗う力だけが残っている
ミケラは、影に隠された塔に向かった
その黄金の身体も、力も、宿命も
全てを棄てて
はじまりから続く因果を超えて
全てを抱く、新しい神になるために
エルデンリングの世界観では、神になる際には肉体を棄てて魂だけの状態になる必要があることが、以下のテキストで示唆されています。
死の呪痕
月の王女ラニの、棄てた肉体に刻まれた呪痕
百足傷の欠環とも呼ばれる
呪痕は、デミゴッド最初の死に刻まれ
円環を成すはずである
だが、デミゴッド最初の死者は二人あり
呪痕は2つの欠環となった
ラニは肉体だけの最初の死者であり
ゆえに死王子は、魂だけの最初の死者なのだ
ラニ
私はかつて神人であった
デミゴッドの中でミケラとマレニア、そして私だけが
それぞれの二本指に見出され、女王マリカを継ぐ、次代の神の候補になったのだ
…そして私は二本指を拒んだ
死のルーンを盗んで、神人たる自らの身体を殺し、棄ててでも
ラニが神となり主人公が王となるのが「星の世紀エンド」ですが、ラニも神となるために魂だけの存在になったことが推察されます。
したがって、ミケラも神になるために自らの肉体を棄て、神の門を使って魂を呼び戻したのではないかと考えられます。
角人の死体で構成
神の門の大きな特徴の一つが角人の死体で構成されているという点です。
気になるのは、なぜ角人の死体で神の門が構成されているのかという点です。
結論から言うと、角人の死体には魂を呼び戻す効果があるためであると考えられます。
角の戦士の遺灰
霊魂の宿った遺灰
角の戦士の霊体を召喚する
塔の守護者たる重装の戦士の霊体
神降ろしにより、人ならぬ膂力を得
大曲剣を振るい、それに角を降ろす
塔では、戦士も、その武器も、依り代なのだ
霊灰
強い霊性を纏った祖先の遺灰
影の地の各地にある、街や村に祀られた
角人の遺体などから手に入る
「塔では、戦士も、その武器も、依り代」や「強い霊性を纏った」という表現から、角人の死体が魂を呼び寄せる効果があることがわかります。
加えて、「角人の死体による魂の呼び寄せ効果」は重ねがけが可能であることが以下のテキストから読み取れます。
角の戦士の曲剣
塔の守護者たる、角の戦士の曲剣
その刀身には、混じり角が象られ
角降ろしの触媒ともなる
坩堝薄羽のタリスマン
角人たちは、坩堝を神聖視する
その洗練された進化の先に
彼らの角、混じり角があるのだから
角混じりの排泄物
最も危険な、角を持つ肉食獣は
同様に角の生えた個体ばかりを
好んで襲い、食べるという
混じり角は複数の角を重ねがけしたもので、角人はそれを神聖視していることがわかります。
また、混じり角(≒坩堝)によって神すらを呼び寄せることが可能であることが以下のテキストから読み取れます。
呪剣士の仮面
うねる混じり角を冠とした仮面
それを被る者に神を降ろす
スピラ
塔の神官たちの高位魔術
それを螺旋の祈祷として振るうもの
捩り結んだ両手を天に掲げ
対象の足元から、螺旋の光柱を生じる
長押している間、光柱は生じ続ける
螺旋とは坩堝の整流であり
いつか神へと至る柱なのだ
以上の考察から、神の門が角人の死体で構成されている理由は、混じり角(≒坩堝)を作り出すことで神や王といった強い魂を降ろすためであると考えられます。
マリカが何かを捧げている
エルデンリングDLC最大の謎の一つが、ストーリートレーラーの冒頭で神の門に何かを捧げているマリカです。
ストーリートレーラー
…ミケラ様は、仰っていた
はじまりは、誘惑と裏切りだった
黄金はそうして生まれ
また、影も生まれた
マリカが何かを取り出して、それを神の門に捧げている様子が映っています。
この場面がなんなのかについて考察してみたいと思います。(ただし、確定的なテキストがないため、筆者の推察が多くなります)
まず、マリカが捧げているものはおそらく「黄金の編み髪」だと推察されます
黄金の編み髪
切り落とされた黄金の編み髪
女王マリカの、大母への供物
聖カット率を、最も大きく高める
彼女が何を祈り、願い、告解したのか
知る者は誰もいない。ただその後に
マリカが故郷に戻ることはなかった
実際、マリカの手から金色の紐のようなものが出ていることからも、これは「黄金の編み髪」で間違いないかと思われます。
そう考えると、マリカが最初に肉片から取り出したものが「黄金の編み髪」だったのではないかと推察されます。
そしてこの肉片はおそらく、ボニ村で肉詰めされていた巫女のものであると推察されます。
歯の鞭
醜い歯を不揃いに並べ、埋め込んだ鞭
汚れた歯は、あらゆる雑菌に塗れており
その歯傷には猛毒が蓄積する
やがて、傷はじゅくじゅくと膿み爛れ
巫子たちは、他の肉とよく馴染んだという
以上の状況から考えると、マリカは同志(もしくは家族?)の遺体の一部である「黄金の編み髪」と自らの肉体を依り代(供物)として、マリカは神になったのではないかと個人的には予想しています。
実際、影の地でマリカが神になったことが公式ホームページに記載されています。
EldenRing公式ホームページ
影の地
黄金樹の影に隠された地
神たるマリカが、降り立った場所
もしかしたら、長年かけて作った神の門で、角人は別の神を降ろそうとしていたところを、マリカが(誘惑&裏切りで)先に神の門を使用したのかもしれません。
これがミケラの言う「はじまりは、誘惑と裏切りだった」に対応しているのかもしれません。
以下のテキストが関連しているかもしれません。
毛虫の仮面
無数の毛蟲を凝り固めた、異様な仮面
ボニ村の大壷師たちの呪具
それは、彼らが神事に勤しむとき
あらゆる邪念を寄せ付けぬ
穢れ、迷い、誘惑。それら全てを
スピラ
塔の神官たちの高位魔術
それを螺旋の祈祷として振るうもの
捩り結んだ両手を天に掲げ
対象の足元から、螺旋の光柱を生じる
長押している間、光柱は生じ続ける
螺旋とは坩堝の整流であり
いつか神へと至る柱なのだ
別の可能性として、マリカがゴッドフレイに誘惑と裏切りをけしかけたとも考えられます。
形状
神の門は独特の形状をしています。
神の塔の全貌はおそらく「螺旋樹の聖印」、「スピラ」などに彫られている形だと思われます。
螺旋樹の聖印
汚れた琥珀に、螺旋樹が刻印された聖印
螺旋の祈祷を強化する
神に届かんとする白き塔の偉容は
侵略者たる黄金樹の民にすら
密かな信仰の心を抱かせた
おそらく神の門は天に掲げる手を表しているのではないかと思われます。
エルデンリングの世界観では、大いなる意志や外なる神は姿形がなく、それらと交信する際には二本指が必要でした。
そして、神授塔の頂きに二本指が配置されていることから考えると、大いなる意志や外なる神は宇宙にいる存在であると考えられます。
また、火の巨人も外なる神を降ろす際に天に手を掲げて肉体を供物としていました。
詳しくは、こちらの大いなる意志に関する記事で解説しています。
したがって、神の門で天に手(≒指)を掲げる行為は神との交信を表していると予想されます。
螺旋
神の門は螺旋と関連することが複数のテキストで示唆されています。
双頭亀のタリスマン
亀は、滋養のある食材として知られ
尽きぬ力の象徴とされた
特に、双頭のそれは
絡みあう首が螺旋に似ることから
塔の地で好まれる題材である
スピラ
塔の神官たちの高位魔術
それを螺旋の祈祷として振るうもの
捩り結んだ両手を天に掲げ
対象の足元から、螺旋の光柱を生じる
長押している間、光柱は生じ続ける
螺旋とは坩堝の整流であり
いつか神へと至る柱なのだ
螺旋樹の聖印
汚れた琥珀に、螺旋樹が刻印された聖印
螺旋の祈祷を強化する
神に届かんとする白き塔の偉容は
侵略者たる黄金樹の民にすら
密かな信仰の心を抱かせた
以上のテキストから、「神の門=螺旋樹」であることが推察されます。
「樹」と入っていることから、神の門は黄金樹と同列の存在なのかと予想されます。
そう考えると、黄金樹を構成しているのも何かの遺体なのかもしれません。
実際、狭間の地の地下墓地からは壺や遺体が黄金樹に取り込まれているかのような印象を受けます。
嵐の麓の地下墓の霊体
…正しい死とは、すなわち、黄金樹に還ることなり
待ちなさい。根が貴方を呼ぶ、そのときまで…
本編を精査すればもっと何かがわかるかもしれません。
おわりに
以上で神の門の正体に関する考察を終了いたします。
そこで他の記事では、エルデンリングの全エンディングの解説や、エルデンリングのストーリー全体の解説などもしています。
また、一覧は以下です。
<神・王・女王>
大いなる意志、二本指・三本指、エルデの獣
マリカ・ラダゴン、ゴッドフレイ&ホーラ・ルー、満月の女王レナラ
竜王プラキドサクス、宵眼の女王
<デミゴッド>
聖樹のミケラ、腐敗のマレニア
魔女ラニ、星砕きのラダーン、冒涜の君主ライカード
死王子ゴッドウィン、血の君主モーグ、忌み王モーゴット
接ぎ木のゴドリック
<NPC>
メリナ、聖女トリーナ
死衾の乙女フィア、忌まわしき糞喰い、輝ける金仮面、百智卿ギデオン
シャブリリ、ハイータ
魔術師セレン、魔術教授セルブス、エンシャ、ネフェリ・ルー
タニス、ラーヤ
ブライヴ、イジー
白面のヴァレー、背律者ベルナール、血の狩人ユラ
しろがねのラティナ、アレキサンダー、ディアロス、トープス、ミリセント&ゴーリー、円卓の騎士ヴァイク、ヒューグ、ローデリカ、亜人のボック、死を狩る者D、パッチ、ロジェール、ゴストーク、ケネス・ハイト、復讐者エドガー
<ボス・敵>
黒き剣のマリケス、神肌の使徒、巨人、ラダゴンの赤狼、アステール、祖霊の王
白王・黒王、しろがね人、銀の雫、死儀礼の鳥、ミミズ顔
<その他重要な要素>
エルデンリング、黄金律、褪せ人、忌み子、坩堝、死のルーン、破砕戦争、陰謀の夜、エンディング
<DLC>
影の地、神の門
串刺し公メスメル、双月の騎士レナーラ、蕾の聖女ロミナ、宿将ガイウス、指の母メーテール、暴竜ベール、神獣獅子舞、黄金カバ、泥濘の騎士、指の母ユミル
針の騎士レダ、落葉のダン、ティエリエ、純血騎士アンスバッハ
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